コンビニの日本での店舗数が頭打ちになっています。

2023年後コンビニエンスストア調査で、国内店舗数は5万7594店舗。

前年よりも0.3%減少していますが、2年連続での減少となり、はじめて2年連続でマイナスとなったようです。

 

(写真 流通ニュース)

 

セブンが2万1535店舗。

ファミマが1万6271店舗。

ローソン1万4643店舗。

ミニストップ 1856店舗。

デイリーヤマザキ1315店舗。

 

このうち店舗数を増やしたのはセブンとローソンのみ。

しかし伸びているとは言っても0%台の伸び。

ほぼ同数です。

 

ミニストップやデイリーヤマザキは2%以上のマイナス。

 

まさにコンビニは新規出店以上に閉店が多い状況になっています。

新規出店余地がなくなってきて、すでに出店している店の中で効率の悪い店舗を閉店する時代です。

 

私の住んでいる地域ではデイリーヤマザキは10年ほど前に閉店し、今はマンションに変わりました。

ファミマは周辺に2店舗あったのですが、そのうち1店舗はそば屋に変わりました。

わりと人気のあるそば屋になっています。

ローソンは3店舗ありますが、そのうち1店舗は閉めて1店舗を新しく出店しています。

セブンは4店舗ありますが、1店舗は店を移転しましたが変わらず営業をしています。

ミニストップは1店舗だけですがずっと営業しています。

 

こんな状況を見ても、確かにこの数字のような状況が続いてきたことがわかります。

ですから、このような中でもセブンとローソンは出店数を増やしているのですから、驚きます。

 

駅やオフィスにも店をだしていますし、大きな駅にも大手コンビニが出店するようになってきました。

病院にも大手コンビニが店をだすのは当たり前になっていますし、大学には確実に出店しています。

新しいオフィスビルにはコンビニは必須になっていますので、古いビルから移転してオープンすることも増えています。

 

移動式コンビニや無人コンビニなども少しずつ増えています。

 

そして今後は宅配です。

宅配を強化して店を増やさなくても売り上げが上がる方法を研究しています。

そのトップバッターがセブンです。

おそらく今後は日本国内での出店自体、大きく伸ばすのは難しいでしょう。

しかし宅配で売り上げを増やせれば、まだまだコンビニ業態で売り上げを伸ばすことはできると思います。

 

国内は宅配。

出店は海外。

 

こうして新しいコンビニの経営スタイルがまた進化していくことと思います。

 

昨日のセブンへの買収提案をきっかけに、コンビニ各社はさらに経営が革新されていくきっかけになりそうな気がします。

 

どうすれば企業価値がだせるのか。

それを各社がしのぎをけずり、さらに進化したコンビニ業態になっていくのかもしれません。

 

セブンをつくりあげてきた鈴木敏文さんは「コンビニに飽和という言葉はない」というニュアンスの話をよくされていました。

いかにお客さんの変化に対応できるか。

それを続けていけば伸び続けることはできるということは事実だと思います。

 

引き続き日本の流通業を牽引するコンビニに注目したいと思います。

今日も飽和化する市場で何ができるか考えていけるいける!!