「この文庫本、酷い印刷だわねー、文字が滲んでるじゃないの 一体どこの出版社よ?
なにー 天下の集英社じゃん ! 」
これ、私が35歳のときに読書をしていて、あまりに見にくかったので、ひとりごちた言葉なのです。
何てことはない、読んでいた文庫本を少し遠くしてみたら、文字がクッキリとするんですよね。
印刷が悪いと思っていたんですが、そうではなかったんです。
集英社さん、ごめんなさい
ギョッとしました。
「えっ、私、この歳で、もう老眼?」
慌てて自分の右手を見てみました
手の平にある線、いわゆる手相なるもので確認しようと思いました。
別に自分のことを占おうと思ったんじゃないですよ。
手の平にある線を見て確認しようと思ったのです。
最初、目から15㎝離したところで見て見たら、まぁ、ぼやけてぼやけて
運命戦も頭脳戦も墨汁が滲んでいるようになっているのです。
薄幸そのものという感じでした。
次に離してみました。
そうですね、目から60㎝ぐらい離しましたかね。
そしたら、クッキリしてるんですよ、私の手相。
決定ですね、老眼で
昔から裸眼は両目とも2.0と良いのでした。
よく言いますよね、目が良い人ほど老眼が早いって・・・。
或る日のこと、当時付き合っていた方とお出かけしていたら、その日、彼はご機嫌だったんでしょうね、突然、私に向かって、
「何か好きな物買ってあげるよ」って。
ちょうど目の前が眼鏡屋さんだったんで、私はすかさず
「老眼鏡を買ってくれー」
と言いました。
ところが、「それは駄目だ」と却下。
あまりに色気が無さすぎて、彼としては「そんなものを俺に買わせるのか」
と賛成できなかったんでしょうね
私は
「じゃ、いいわよ。自分で買うから」
と言ってサッサと眼鏡屋に入りました。
で、買いましたよ、老眼鏡。
いやー、本を読むときとか、パソコン弄るときとか、便利なんですねぇ。
近場のものがぼやけていたのが、クッキリ見えるようになりました。
今では、散歩先での読書用、パソコン用、寝床での読書用兼スマホ用、トイレ用と
各場所、各距離に合わせた老眼鏡を取り揃えています。
でも、困ったことがありまして、老眼鏡を外すとクラクラして、暫く具合悪くなるんですよね
きっと、私の小脳、急な遠近感の変化に対応できず、ジタバタしてると思うんです
パソコンに向かった後、眼鏡を外すと必ずクラクラして、横になっちゃいます。
そして天井の木目がやたらとクッキリ見えて、それがニコニコマークとそっくりなもんですから、1人でヘラヘラ笑ってまーす
難病は早くみつけて!の気持ちです
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