*は過去のワシントン時代のお話になります。
ワシントン時代の奇跡2つ目はタイトルの通り
ひょんな事からアメリカで舞台デビュー
ワシントン事務所の所長夫妻から招待された
独立記念日の花火大会を鑑賞中に
今度知り合いが日本をテーマにした舞台をするので
日本語の先生として来てもらえないだろうか。とオファーがあり
(所長夫人は元舞台女優さんだったのです)
日本語はともかく英語が・・と随分迷いましたが
週末に夫となら日本語の指導ぐらい出来るかしら?
これも日本を知ってもらう良いチャンスだと思い引き受けることにしました。
指定された日に劇場へ行くと、説明する間もなくカメラの前に連れて行かれ
傘のようなラフ板?に囲まれ沢山写真を撮られた後に経歴のインタビュー
そんなもんありません!NO NO 日本語のティーチャーだと主張しても
聞いてもらえず 夫を見ると「僕は忙しいから木金土日なら出演OK」とか
インタビューされているではありませんか!
忙しいと言うから毎週土曜日に事務所でコピ-やファイリングや
お掃除なんかをずっと手伝ってきたのに!
結局日本人役に日本人が誰もいないので出て欲しかった運営側と
ノリノリの夫に負け日本人役で私も出演することになりました。
タイトルは「TEAHOUSE of August Moon」直訳すると「茶屋八月の月」
内容は蝶々夫人のパロディ?オマージュ? コメディ作品です
まずはざっとしたスケジュールが説明され、そのうちに脚本を渡されました
話の前後を読み、ローマ字っぽくそれらしく書かれた変な日本語をチェックして直し
主役の通訳役の男の子には夫が日本語を読んだテープを作り
アメリカ人将校と恋に落ちる芸者役の女の子には私がテープに入れて渡しました。
みんな仕事があるので練習は夜から。
段々稽古にも熱が入りモブシーンでゴニョゴニョ言う所も
こんなことが日本語で言いたいから教えて欲しいとか
本物のヤギが親子で出ることになり練習中に粗相をしてしまうと、
本番でそうなった時言う日本語を教えて欲しいと言われたりして
和気あいあいとした中お稽古は続くのでした。
でもみんな凄いの。1ヶ月の本番公演中一回だけヤギが粗相をしてしまったんだけど
さっとホウキとチリトリを持ってきて 教えた日本語を完璧に話してましたから
歴史有る建物 アレキサンドリア リトル シアター
リトルといってもリトルシアターの中では一番大きい250人収容。
舞台の写真は面に出してはならぬとサインしたので(アメリカっぽい)外観だけ。
明日はこの続きになります。