むぎが亡くなる前日。 | むぎちゃん猫リンパ腫闘病記

むぎちゃん猫リンパ腫闘病記

ムギワラのむぎちゃんがリンパ腫にかかりました。
寛解を目指して頑張ります!

月曜日、私はむぎの様子を見て
まだ大丈夫、と思い、
買い物に出かけました。

夕飯をまとめ買いし、
ちゅーるも買い込みました。
これで、ずっとむぎといられる。
目を離さなくて済む。

むぎは、横になりながら
ハアハアと息をしていました。



この日、旦那は朝から出かけていて
家にいませんでした。
むぎは、ときおり立ち上がって
廊下に行き、横になっていました。

猫はしんどい時、
一人になりたがる
ということを知っていたので
そのせいかと思っていましたが
むぎは、お父さんを待っていたと
後から知りました。

日中は、水を自力で飲んだり
お座りしたりと
懸命に頑張っていました。

なんでこんなに動くんだろう?
と不思議に思っていました。

旦那が22時頃帰ってきて
玄関の鍵を開ける音がしたら
むぎはすっと立ち上がり、
出迎えに歩きました。

その後、呼吸が乱れてきて
酸素発生器が間に合いそうにないと
思った私は、酸素スプレーを
今から買いに行けないか
開いてる店を探しました。

一軒だけ開いてる店があり
旦那に買いに行ってもらいました。

酸素スプレーをしてあげたら
ちょっとは息が落ち着くかと
思ったけどあまり変わらず。

でも段々息が上がってくるので
何度もスプレーしました。

旦那がお風呂に入ろうとしたら
むぎが旦那のところへ
フラフラと歩いていき、
旦那の傍へ座りました。

離れたくなかったんでしょうね。

それでも旦那はお風呂へ行き、
その間、むぎは居間の戸の前で
大人しく待っていました。
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旦那がお風呂から出てきて
むぎが廊下でおしっこをしました。

居間でしたらダメだと思ったのでしょう。

旦那はあちこちでおしっこをされたらかなんと
ケージを持ってきてそこへむぎを入れました。
ケージにトイレシーツを敷いて
寝かせて毛布をかけました。

そしたら、そわそわし出し、
少し嘔吐をしました。

慌てて旦那が抱き抱えると
少し震えて、ぐったりしました。

「むぎ!むぎ!」
と呼びかけながら
酸素スプレーをし続けました。

何度かビクン!となり
帰ってきてくれましたが
そのうち動かなくなりました。

私たちは
「むぎ、頑張った!
偉かった!」
と褒めました。

「これで楽になれるね」
と声をかけました。

胸に刺さっていたドレーンは
かわいそうだから
すぐ抜いてあげました。

箱を持ってきて
毛布を敷いて
寝かせてあげました。

首輪を外そうとしたら
旦那が
「まだうちの子だから」
と言って止めました。

しばらくむぎを眺めていました。

まだ温かい。
まだ生きてるみたい。

覚悟はしてたから
そんなに涙は出ませんでした。

息子の帰りを待っていましたが
あまりにも遅いので
先に寝ることにしました。

寝室に連れて行って
みんなで寝ました。

翌朝、息子にお別れをさせ
お店が開くのを待って
新しい箱をもらってきました。

そして花屋さんで
たくさん花を買いました。

今日は
秋休みで、
娘がたまたま家にいます。

旦那もお昼にたまたま帰って
来られる日でした。

むぎは賢い。

ちゃんとわかって
この日を選んで
くれたんだね。

続きます。