年末くらいからSNSに流れ始めた昔見ていた鬼太郎からは想像も出来ないイケおじな主役達の姿を見かけて気になり始めて、沼に堕ちました。
そろそろ公開も終わり始めたので感想を上げておこうかなと思います。
子供の頃に見ていた人間なので最近の鬼太郎の設定は知りませんのであしからず……そして長いです。
ゲゲゲの謎【鬼太郎誕生】というタイトルの意味も分からず見に行きました。
最初の感想は八つ墓村
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水木なんか可愛い(煙草にあう)
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父との出会い(一回目)
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スーツもいいけど浴衣エロい(エロい)
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魘されてもエロい(傷みえるのエロい)
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父との出会い、助ける(運命)
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仲良く牢越しに話す(名前を付ける)
布団しく仕草もなんか可愛い(チョロイのは水木の方)
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逃げられて慌てて追いかける(割と身体能力高い水木)
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裸の付き合い(語弊)
マッパを見ても驚かない所をみると身体の作りは同じ?
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克典にバカにされて怒るも葉巻捨てられない水木
そして動くなと言った父もすでに動き回る
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追いかけていった先で鼻血水木
父かっこいい上に水木おんぶして滑走する姿ヤバい
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妖怪の存在を知る水木
度重なる衝撃にまた倒れる(可愛い)
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助けてくれたお礼に水木の分の食事も父にあげてる?
お互いの目的の為に手を組む(牢の入口普通に開いてて意味がない)
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村の探索という名のデート(アイス食べる2人可愛い)
父に石投げてきた子供にちゃんと怒る水木
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墓場で酒盛り、愛について語る父(愛が分からない水木可愛い)
泣き上戸の父と距離が縮まり初めて煙草を手渡す
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孝三が妻の絵を描いていてキレる父
かっこ良すぎる父のバトル(見惚れる)
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捕まった父を助ける事の出来ない水木は目を合わせられない
でも背負い投げで抵抗するのヤバい
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幽霊族と龍賀一族の全てを知る水木
耐えられず嘔吐する水木がヤバい(癖)
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封印のせいで自力では逃げられない父
全て知った上で助けに戻った水木(かっこ良すぎる)
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沙代を助けられなかった苦しみにもがきながらも
立ち上がる水木(スっと感情を切り替えるのかっこいい)
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「遅くなった」「待っておったよ」のやり取り最高
多分来れないだろうと思っていたのに来てくれて嬉しそうな父
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穴倉への道で息切れすらしない父
ちゃんと水木の後ろを走って歩幅合わせてくれてる
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黒幕登場
妻を探して一人血に染まる水木(血がよく似合う)
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血を浴びて倒れる水木の向こうで再会する父と妻
そして再びバトルする父(髪の毛のびるのカッコいい)
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苦戦し大怪我をする父
桜に捕らえられる
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フラフラになりながらも諦めない水木
時貞の言葉に初めて自分の憧れたものがつまらないものだと知る
