台風１４号チャンホン物語　13

このブログの内容の

これは、実話であり、神話であり、魂の物語でもあります。

夢と現実を行き来しながらも、すべてが繋がっている不思議な実話の物語。

全体的にBL要素があります。

꙳✧˖°⌖꙳✧˖°⌖꙳✧˖°⌖꙳✧˖°⌖꙳✧˖°⌖꙳✧˖°⌖꙳

登場人物紹介

クラール／主人公

火星の隕石アレースの4人姉弟の次男。

火星と地球の融合物質モルダバイトに宿る精霊。

16歳。緑の光が差し込む銀髪がポイント。

モルダバイトの宝石のような瞳を持つ美少年。

とても優しいのだけど、たまに口が悪い。

アレース／大王（もと大魔王）

クラールの父親。火星の隕石。もと荒れくれ者。

2020年台風12号ドルフィンを呼んだ張本人。

最初は最低最悪な魔王だったのだけれど…

電磁波をゼロにしたら、ほぼ無力化に成功！

性格も温厚になり、優しいところまである。

あまりにも魔力が弱まり過ぎて、頼りない感じになってしまいました💦

ロック／火星の保安官の精霊

優しい性格をした、西部劇の保安官姿のイケメン。

アレースの奥さん（現在も火星に滞在）に

『旦那が暴れたらヨロシク！』

と言われ、地球にやってきた。

拳銃と縄と手錠で悪者と戦う！

……でも、今回は電磁波をゼロにしていたので、あまり活躍できませんでした💦

オルゴニャイト／総司令官の精霊

ネコ型のラピスラズリのオルゴナイト。

ラピスラズリ色の体に金の瞳を持つネコ。

身体に

金粉が散りばめられているのも特徴。

あらゆる天然石の能力を熟知しており、どう使えば希望が持てるのかを、指示してくれる、頼れる存在。

二本足で立つネコを想像してもらえれば…。

外見も喋り方も、とってもキュート💕

ニケ／クラールのお姉さんの精霊

アレースさんの長女。

火星生まれのパラサイト隕石の精霊。

美女。だが勝気で男勝りな性格。

怒らせると、物凄く怖い！！

ケイ／クラールの弟の精霊

アレースの末っ子。

じゅらいが持つアレース姉弟の中で一番優しい子。

正義感が強く、子供向けアニメの主人公的な性格をしています。

アレースさんの子供の中では、長男のモルダさんが一番優しくて温厚な性格なのだけど、別のおうちに住んでいます。

ビジョンのフェナカイト／アイテム扱い

ロシア産原石タイプのペンダントトップ。

台風12号の件が終わったあとに購入しました。

ビジョンにアクセスされるクラールには、とても心強いアイテム。

アイテム扱いですが、メッセージは読み取れます。

じゅらい／ブログの管理人

魂のメッセージを時々受け取る事ができる。

神様、精霊、妖怪、幽霊、物の記憶の断片などなど。

クラールには出来ない人間の魂を成仏させることが、他の天然石のパワーなどを借りながら行う事ができる。（……成仏出来ない魂もある）

悪霊と言っても、悲しい思いをしている魂は、わたしが成仏させてあげるしか無い！！

……って、わたしに任せて大丈夫なの？！

꙳✧˖°⌖꙳✧˖°⌖꙳✧˖°⌖꙳✧˖°⌖꙳✧˖°⌖꙳✧˖°⌖꙳✧˖°

前回のおはなし

ameblo.jp

★これまでのおはなし★

2020年10月5に台風チャンホンが発生。

この台風を食い止めるため、クラールは命を台風の神『希望の光』に献上し、水と空気を操る『大気の龍』となったが、鎮めるどころか暴走してしてしまい、さらに台風の威力が強くなり、神々の作戦は失敗に終わった。

