2年前に見たアニメは大変面白かったです。

主人公の境遇が自分と似ていることもあり、大学卒業を間近に控え虚無?を感じていた私は、この作品の原作を読んでみたいという気持ちになりました。

樋口師匠の言葉が印象的です。

「可能性という言葉を無限定に使ってはいけない。我々という存在を規定するものは、我々の可能性ではなく、我々の不可能性である」

冷静に考えるとなかなか残酷な言葉です。

ただ、こういう事を早めに納得した上で、己の最善を尽くすことが大事なのかなと思いました。

アニメは飽きない作りでしたが、原作の方は同じ文の使い回しでくどいと感じることもありました。

しかし、作品の世界観は魅力的であり、また内容もさることながら、理知的でユーモラスな文体は読むという行為の楽しさを読者に与えてくれると思います。