最近、ある方とメッセージのやり取りをしたんですが、こう書かれていました。

≪その小さな胸・・・≫と。

勿論、これは書き手お得意のギャグです。

私にもそれは判りました。

しかし、小さい胸と言うのはあまりに事実通りなので、見せたことあったかしらとクエスチョンマークが頭上に幾つも浮かんだのでした。

 

小さな胸に関してちょっとしたエピソードがありますので、今日はそれを思い出して、記事をひとつ。

 

 

私はバストのサイズを計ったことがありません。

ブラジャーはきちんとバストのサイズを計って買ったほうが良いと言いますよね。

しかし、私はブラジャー売り場でとにかくデカいのを求めました。

女性の店員さんが、「1度、計ってみましょう」と言いながら、メジャー片手に私の後をついてきましたが、私はこう答えました。

「自分のオッパイに忠実なサイズを探しているのではなく、大きいのを購入して、そこに細工をするんですから、正確なサイズは関係無いんです」

とにかく、大きくて硬めのブラジャーを探し、私の主張を理解した店員さんの手助けもあり、目的の物を買いました。

ちなみにそのとき購入したブラジャーは黒とベージュの色違い2枚でそれぞれサイズはE

カップです。。

次に私はリーズナブルなホームウェアとかを売っているお店に行き、自分のバストにジャストサイズの小ぶりで硬くしっかりとしたワイヤーの無いブラジャーを買いました。

色や柄はなんでもいいのです。

 

帰宅するとリーズナブルブラを鋏で分解しました。

そして、Eカップのデカいブラジャーのカップのところを縫い付けました。

豊胸にするためのスポンジカップというのは売ってますが、あれでは中で遊んでしまい、酷いときはカップが飛び出してしまいます。

私のブラジャーは大きなブラの中に自分のサイズの小ぶりなブラジャーが潜んでいるような代物になるわけです。

胸の大きさなんて、ハッキリ言ってどうでもいいのです。

私はガタイが良く、肩幅もまるで水泳選手のように逞しいのです。

まな板のような胸は全身を眺めたときにバランスが悪いのです。

それで、考えだした最善の方法がブラジャー2枚重ねの術なのです。

 

手縫いは今ではプルプル手先が震えて出来ませんが、当時は器用に上手に出来ました。

 

問題はここからです。

郷里に帰ってきて、お洗濯は姉に全てお任せなんですが、郷里は日本海側で特に冬は積雪もあり、当然のように冬は洗濯物が暖房のあるところで部屋干しです。

ある冬の夕方、義兄がギャーと言いました。

驚いた良子お姉ちゃんが義兄のもとに行くと、義兄はそのとき干されていた私の巨大なブラジャーを指差し、

「何だ、これは。こんなデカいのは気色悪い。何だか、小さいのが縫い付けられてるじゃないか!」

とプンプン怒っていたそうです。

良子お姉ちゃんは紺美ちゃんの医療用のブラジャーだから、構造が変わっているのだと、咄嗟に嘘をついたそうです。

 

私は良子お姉ちゃんが乾いたブラジャーをタンスにしまってくれる時にこの話を聞いて、またしても笑いのスイッチが入ってしまいました。

 

その小さな胸・・・と冗談を書いた方、私のこの巨大ブラを宅急便で送ってあげましょうか?

 

 

 

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