NTT東日本と西日本が、2つのサービスを26年に停止すると発表しました。
ひとつは「104」。
もうひとつは「タウンページ」。
104は確かに私もこの30年くらい使ったことがありません。
104って何なのか、きっと今の人は知らないでしょう。
そもそもこれを「イチレイヨン」と読むことができない人も多いようで、「ヒャクヨッツ」と読んで、「年越しの鐘=ヒャクヤッツ」と勘違いしている人もいるらしい。
これはNTTが提供していた電話番号案内。
昔はインターネットがなかったため、店や企業の電話番号を調べるのに104をダイヤルして聞くことがたびたびありました。
私は学生時代に企業の電話番号を調べるのによく利用していました。
仕事を始めてからも何度かラ利用していましたが、それも30年くらい前まで。
もう長いこと104を押したことがありません。
1989年に年間12億回あった利用回数が、23年時点で年間1600万回まで減少しているのだそうです。
2千万回もあるのかと驚きましたが、それでも一時期に比べたら11億回以上減少しているのですから、利用回数は激減しています。
わざわざ電話番号を104で聞く前に、ネットで検索する方が簡単ですし電話代もかからない(今はかからないことが多いですが)ので104を使わなくなっています。
こうしたレガシーをNTTは今も持っていたのですね。
同じように昔はよく使ったもので今はもう見ることさえなくなったものにタウンページがあります。
(写真 タウンページ)
これは某F総研に昔在籍した人はよく利用していました。
何に使っていたかはあえて書きませんが、本当によく使わせていただきました。
タウンページを見るのも嫌な人もいると思います。
私はそこまで使っていませんが、それでもだいぶお世話になりました。
タウンページの発行も終わりになるそうです。
こちらはiタウンページとネット上のサービスに移行して、紙の発行がなくなるということなので、中身が完全になくなるわけではないようです。
これは意外と便利そうですが、私は使ったことがありません。
何か探したい店や施設を知りたい場合には、直接その企業や店などの名前をいれて検索してしまうため使わないのです。
たとえば近所の歯医者を探したい場合、ネットがなければタウンページやiタウンページで、地域を探して、近所の歯医者を探しますがすこし手間がかかります。
検索エンジンであれば、「新宿 歯医者 評判がいい」などといれれば新宿周辺の歯医者がずらりとでてきます。
タウンページが提供していた情報を、検索エンジンは確実にカバーしてしまったのです。
いわゆる「包み込み」です。
あくまでも国内の住所や電話番号を網羅しているタウンページと、世界のさまざまな情報を網羅している検索エンジンでは明らかに差があります。
結果的に使われなくなっていったのです。
このようなサービスではすでにハローページ(個人の固定電話がのった本)は停止されています。
今後、電報サービス、固定電話そのもの、公衆電話などをどうするかが議論されています。NTT法で規定されているため簡単にはやめられないそうですが、相当な赤字が生まれている以上、今後見直しは必須となるでしょう。
時代と共に必要なものと必要でないものがでてきます。
明らかに使わなくなったものにお金を使うのはやめて、新しい投資にまわしたほうが明らかにいいと思います。
しかしやはりネット環境の問題で使えないとか、ネットそのものを活用できない人がいるとか考えるとすぐにはやめられないのでしょうね。
長く続けてきたものをどうやってやめるかというのは非常に難しい問題です。
上記はいずれも135年も続いてきたサービスです。
よくぞ決断できたとも言えます。
今日も必要なものとそうでないものを見極めていけるいける!!