頼みの綱のクラールも、マイナスエネルギーに飲まれて意気消沈してしまう。

管理人は一人立ち上がり、日本全国の電磁波を発する隕石達から、マイナスエネルギーを除去するために奮闘する。

そんなこんなで、台風は少しだけ日本の本土よりそれていく事に成功。

そして、クラールは……シルフィアが元に戻ってくれた事で元気を取り戻す。

やる気になってくれたクラールは、また再び台風チャンホンへと挑むのであった！！

今回は、その続きのおはなしです。

꙳✧˖°⌖꙳✧˖°⌖꙳✧˖°⌖꙳✧˖°⌖꙳✧˖°⌖꙳✧˖°⌖꙳✧˖°

2020年10月8日（水）

台風発生から4日目。23時。

＊＊＊

シルフィアさんの性格が元に戻り、クラールさんは意気消沈状態から元気を取り戻し、回復する事が出来ました。

クラール

『今日こそは、何とか出来そうな気がする』

じゅらい

『何とかできるの？』

やや不安に駆られながら私が問いかけると、クラールは力強く言い放ちました。

クラール

『俺様は諦めない！

あいつが助けを求めているんだ！

あのチャンホンが！

俺は……誰よりも、あいつの心を救ってやりたいんだ！

『本当は人間を殺したくはない』

そんな思いを俺は受け取って感じたのだから！』

なんだかとても頼もしい。

私もお手伝いをしましょう！

じゅらい

『チャンホンの中に入る前に……

何を持っていったらいいかな？

何か必要な天然石やアイテムはある？』

クラール

『いや。別に何も。

……何とか出来そうな気はするけど……。

他の天然石では、どうにも出来ない気がして…』

じゅらい

『クラール一人で十分だと？』

クラール

『わからない。

でも、希望はありそうな気がするんだ』

その予感は……正しかったのです。

＊＊＊

いざ、夢の中へ！

そして台風の中心部へ！

クラールはポツリと一人で暗闇の中にいました。

クラール

『……もしかして、もうチャンホンにはアクセス出来ないのかな……』

不安に駆られるクラール。

しばらくしますと……暗闇からディアボロと勝手にじゅらいが名付けた鬼のツノを持つ悪魔のような美青年がやって来ました。

ディアボロ

『よお。逢いたかったぜ。

また俺の相手をしてくれるのだろう？』

ディアボロがクラールに近づき、グイッと顎を持ち上げてキスをしようとした、その瞬間。

シルフィア

『お待ちなさい』

なんと！シルフィアさんがやって来たのです！

Σ(๑°ㅁ°๑) ビックリ！！

紳士服を身に纏い、長い髪を後ろに束ねている、麗しき貴公子……

『IdentityⅤ』の写真家に似た出で立ちでのご登場です。

ただし、写真家とは違い、黒ではなくて白を象徴とした服を全身に纏っていました。（何故でしょうね？確かに白い服が印象的だったんです）

今まで台風に対してシルフィアさんが直接関与してくる事なんて、まったくなかったのに！！

（ご主人のアリスさんは、『台風と会話をして心を慰めてあげて』みたいな事をシルフィアさんにお願いしていたみたいなのですが……）

シルフィア

『クラール。貴方を助けに来ました。

アースさん、ご協力をお願い致します』

シルフィアさんがたおやかに言うと、和装姿の白色のような長髪の美青年は静かに頷きました。

アースさん

『もちろんだ。アリスのために。

そのアリスのブレスレットの頼みとあらば、喜んで引き受けよう。

私は日本に台風が来ないように防ごう』

『希望の光』である台風の神様は、もう去ってしまったようで、エネルギーを感じられなくなっていました。

もしかしたら、アースさんがやって来てくれたので、存在を隠したのかも知れません。

ディアボロ

『フン。そんな事ができるものか。

私を止める事など、誰にも出来はしないだろう』

ディアボロは強引にクラールの腕を引き寄せると、腰を抱いて彼の首筋にキスをしました。

ディアボロ

『のう、クラール。そなたは美しい。私のものとなれ』

クラール『えっ！？💦』

シルフィア

『……私のクラールに手を出さないで頂きたい💢』

物凄い迫力を感じました！😱💦

シルフィア

『この者を好きにしていいのは、この私だけなのですよ』

シルフィアさんの眼が鋭く光りました。

物凄く恐ろしい魔王級のヤバさを感じました。

こわいよ〜

（じゅらいの感想）

それから、クラールはシルフィアさんに引っ張られて、床に倒れ込むような形で膝をつきました。

クラール『……いたたっ』

シルフィア

『ほら、立ちなさい』

シルフィアさんがクラールの腕を掴み、強引に立たせました。

その瞬間、クラールはシルフィアさんに耳元で何やら囁きました。

小さな声なので周囲には全く聞こえません。

ディアボロ

『おい。その者を乱暴にするとは！

貴様、本当にそのものが好きなのか？（たじろぎながら）』

シルフィア

『好きだからこそ、めちゃくちゃにしたいのですよ。

貴方だって、同じでしょう？

人の命など何とも思わない。

私は、クラールが殺されようがどうしようが構いません。……ズタズタに切り裂いてやってもいい。……そう。それほど、彼を愛しているのですから（どす黒い笑みを浮かべながら）』

