コストコが沖縄に初上陸。
南城市に国内35店舗目を8月24日にオープンさせました。
那覇市から車で30~40分かかる立地ながら、オープン時より大渋滞ができているようで、交通渋滞問題が浮上しています。
周辺道路の拡張工事も行われているようですが、まだ時間がかかるようで、当面は周辺住民のみなさんは渋滞問題に悩みそうです。
(写真 朝日新聞デジタルより)
しかし、もっと驚いたのはコストコの時給です。
コストコは沖縄でも高い時給を支払っているのです。
沖縄南城倉庫店の従業員300人の時給は1500円以上。
ちなみに沖縄県の23年度最低賃金は896円です。
倍まではいきませんが、それでも非常に高い時給です。
これだけ高い時給をだされると、周辺の小売店は太刀打ちできなくなります。
おそらく今まで働いていた店をやめてコストコに移った人が結構いたでしょう。
中にはスキューバなどの趣味をやりたくて、東京など他都市から移住してコストコで働き始めた人もいるようです。
それだけさまざまな人を引き寄せる金額が時給1500円という数字です。
私の知っているお客様のところでも、コストコオープン直後は、コストコに従業員をとられ、人集めが苦しい時期がしばらくありました。
やはり1500円という時給は今は強烈な一撃を与えます。
コストコは全国一律の時給になっています。
同社の採用ページには次のように記されています。
(以下、コストコHPより)
● 給与例
正社員も時給制で、時給1,500円もしくは1,550円スタートです。
月収約26万円~27万円
入社1年目 310万円
入社2年目 320万円
入社3年目 340万円
最高時給に到達後、勤続年数に応じて年2回の臨時手当を支給します。
● 自動昇給制度
1,000時間ごと(約半年間)に、時給が20円から最大64円アップし、最高1,850円(月収例32万円)もしくは2,000円(月収例34万円)まで昇給します。
(以上ここまで抜粋)
パート、アルバイトの時給も1500円スタートです。
薬剤師は2900円からスタートです。
パート、アルバイトの場合、残業は1分単位からでます。
このように全国一律で、すべて同じ基準で賃金が支払われるという点でも、同社の給与制度はオープンで、シンプルになっているのが特徴です。
これだけ高い時給をし払ってもやっていけるだけの売り上げが上がり、利益がでるからこそ、ここまでの給与制度を全国一律にできるのです。
これからの時代には必要な経営スタイルです。
コストコの高い給与を支える高い売上高。
小売り・サービス業がいい人材を集めようと思ったらねやはり売り上げをしっかりとれる企業にならないといけません。
それができなければいい人材はコストコのような企業にとられ、自社は人材不足に悩むという状況になってしまいます。
企業としてここからが正念場。
9月以降のさまざまな商品の値上げも予定されていて、消費者物価はさらに上がるでしょう。
これからも企業はきちんと給与を支払うことができるかどうか
それだけの企業体にシフトアップできるかが問われます。
今日もコストコのような集客力をもっていけるいける!!