久々の投稿。
アキレス腱断裂を2ヶ月見落とされ、その後
手術したが最終的に4級の身体障害者になった。
患者の度重なる異常の訴えに耳を傾けず、杜撰な診療が原因で起きた診断遅延に納得できず2020年私は被告病院と主治医を提訴した。
提訴するまでに弁護士は3人変えた。
この時点で裁判費用も含め200万近くかかった。
提訴後は大体1ヶ月ごとの期日が開かれ2023年に地裁で裁判が行われた。
ここまで代理人弁護人が裁判所に提出してきた準備書面内容は、法律に素人の私でも納得できる内容かと思われたが、実際の裁判では、医者に過失はない!と判断され、診断遅延は、医療現場ではよくあることでアキレス腱断裂が捻挫と判断されることもある。わざと故意にやったわけではなく発見後も診療を続けて治療している。
よって被告病院並びに被告医師に過失は認められない。との結果であった。
実際の裁判も、質問は被告人先行で行われ、
被告医師は高齢で原告側弁護士の質問に対し
ほとんど記憶にございません!ばかりであった、しかし、診察は丁寧に行ったのか?キチンと問診は取ったのか?等の質問については、記憶にないとは答えず、はっきりと
キチンと診察も問診も行った!
と述べたのであった。それ以外の質問には、
5年も前の事で覚えていません!と答え続けたのに!である。
過失になりそうな質問だけに関しては、しっかり記憶にあったらしい。主治医のの発言は全く不自然で違和感しかない。
被告人質問の後、私への原告質問が行われた。
被告人医師は自分の質問が終わると早々に裁判所を逃げる様に後にして出て行った。
裁判官と、被告人弁護士から様々な質問をされたが、質問内容は、当方の問題視していることとは全く方向性も視点も違うものばかりであった。
この質問を受け、改めて日本の医療裁判が勝てない理由を目の当たりにした強く感じた。
質問内容を簡単に説明すると
あなたは、アキレス腱を切ったのですね?
はい
今、あなたのアキレス腱は切れていますか?
いいえ。
それはなぜですか?
手術で繋いだからです。
でも、障害が残りアキレス腱の機能は果たしていません!裁判官が言う→その様な質問はしていません
質問されたことにだけ答えてください
あなたのアキレス腱は今切れていますか?
いいえ
それはなぜですか?
手術したからです
手術して治療した結果、現在は、アキレス腱が
繋がったと言うことですね?
はい。
この様なやりとりが法廷内で行われたのである。
つまりアキレス腱断裂が毎週受診して診察を受けていたにも関わらず2ヶ月もの間、見落とされた
事が問題ではなく
裁判所というか裁判官が着目したのは
アキレス腱が現在も断裂しているか?そうではないか?
であり、全く問題視している事が違うのである。
この裁判を終え原告弁護人は裁判官は本当に訴状内容を理解しているのか?と述べていた。
そもそも裁判官は医者ではない。医療には精通していないのは承知の上であるが余りも酷い。
怪我をして5年。2年近く、期日を繰り返し準備書面で提訴した理由を述べてきたのに、、
それらは全く意味をなしていない状況であった。
常識的にも、現在も原告のアキレス腱が切れている訳がない事は子供でも分かるであろう。
これが日本の医療事故裁判の現実なのである。
問題のすり替えといっても過言ではないところへ
問題を持っていく。
主治医のカルテには、ほとんど医師記録が書いていなかった!つまり丁寧な診察はしていない事実が杜撰な医師記録からも明確なのに、、
それについて一切触れないのである。
診断に必要な検査もしていない。診察時の患者の訴えも書いていない。本来医師記録には診療行為を明記しなければならないと医師法でも定められている。コレらの問題について、原告弁護人も再三訴えてきた。しかし裁判官は全くそれらの問題に無視し、まるで医者を擁護するかの様な裁判の進め方をしていったのである。
今までしてきた事は無意味に終わった瞬間であった。
今回の証人尋問に期待してきた私の気持ちは踏み躙られ精神は崩壊してしまった。
そして年末に弁護士から敗訴の決定と理由が送られてきたが今だに内容は確認できていない。
現在私は、うつ病の診断を受け休職している。
障害者になり人生も生活も変わってしまった。
弁護士は控訴するといっているが、あの日の裁判長や、左席にいた裁判官の言葉が毎晩夢に出てくるのである。もう、私には闘う気力が残っていない。この様な医療事故裁判が今日もどこかで
私と同じ苦しみ、原告やその家族が経験していると思うと胸が苦しくなる。
私は思う。
医療事故を担当する裁判官は専属にすべきであり、医療の知識を最低限身につけるか?裁判所所属医師を持つべきである!もしくは、公平な、
裁判所から任命された専門医を契約すべきである。日本の医療事故の勝率は氷山の一角である。
勝てない理由がそこある!!!
今回の裁判で私が経験した事は、日本の医療裁判の質があまりにも低いという事。
被害者の考える一般常識は全く通用しないという事。そして、被告医師や病院には潤沢な資金や人脈があり、そもそも原告とは雲泥の力量差がそこにはあるという事。
それでもあの様な杜撰な診療行為をする医師と、それを良しとしている病院の体制には屈することが出来ない。
弁護士のアドバイス通り控訴はするが、ここからは私自身は精神が破綻してしまうので弁護人に
頼るしかない。
高裁の裁判官が地裁より、せめて常識の分かる人間であることを希望する。
そして今尚闘っておられる沢山の原告及び関係者が納得のいく結果が得られます様に心から願う。