喫茶店にいた3人の女子高生がやたら盛り上がっている。
「豊太郎、なにしてんだよもう~!」
「エリスかわいそう!」
とよたろう・・・?
えりす・・・?
どっかで聞いたことあるような、ないような・・・。
遠い記憶の糸をたどっていくと
「森鴎外」が浮かび上がってきた。
森鴎外といえば『舞姫』。
あ、なんかそれっぽい。
そう思って聞いているとやはり、
森鴎外の『舞姫』の話をしていた。
3人の女子高生が。
最初は「女子高生と森鴎外」というミスマッチ感が面白かったのだけど、
そのうちに、
一人の女の子がやたら詳しく、
そして熱量を持って他の2人に解説している
とわかってきて、
なんだか感心してしまった。
どうも教え方のうまい先生に習っているようで、
「○○がわかるようになったら面白くなってきた!」
みたいなことも言っていた。
『舞姫』は文体が古文っぽいこともあり、
「せまるきししかまる!」とかも言っていて、
懐かしすぎて笑った!!(笑)
『舞姫』……昔授業でやった記憶はあるけど覚えてないよ。
女子高生たちが楽しそうに話してたおかげで、
「読んでみよう」と思えて、
帰りの本屋で買ってみました。
もし今日、あの駅で降りなかったら、
もし今日、あの喫茶店に行かなかったら、
もし今日、あの女子高生たちに出会わなかったら、
僕は一生『舞姫』を読もうと思うことはなかったかもしれない。
ありがとう。
…え、むずっ(笑)
古文やないか!
古典やないか!
あの女子高生の解説すごかったんだな。。
すごくよく理解して話してたもんな。。
まあ、わからなくても読み進めるというのがポリシーなので(笑)
とにかく読んでみよう。