昼夜の二回とも大雪(都心にしては、のね)で少し開演に遅れた方はいたものの、客席は満席+立ち見。
外の寒さを劇場にいる時には忘れちゃってた。芝居の冒頭の風花(雪)舞う中のジェラード、あの薄いマントじゃ寒くないかい?なんてチラリと思ったけど。
夜の部は二階の上手前方で全体も細部も、と~っても見やすい席。
今回のしぃジェラード、メイクも考え抜いてのメイクだとあらためて実感しちゃった。
今の作品は劇画が原作でも「ベルサイユのばら」よりも辛口な話。
ジェラードという役は時に夢・憧れ(20代)、時に残酷なまでの現実(40代)を同じ人物で演じわけなきゃいけない。
40代のジェラードの唇には色をのせてないの。それがすっごく好き

20代の時は若さと美しさを…それに宝塚だし華やかな唇でいい。
アイメイクはムラでの初見の時、いつもよりシャープで、付けまつ毛の咲かせ方も少し抑え目かな、と思ったの。
コスチューム物でも求められる存在のしかた、違うもんね。
「シークレット・ハンター」のジョエル・ロビュション男爵は極端なまでに周りとは異質の華やか
でキザな存在感が必要。「ベルサイユのばら」は宝塚の究極のコスプレ作品だから、目に星☆が光るくらいじゃないといけないし。
そんなこんなを頭の隅に置きながらの観劇は楽しいわ。
あと毎回、各所で繰り広げられてる小芝居も楽しんでるの。
プリマスの場面、ニコラス(綺華れい)に、ちー(美稀千種)君が何か(昼は果物、夜は花だった)あげてるのをチェックしたり、ペネロープ(琴まりえ)とエドウィン(涼紫央)も袖にハケる直前に何か貰ってる。
新しいパーシモン卿の本妻(ジュリエット)出現
に悔しがる愛人ズがますますエスカレート。その中のサヤカ(美城れん)ちゃん、まさかコールサックもやってるとは思えない美人っぷりをつい愛でてしまう
ウェサン島でジェラードと共に捕らえられたはずの副官(美弥るりか)とスペイン兵達がサンタクルスの部下ですぐ後の場面に出てくるの。ジェラードだけ殺されて部下はスペインに送り返されたのか
とか重箱の隅をつつきまくるのも楽しい(いやな人ね~)ショーのじじばばアドリブ、昼は銀橋の真ん中でズルッとすべりかけたカトレアばあさんに、「雪で滑るから気を付けて」とラゲララじいさん。
夜はまずじいさんが「はー、はー、ハックション
…八百年ほど前
」で、銀橋ラストではカトレアばあさんまで「はくしょんっ」と可愛く。公演の数だけパターンがあるんだね~
夜の部の黒燕尾ではしぃ様の「俺ってイケてる
」片手バージョンが
(何日ぶりだろう?)しかも、今日はゆっくり時間かけて。かっこよかった~


すっごく楽しい観劇だったから、出のガード無しがすっごーく淋しかったわ
だって雪は小雨に変わっていたし、寒さもかなりマシだったし電車も通常運行。席は別々だった友の会のお仲間と、未練じゃ~
と後ろ髪ひきながらおとなしく帰ったけどね。観劇したら出待ちして、キラッキラのしぃスマイル
に会えないと一日の楽しさが完成しないのよね~(;_;)しぃちゃんの笑顔のチカラって本当に凄いわ。