母体武道 合気道 無元塾という新しい合気道を標榜しつつ、試行錯誤して約10年経ちました。
師匠の成田先生から受けた技があまりにも衝撃的で、一体なぜこのような不思議な状態が起こるのかと問いを投げかけたところ、答えはあっさりと、"想い方"です、、というものでした。
つまり細かく言うと、考え方、意識の仕方、自分の感情の状態、それらに影響する身体の状態、それらの全てが相手の思考や、感情や、感覚に影響して、なんらかの反射を起こさせる、、
ということは、相手の反応が良いものであれ、悪いものであれ、そういう反応、反射を起こさせない自分の状態を作れば良いということになります。
そこの観点がない限り、型のやり取り、自由な攻防の練習をしてもさっきの書いた反応反射のシステムに翻弄されるのです。
かと言って反応反射の稽古だけを稽古しているだけでも身体的に強い相手に対して、身体性に引っ張られて逆に自分の中にリキミという反射が出始めるのです。
ほとんどの武道、格闘技は目の前に現れた現象を取り上げて、その背景にあるシステムをあまり観ずに、直接的な対応をしようとしているのだと思います。
当然ながら、こういうシステムは目に見えません。
その見えないものをなんとなく感じつつ、でも具体的に全体像が見えてないので、一貫性のある説明を語ることができず、それぞれの技のよる断片的な方便による解説になってしますということだと思います。
そういう意味では、そのシステムを完全に把握しようとしている我々も本当に全容が見えていないのであれば、それについて語ることを戒めて、沈黙しなければならないのかもしれません。
しかし、その禁を犯してでも、あーでもない、こーでもないと皆んながさまざまな考え方を語り合いシェアしていくのです。
そういうシステムが働いている武道、
それが母体武道 合気道 無元塾なのです。
\(^o^)/