本日は、先日行った副腎静脈サンプリングの結果を聞きに横浜労災病院へ行って来ました。
説明は主治医ではなく、内分泌内科部長のS先生からされました。結果、両側からアルドステロンが多量に出ており、支脈単位に見ても部分切除も出来ないと言う事で投薬治療となりました。一生、この病気と付き合う事になりました。
■脾動脈解離について
外科の先生からは、血管専門の先生に診てもらった方が良いと言う事になり、元の大学病院に戻る事になりました。年内に循環器センターに行きます。
原因はアルドステロンが血管を傷付けていると思われるが、幅10mmの解離なので、急を要す状態では無いが、血圧コントロールに注意する様に言われました。
先ずは、大学病院のK先生に結果を持って行こう。年内の予約取れるかな?
【PAC絶対値の評価基準】
PAC:血漿アルドステロン濃度
副腎静脈PAC > 14,000 pg/ml
【中心静脈採血の結果(A/C比)】
A/C比:ACTH負荷後のアルドステロン/コルチゾール
4番 右:19911/652.2 = 30.5
6番 左:14029/480.7 = 30.5
LR(lateralized ratio) = 30.5 ÷ 30.5 = 1.0
A/C比の左右差なし
【下大静脈の結果(A/C比)】
5番 264/18.9 = 14.0
CR(contralateral ratio) = 35.1 ÷ 14.0 = 2.5
LR > 4かつCR < 1をカットオフ値として手術適応となりますが、残念ながら両側性でした。
両側性でも、部分切除の可能性があるので支脈ごとの結果をみると、残念ながら全滅でした。(T . T)
【支脈採血の結果(A/C比)】
9番 右下側:41084/1490.0 = 27.57
10番 右上側:23701/706.2 = 33.56
11番 右外側:25661/754.9 = 33.99
12番 左上外側遠位:12617/470.9 = 26.79
13番 副腎外:6827/268.8 = 25.40
14番 左上側:8226/391.6 = 21.01
15番 左外側:31020/1462.1 = 21.22
16番 左上外側近位:28406/1032.6 = 27.51
17番 左共通幹:7795/380.0 = 20.51
【副腎腫瘍有無】
左副腎腫瘍:基部 10mm、外側 7mm
【診断結果】
両側性副腎皮質球状層過形成(突発性アルドステロン症:IHA)
薬は、ミネブロ錠2.5mg、アムロジピン5mgで様子見となりました。