あるホームセンターさんの仕事でお店にお邪魔してきました。

同社の代表的な店舗を見て回り、ホームセンター(HC)の品揃えの多さに驚きました。

HCはコロナ禍で成長した業界の一つです。

ソーシャルディスタンスを保つための商品を数多く撮り揃え、しかも価格が安く、個人用にも業務用にも揃えている。

さらに店が大きく1店舗が1000坪ほどで、郊外に店を構えていて、駐車場も大きいため、車で人と会わずに買い物に行けて帰れるというのも強みで成長しました。

 

2023年の直近の市場規模は3兆3千億円。

微減です。

24年もおそらく微減。

大きくは落ちていませんが、コロナ禍以降は減少傾向にあります。

この低成長の中でどうやって売り上げを伸ばせるかがテーマです。

 

店を見て回ると、本当にありとあらゆる物が品揃えされているのがHCだと実感します。

ないものはない。

いや、正確に言えばないものももちろんあるのですが、とにかく日常に使うだろう物はたいてい揃っています。

見たお店には食品はあまりありませんでしたが、ないとは言ってもお酒の品揃えはありますし、お菓子やおつまみなどの品揃えはあります。

高級ブランドの洋服はありませんが、洋服も一通り買えますし、作業服にいたってはさまざまな物を揃えています。

昔は百貨店が「なんでも揃えている」という意味で、百貨という言葉を使っていたのですが、徐々に効率を考えて取り扱わなくなっていった物も増えたので、今や百貨はHCかもしれません。

 

取り扱いアイテムは企業によって異なりますが、おおよそどこも5万から10万アイテムはあります。

その商品在庫の把握がどれだけ大変か。。。

あちこちの売り場ですごいなあと思いながら見ていました。

 

中でもこの売り場。

ドリルのさきっちょを販売しています。

ドリルはあけたい穴によって太さが違うので、0.1㍉~0.5㍉単位でさきっちょを撮り揃えています。

個人が使うものというよりは完全にプロ向けの品揃え。

とび職の方々が売り場に来て、必要な物を探すことができる品揃えの深さがあります。まさに在庫量とアイテム数、価格の幅も含めて他では見たことがないほどの品揃えです。

 

そして神棚も販売しています。

神棚はコロナ禍でとても伸びた(売れた)アイテムです。

が、購買頻度はとても低いので常時、品揃えをしている店はあまりありません。

昔は百貨店にも必ずありましたが、効率が悪くなくなっていきました。

しかしこのホームセンターには10アイテムほどの品揃えがあります。

 

まさになんでもあるのがホームセンター。

日常の生活に必要なありとあらゆる物を取り扱っています。

これが最大の強みです。

 

実は東京にはこのような店が少なく、私の家の近所にはありません。

この店の五分の一くらいの大きさでいいですからほしいですね。

 

HCはこのようになんでもあることが強みですが、なんでもあるということは、何かが圧倒的に強くないということでもあります。

今後は各社がどのようにその強みをだしていくか。

これが大切な取り組みになってきます。

 

日本ならではのHCのあり方を考えていけるいける!!