どうも!
ネコにもわかるギターの弾き方、ギター講師のヤスオです。
楽譜を見ると、五線譜の左側にこんなのとか、
こんなの
が書いてあるのを見たことがあると思います。
これを「調号」または「キー・シグネチャー(key signature)」と言います。
(その他の記号については「五線譜の読み方④」「五線譜の読み方⑤」「拍子記号の意味」を読んでみてくださいね!)
これは、その曲の「キー(調)」を表す記号です。
曲によっては、曲の途中で「キー」が変わることがあります。
それを「転調」と言います。
「転調」するところで、「調号」も変わります。
私は小学生のころ、家にあったキーボードを弾いてよく遊んでいました。
「弾ける」というレベルではなく、ただ音を出して遊んでいただけという感じです。
当時は、歌謡曲の歌のメロディーの楽譜が載っている雑誌がよく売られていて、それを見ながら弾くのが楽しかったですねぇ~。
(*^▽^*)
でも、
「なんか変だなぁ~」
と思いながら弾いていることがありました。
何か違うような気がするのですが、楽譜の読み方もよく分からないし、自分の演奏が間違っているのかどうかもよく分からないままでした。
臨時記号の「♯(シャープ)」や「♭(フラット)」の意味は、当時も分かっていたのですが、
(臨時記号については、「五線譜の読み方①」を読んでみてください)
「調号」に関しては、
「なんか書いてあるな」
とは思いつつ、意味が分からないので、無視して弾いていたのです。。
( ̄▽ ̄;)
私の父は音楽好きで、素人レベルですが、楽譜を見て楽器の演奏を楽しんでいました。
私が小学6年生の時に、
「これって何なの?」
と譜面の「調号」のところを指さして、父親に聞いてみました。
その時に教わって初めて、調号が何のために付いているのか分かりました。
「キー(調)」については全く理解していませんでしたが、
「調号」として付いている「♯(シャープ)」や「♭(フラット)」が、1曲を通して(転調がない限り)有効になる
ということが分かったのです。
それまで、
「なんか変だなぁ~」
と感じながら弾いていた曲を、調号を確認したうえで弾いてみたら、
「あぁ!これだぁ~!」
という感じで、スッキリしたのを覚えています。
例えば、こんな譜面が合って、
調号が何もついていなければ、こう弾きます。
(弾くポジションは一例です。音が同じなら、他のポジションで弾いてもOKですよ!)
いわゆる「ドレミファソラシド」ですね!
でも、
この場合は、こうなります。
音符だけ見ると、前の譜面と同じです。
しかし、「調号」を見てみると「C,D,F,G」に「♯」が付いています。
なので、「C,D,F,G」の音は半音上げて弾くことになります。
この場合は、
同じように、音符は同じようですが、
「調号」を見ると、「D,E,G,A,B」に「♭」が付いています。
なので、「D,E,G,A,B」の音は、半音下げて弾くことになります。
臨時記号の「♯」や「♭」でもそうですが、「調号」の「♯」や「♭」も、オクターブが違っても有効ですからね!
記号が付いている位置のオクターブ上の音やオクターブ下の音も同じように、半音上げたり下げたりすることになります。
この「調号」に付いている「♯」や「♭」が1曲を通して有効になる、ということが分かって、
「なんか変だなぁ~」
と思いながら弾いていた時のモヤモヤ感はスッキリしました。
でもそのあとすぐ、
「これ、どの音に♯とか♭が付いているか、暗記して弾かなきゃいけないの?
覚えられないんですけど。。」
と思いました。。
(-_-;)
だって、目で追っている音符とは違う音を弾くことがあるわけじゃないですか!
弾いている時に、
「あれ?この音はシャープが付くんだっけ?」
みたいな感じで分らなくなって、調号をたびたび確認しながら弾かなければなりませんでした。
「こんな面倒な作業をしながら弾くものなのかな??」
と当時から疑問に思っていましたが、やはり間違っていました!
最初に書いたように、「調号」は、「キー」を表している記号です。
どの音に「♯」や「♭」が付くかも分かりますが、それよりも
「キー」が何なのか
が分かるための記号なのです。
実は、「キー」によって、「♯」や「♭」がどの音に付くか決まっているのです。
なので、「キー」と「調号」の関係が理解できれば、演奏中に何度も「調号」を確認しながら弾く必要はありません。
次回は、その「キー」と「調号」の関係について書いていきますね。
ではまた!