LITTLE PEOPLE IN THE CITY | こむぎ's 洋書レビュー

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本と英語好きの"こむぎ"が、洋書を中心に気になった本、お気に入りの一冊についてつれづれなるままに
綴っていきます。

『LITTLE PEOPLE IN THE CITY』 (SLINCACHU, BOXTREE)


こむぎ's 洋書レビュー-little people
とっさに面白い!と思って買ってしまった、ミニチュアのストリートアート写真集。

精巧に作った小さな人形たちを、ロンドンの街のどこかに配置して、それを写真で撮ったもの。鳥のフンが目の前に落ちてきて驚いてる女の人、川の桟橋で物思いにふける男性、ビッグベンを見上げる家族。

日常にありそうな光景や、ありえないけどリアルなシーンが、ミニチュア世界で展開されている。アップで撮ると私たちと同じ目線だけど、遠ざかると豆粒みたいになって、背景には巨大な缶や階段や柱が。

私たちも、空や宇宙から見ると、ほんとに小さい世界に住んでるんだよな~。って考えさせられる。


各作品のタイトルもユーモアがあって楽しい。

大きなダイヤの結婚指輪に座ってぼうっとしてる男性には、"No"ってタイトル。ふふっと笑っちゃうけど、「がんばれ、まだ明日があるさ」って言ってあげたくなる。

何度も見返したい本。