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多分いろんな思いも断ち切る為に振り下ろされた斧
狂骨を打ち砕いた時水木は笑っていた
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「ツケは払わねぇとな!」は誰に向けていった言葉なのか
奥歯でも取れたのかもう時貞に興味なさそげな水木
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囚われた桜から体内電気で抜け出す父
暴れ出す狂骨から妻を守ろうと立ちふさがった時声が聞こえた
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その声に反応するように力を貸してくれたご先祖様
狂骨が消えた後父には霊毛ちゃんちゃんこが着せられていた
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水木に妻と子供を連れて逃げろという父
人間の罪である狂骨を背負う必要はないという水木
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我が子が産まれる世界を守りたいとういう父(涙)
絶対生きて帰って来いと言う水木
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一人で狂骨を背負おうとする父
水木を友と呼び水木が生きる世界を見てみたくなったと(涙)
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でも受け止めきれずボロボロになっていく父
そして村の外れで発見された水木は記憶がなくなっていた
ただただ哀しいという感情だけを残して
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哭倉村での事を忘れ日常に戻った水木
何かに呼ばれるように向かった先には無事生き延びた妻と全身を包帯でまかれた父の姿
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全てを忘れてる為驚き逃げる水木
追いかけてくる父を振り切ったのかまた日常へ
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それでも気にかかるのか再びそこへ向かうと
すでに息絶えている2人の姿が……
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何か思う所があったのか妻を抱え墓をつくって埋めた水木
最後の力を振り絞ったのか左目だけで動き出した父
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立ち去ろうとした水木の耳に聞こえた赤ん坊の声
振り返ると墓の中から赤子が自力ではい出て来た
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赤子を抱き上げたが妖怪の子は災いをもたらすならいっそ今のうちに……
そう思った水木の頭に浮かんだのは顔は見えないかつての友の姿
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追いついた目玉父が見たのは我が子を抱きしめた水木の姿だった
箇条書きの感想はこんな感じです。
半分くらい水木可愛いしか言ってないですけど、大体映画中水木可愛いか父カッコいいの繰り返しでした。
後、最初に目玉父が今頃あの男も来ているかもしれんな……みたいな事言ってたのでまだ水木生きてるの?
と驚いたんですが、あれから70年てもし生きてたら百歳越えて……本気で幽霊族の血を浴び過ぎて長生きになったのかと思いました。
しかし鬼太郎もあの姿ですでに70歳なの?そしてゲゲ郎も目玉父になってからもう70年生きてるんだ!?妖怪って凄いなと改めて思いました。
ここからは父(ゲゲ郎)と水木の気になった所をツラツラと書いてるのでお暇があればどうぞ!
時代背景は戦後の日本、まだ敗戦から復興しているとは言い難い時代。
良くも悪くも昭和を感じさせる少し懐かしい気持ちになる時代、そんな時代に戦争の苦しみを抱えたまま足掻いているサラリーマンの水木が自身の出世の為に赴いたのが哭倉村。
その哭倉村では壮絶な家督争いが始まろうとしていた……印象は八つ墓村ですね、見た事無いんですけど。
東京から夜行列車に乗り哭倉村に向かう所、咳をする女の子を気にする様子もなく煙草をふかしまくってるのが妙に昭和だな~と思ったし、哭倉村に着いた時目的の社長の娘である沙代を見つけた時、煙草を一吸いしてポイッて普通に道路に捨てるのが昭和だな(2回目)と思いました(笑)
もちろん下心ありありで近づいたであろう水木の声のトーンがめっちゃ優しくてうっとりする沙代の気持ちも分かるなと思ったけど、別れ際急に素の表情に戻ったのが妙に印象的でした、何かあるんだろうなと。
素直に可愛い時弥君に癒されながらも物語は家督相続の真っただ中に……そして始まる八つ墓村。
当主の跡継ぎに指名された時麿は一夜にして消され、たった5日の間に他の兄妹も次々と死んでいく。
閉ざされた村の中で起こる殺人、犯人は誰なのか?そしてこの村で行われている秘密とは?
大人向けに作られたというだけあって中々のグロさがあり、私は全然平気なのでとても楽しめました。
全体的にテンポが速く綺麗な映像とそれにマッチした音楽にグッと引き込まれていく感じが良かった。
水木ひとりではなく、対照的なゲゲ郎を相棒にした事によって物語の展開も早く次どうなるんだろう?
