12月上旬(1~15日)の結果・・・+11.2%
年初から+112.3%
12月も好調継続で前半終了時点で10%を越える大幅プラス。
ただし、11月後半に大幅にマイナスがあり、その反動も半分ぐらいあるので、実質的なプラスは5~6%といったところ。
12月後半は大納会が30日なので、今年の相場も10営業日を切っている。
最近、トレーダーの勉強会やオフ会などに参加して、共通の意見としてあったのが、コロナショック以降の相場は初心者が急増してて非常に難易度が下がっているという意見が大勢を占めていた。
私もそれは感じていて、過去2013年も似たようなことがあったし、その時と似ているという人も居る。
2013年は不思議な年でシステムトレードで言うと、買いも売りもスイングもデイも、ありとあらゆるタイプのトレード戦略が大幅なプラスを計上していた年である。
今、市場参加者がどうなっているかというと、投資家もトレーダーもみんな大きなプラスになっている可能性が高いという事である
ゼロサムゲームと考えるとこの現象は一見不可解に見える。
で、どのような時にこのような状態が起きるかというと
①株価が急角度で上昇する
②上昇する移動平均線に対し、上下に値幅がある(高ボラティリティ状態が続く)
を満たす場合に起こる。
短期トレーダーは②により利益を得るが、長期の投資家も(例え短期売買で損失を計上していたとしても)①による長期的な株価上昇により大幅は評価益を得ている状態となる。
これにより、市場参加者の大半が大幅なプラス益を得る事はあり得る。
これはゼロサム領域が小さく感じるほどのプラスサムをマーケットが生み出している時に起こる現象かなと思う。
ただし、マーケットに流入した資金が増えているわけではなく、あくまで株価の含み益(=東証等の時価総額ベース)で増えているだけで、実際に増えているのは、主に配当金だけになる。
となると、気になるのは”この株価上昇がいつまで続くのか?”という事で、結局のところ上昇した株価を正当評価させるだけの企業決算が出てくるか、今後出そうか、という所が問題になってくる。
コロナ禍を乗り越え、企業の決算の好調さが確認出来て、実態経済が良くなれば一段高の株価上昇もあり日経平均株価が3万円の株価もあり得るのかもしれない。
例えば、コロナ禍が長期的に見れば実態経済にプラスに働いたという事で、例えばテレワークで移動コストが下がり、通勤がなくなって生産性が上がるとか、対面で営業が出来ない損失を有り余ってプラスを生み出した結果このような事は起こりえるのかなと思う。
逆に、株価に見合うような業績が出ず、マーケットが実態経済を見誤って株価が上昇していたのである事が明らかになれば現状の株価はバブルという事になり、株価の是正が起きる事になる。
最終的にはその時にキャッシュを掴んでいた相場師が真の勝利者という事になるだろう。
まだまだ、戦いは始まったばかり、である(笑)