資料ライブラリの前々回、
南村喬之氏の「ゴジラ」イラストを載せたが、
それと、前回の怪奇画集の流れで、
今回は、怪獣関係を中心とした画集を紹介することにした。
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というわけで、
まずは、南村喬之(1997永眠)氏から。
南村氏は、ゴジラやガメラ、ウルトラマン、大魔神といった
特撮や怪獣もののイラストを多数描かれており、
昭和時代の怪獣画の第一人者であり、
それ以外にも、冒険小説や図鑑の挿絵など、作品は数多い。
個人的に、凶悪なギロン好きなので、
「ガメラ対ギロン」の挿絵を紙面紹介として載せた。
次に、開田裕治氏の画集を紹介。
怪獣、ヒーロー、メカもの、イラストと言えば開田裕治氏。
というぐらい、リアルディティールで素晴らしく上手い。
開田氏は、このプログでも何度か紹介した
朝日ソノラマの特撮誌「宇宙船」の創刊時代から
表紙イラストを手掛けたり、
怪獣もの、ウルトラマンなどのヒーローものの
商品ジャケットやパッケージイラストも数多い。
この画集にもそれらが掲載されているが、
当時、バンダイから発売されたプラモデル、
ゴジラ、キングギドラ、メカゴジラの出来が素晴らしく、
(実家には、作らないまま保存してある)
製品とともに、開田氏のパッケージイラストにも感動した。
そして、この画集には、
今は亡き巨匠、本多猪四郎監督のメッセージが載っているので、
これは貴重と、スキャンしてしまった。
開田氏の画集は、まだ他にも出ているが、
ここで紹介するのは、以上の本のみとする。
さらに、次は、
怪獣図解や、少年マガジンの特集記事で有名な
大伴昌司氏(1973永眠)の本を紹介。
また、好みの怪獣のページを載せてしまいました^^
大伴氏の偉業は、
当時のマガジンの特集記事や、
怪獣図鑑の怪獣解剖図に魅せられたことがある人なら
よく、お分かりだろう。
この本は、早くに亡くなられた大伴氏に師事していた
竹内 博氏によって企画構成されている。
で、オマケ!
大伴氏の偉業、少年マガジンの特集記事を
多く集めた本が、2008年に出ている。
懐かし~と思われた方、
魅入ってしまう一冊なので、購入されては如何でしょう?
さてさて、
以降は、造形ものの作品集を二冊。
まずは、怪獣造形作家、酒井ゆうじ氏のコレ!
酒井氏が作ったゴジラたちは、文句なしに素晴らしい。
酒井氏は、「ゴジラ2000ミレニアム」において、
ゴジラの立体造形を担当されているが、
私的に、「ミレゴジ」以降の背びれトゲトゲの
アニメちっくなゴジラデザインは大嫌いであるが、
酒井氏の原型が放つ迫力と怪獣美に、圧倒、魅了されてしまう。
(紙面紹介で載せました)
時間もかなり経ってしまったので、最後にコレ!
クリーチャーデザインで有名な、
韮沢 靖氏の作品集。
韮沢氏は、ゲームやアニメ、
平成ライダーの怪人もデザインされている。
韮沢氏のクリーチャー世界といえば、
グロテスク、エロティック、
そういったイメージが強烈なクリーチャーたちだが、
(グロテスクと言えば「物体X」を忘れてはいけないが…)
この作品集でも、オリジナルから特撮ものまで、
存分に韮沢ワールドが堪能でき、
そして、強烈に感化されてしまうだろう。
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今回は、ここでおしまい。
妖怪やら怪獣が続いてしまったので、
次は、違うジャンルにしようかな。