その瞬間、いきなり皮膚が傷つけられて……

ポタポタ……と、クラールの血が床にしたたり落ちました。

クラール『はぁ…はぁ…（苦しそう）』

オルゴニャイト

『天然石は心の傷が開くと、血を流すにゃ！

くらーるは、それだけ傷ついているんだにゃ！（何故か解説役で登場）』

ディアボロ
『おい！その者が…クラールが傷ついてるぞ！！
お前…お前は、それでもいいのか！？（かなり動揺しながら）』

シルフィア

『はあ？貴方が言いますかねぇ？人間の命を何とも思わない貴方が（どす黒い感じでした）

……私はね。クラールなど、どうでもいいのですよ。

本当の事を言えばね。

こんなガラクタなど、すぐにバラバラにして捨ててあげます』

その瞬間、クラールさんの傷が開いて……。

大量の血が流れ出ました。

クラール『うぅ…！はぁ……（もう死にそう）』

ディアボロ

『ちょっと待て！！

死ぬぞ！本当に死んでしまうぞ！

そのような美しいものが死んでも、お前はそれで平気なのか！！（グワッとシルフィアを指して説教をしました/ぇ）』

シルフィア

『別に構いません（しれっと）

フフッ。だって、やっている事は、貴方と同じでしょう？

多くの命を奪うことを何とも思わない貴方と（ビシッと魔王を指すシルフィアさん）』

ディアボロ

『ふざけるなぁあああ！！

お前なんかと一緒にするな！！

私はそんなものでは……（ズタボロに傷ついて死にそうなクラールを抱きしめて、涙まで流して）

……私は……こんな事を……望んでなど…いない……』

シルフィア

『それなら、台風の勢力を弱めなさい。

今すぐに！！

……そうすれば、そのゴミクズ（クラール）を助けてあげましょう』

クラール

『ウガァアアアアッ！！』

言葉の刃により、クラールの身体は切り刻まれて、大量に血を流しました。

ディアボロ

『お前は悪魔か！！純粋なこの者を、これほど傷つけるとは！！（ワナワナと震えながら）』

シルフィア

『命の尊さを何とも思わない貴方に、とやかく言われたくはありません。

ならば、私とは違う事を証明しなさい！！

台風を日本大陸から切り離すのです』

ディアボロ

『……わかった。（傷ついているクラールにそっと口付けをする）』

クラール

『はぁ……ん…』

瞳が閉じられたままのクラールの唇が微かに震えて、その口が閉じられると、ディアボロは唇をこじ開けて濃厚な口付けをしました。

ディアボロが欲しくなるほど、クラールの唇は柔らかく魅力的だったのでしょう。

シルフィア

『その者に触れないでいただけません？（ピクピクと顔を引きつらせながら、ズゴゴゴッと凄い気迫を感じます）

ソレ（クラール）を自由にしていいのは、私だけなのですから』

クラール

『……うっ！シルフィア……。

ディアボロは……優しい…よ？

だから……彼を責めないで……』

その瞬間、クラールは瞳を閉じてガクッと倒れてしまいました。

ディアボロ

『貴様ぁあああ！！

この美しき者に、なんてことを！！』

シルフィア
『文句があるのであれば、私とは違う事を証明しなさい！（クワッと凄い剣幕で）
フン。ならば、早く台風を何とかしなさい。
……そうでなければ、そのゴミを！クラールを殺します！！
いいのですよ。私は彼を自由にできるのですから。
何故なら、こうして……縛りつけていますからね（長い鎖を引っ張り、クラールを引き寄せると…）
ペタライト！！回復せよ！（パァアアアアアッとクラールが回復）』

ディアボロ

『く、クラール！！（駆け寄ろうとするが…）』

クラール

『シルフィア……（悲しそうにシルフィアを見つめて）』

シルフィア

『いいのです。この者は…クスクス。

所詮、ガラクタで私のおもちゃですから』

次回へ続きます。

꙳✧˖°⌖꙳✧˖°⌖꙳✧˖°⌖꙳✧˖°⌖꙳✧˖°⌖꙳

いやぁ、何という展開でしょう！！

シルフィアさんが魔王みたいな存在のディアボロよりも、より魔王らしい存在に見えるなんて！

ヽ(￣д￣;)ノ=3=3=3