というドキドキ感があり物語に引き込まれましたね。
ゲゲ郎は出て来た時は淡々としていて自分の目的以外は特に興味が無さそうな雰囲気だったのに、水木と一緒に行動するうちに少しづつ感情が見えるようになってきたのが良かったです。
私的に気になったのが孝三さんと会った時、孝三さんのあまりの慌てっぷりに「あんた大丈夫かね?」と言ったゲゲ郎のトーンが本当にこの人大丈夫か?と驚いた感じだったのに私が驚いた。
その後探し求めていた奥さんの絵をかいてたのに気付いて詰め寄るゲゲ郎の迫真さも凄かった。
もちろんバトルシーンは最高だったし、一応人間相手だから手加減しながら戦ったのかなと。
狂骨には勝てなかったけど、争い事は好きじゃないと言いながらもバトルセンスが素晴らしいのはやはり普段から戦い慣れているせいなのかな。
水木から血液製剤Mの話を聞いた時、ゲゲ郎は多分その正体に薄々気付いていただろうに何で協力する気になったのだろう……幽霊族の血が使われているという事は探している奥さんにも辿り着けると思ったからなのか、そんなものに頼ろうとする人間は愚かだと思っていただろうし恨んでいてもおかしくない。
それなのに水木の提案に乗った時のゲゲ郎の気持ちがどうだったのか分からなくて気になるんですよね。
捕らえられて逃げられない状況で時々水木の方に視線が向いてたのが気になります。
多分助けには来られないだろうと思っていた水木が来た時、純粋に嬉しかっただろうなと思いますね。
穴倉に向かう2人のバディ感も良かったし、何よりあんなに走っているのにゲゲ郎が全く息切れしてなくて水木の後ろを走ってるのって歩幅合わせてくれてるのかなってちょっとほっこりした。
穴倉に入った途端調子が悪くなる水木に入るなとかそこで待ってろみたいな事一切言わないし、奥さん探す間に血みどろになって(多分幽霊族の血を浴び過ぎた)倒れた時も全く気にする事なく奥さんの元に駆け寄るし、何かこの2人の大人な距離感がいいなと素直に思いました。
再会し自分達の子供までいた事が分かった絶頂からの叩き落とされる絶望、それに抗うように戦い始めるゲゲ郎のバトルもとても良かったです。
桜に捕らわれてしまった後も水木が諦めずに向かってくれると信じているのも、狂骨が暴れ始めた時真っ先に奥さんの元に向かって守ろうとする姿も素敵でした……力を貸してくれたまだ見ぬ我が子とご先祖様も。
この場に残る事を決めて大事な奥さんと子供を水木に託すのって最大の信頼だと思うし、狂骨から身を守り記憶を失わないようにとちゃんちゃんこを水木に着せてあげるのも。
我が子が産まれる世界、そして友と認めた水木が生きる世界を見てみたくなったと一人狂骨に立ち向かう姿が……そして姿は変わっても約束通り生きて戻ってきたのに記憶を無くした水木に逃げられたのは哀しかったですね。
でも、朽ちおちて最期を迎えようとしていた時に再び現れた水木を見た時何を思ったのか?目玉だけになり追いかけた先で産まれて来た我が子を抱きしめていた水木を見た時何を思ったのか……推しはかるしか出来ませんが私は2人の姿に『希望』を見たんじゃないかと思います。
水木はゲゲ郎と逆に分かりやすく感情移入しやすいですね。
もちろん戦争を体験してない自分が体験した人間の苦悩を分かる訳ではないですけど、いつの時代も人間は今より良くなりたいという願望を抱き現実とのギャップに苦しみを抱きもがいて生きているんだなと。
戦争から生きて帰ってこれたのに、十年経っても未だにその時の苦しみを忘れられずに魘される水木。
利用できるモノは利用して上に這い上がろうとしながらも、どこかそうはなり切れず足掻き苦しむ水木。
沙代の気持ちを利用しても良かったのに、自分には無理だといいそれでも決心の強い沙代に東京に連れて行くと言いながらも辛そうにする水木。
水木は放っておいても良かったのに、最初ゲゲ郎が処刑されそうになった時止めに入り、処分されないように交渉しようとし、禁域に向かっていったゲゲ郎を追いかけていった。
多分まだ人間の事はそんなに好きじゃなかっただろうゲゲ郎が、愛が分からないという水木に愛するという事を語ったのは、水木のそういう行動に奥さんが言っていた「人間を愛している」という言葉を理解し始めていたんじゃないかなと。
最初はやだねと言っていたのに、水木がゲゲ郎に煙草を渡したのって水木もゲゲ郎に対して信頼し始めていたんだろうなと。
それなのに自分が手にしようとしていたのは、そのゲゲ郎達幽霊族の血でありその血の為に人間は幽霊族を狩っていたのだと知る。
自分の身はどうなってもいいから妻を返してほしいというゲゲ郎に、自分の私利私欲の為に飼われ続けろという龍賀一族の言葉を水木はどんな気持ちで聞いていたのか。
こちらに向けられるゲゲ郎の視線をわざとに見ないようにしていた水木は何も出来ない自分自身に情けなさを感じ、そして龍賀一族の闇を知り耐えられなくなって嘔吐する。
連れて行かれるゲゲ郎を余所に、気絶させれた水木は沙代から龍賀家の全てを記した書記を手に入れ自分の役目はこれで終わる……そんな時に今すぐここから逃げて東京に行きたいという沙代の手をとり東京へ向かう2人。
一方では捕らわれたゲゲ郎が見たのは、幽霊族の血を直接取り込まれ姿が変わろうと死ぬことすら叶わず生きながら血を抜かれ続ける人間達がいた……その中には哭倉村に向かう時に列車にいた女の子の姿も……。
必要ないと腕を切り落とされそうになった時、ゲゲ郎を救けに来たのは振り下ろされる前に斧を撃った銃を構えた水木だった。
沙代と共に戻って来た水木は今回の連続殺人が誰の手によって行われたのか気付いており、全てを知られていた事に絶望した沙代がその場にいたゲゲ郎と水木以外を全て片付け自らの手を水木に掛けた時、長田に刺され絶命した。
水木は沙代に首を絞められた時に抵抗する素振りを見せなかった、自分も他の人間と同じように沙代を利用しょうとしていた……だから沙代に殺されても仕方ないと思っていたのか、それとも救う事が出来なかったからなのか灰と化した沙代に謝り続けていた。
封印が解けたゲゲ郎が側に行くとスッと何事も無かったかのように「遅くなった」と切り替えた水木と「待っておったよ」というゲゲ郎とのやり取りがこの先の運命を共にする覚悟みたいにみえました。
穴倉で血を吐きながらもゲゲ郎の奥さんを一緒に探したり、フラフラになりながらも捕らわれて動けなくなったゲゲ郎の代わりに時貞の持つ狂骨を「あんたつまんねーな!」と打ち砕いたのは本当にかっこ良かったです。
多分水木は人間が犯した罪の証である狂骨は自分達に返ってきても仕方ないと思っていただろう、でもゲゲ郎に奥さんと子供を託され背負わなくていいものをゲゲ郎が背負う事になった。
「我が子が産まれる世界」を守りたいというゲゲ郎に絶対生きて戻って来いという水木は本気でそう言ったのかも知れない。
だからこそ自分に着せられたちゃんちゃんこを死んでも守ろうとして奥さんに着せたんじゃないかな。
それ故に、命は助かったものの大切な記憶は全て抜け落ちてしまった涙と共に……哀しみだけを残して。
全て忘れてしまったのは哀しいけれどこれで良かったんじゃないかな、この村での出来事は辛すぎて戦争の事も忘れられない水木に新たな傷を増やし苦しみを増やしてしまいかねない。
そんな中でも墓場から出て来てまだ名もなき赤子を手にした時、微かに浮かんできた顔の見えないかつての友の姿。
思い出せなくても確かに自分の中にある感情と共に、新たに感じる事の出来るみんなから確かにこの子に注がれている愛……わが胸に抱きしめた時きっと水木にも愛するという感情が芽生え始めただろう。
愛は人から人へと受け継がれていくものだから。
最高に素晴らしい作品を生み出してくれてありがとうございました!!