今回、アート系の企画として私が個人的に楽しみにしていたのが、オペラ鑑賞。
ミュンヘンには「バイエルン国立歌劇場」という素晴らしいホールがあります。
ドイツは日本と同じように戦争で街の大半が空襲で焼けてしまった経験を持つため、街の建物は再建されたものが多いのですが、ミュンヘン国立歌劇場も戦後、1963年に再建されたものです。
この歌劇場にはオーケストラやバレエなどのさまざまなブロフェッショナルの方たちのミュンヘン州立の音楽・アート学校があり、そこに所属しているのは世界で活躍しているプロの演者ばかりです。
その方たちの演奏やパフォーマンスをぜひこの目で見たかったので、一番先にスケジューリングしたのがオペラ鑑賞でした。
内部はこんな感じ。
新しく再建されたと言っても19世紀前半に立てられた劇場の趣を最大限にリスペクトしているので、それはも見事な内装、ロビーの雰囲気、独特の空気感を持っています。
本格的にオペラが始まるのは9月から次の年の6月までですが、7月からはミュンヘン・オペラウィークという企画が始まるので、結局年間通してミュンヘンではオペラを楽しむことができます。
今はまさにミュンヘンオペラウィーク中。
毎日、異なる演目が行われていて、世界中から、これに参加して鑑賞したい目の肥えたオペラファンがミュンヘンに集まってきます。
席は当然満席。
一番上は8階くらいまで席があるのですが、一番上まで完全に満席。
立ち見で見ている人がいるほどでした。
昨日は新作の上演で、「ピケダム」というオリジナルの演目をやっていました。
ミュージカルと合体したような斬新な企画で、私のようにオペラではなかなか起きていられない人でもとても楽しめて、最後まで集中してみることができました。
特にオーケストラの演奏と衣装デザイン、そして凝ったセットに目を奪われました。
指揮者は、超有名な若手指揮者。
ウズベキスタンのアジス・ショハキモフ。
(以下、ワーナーミュージックより抜粋)
アジス・ショハキモフは1988年、ウズベキスタンの首都タシケント生まれ。6歳からヴァイオリン、ヴィオラ学び、指揮をウラディミール・ネイメルに師事。13歳の時にウズベキスタン国立交響楽団を指揮してデビュー。その後、ウラディーミル・スピヴァコフが主宰するロシア・ナショナル・フィルハーモニー管弦楽団のクラスに招かれ、2010年には定期演奏会にデビュー。同年にバンベルク交響楽団が主催する「グスタフ・マーラー国際指揮者コンクール」で第2位を獲得して国際的な注目を集め、すぐにドレスデン国立歌劇場管弦楽団、ボローニャ歌劇場管弦楽団、南西ドイツ放送交響楽団、エルプ・フィルハーモニー管弦楽団、hr交響楽団、フランス放送フィルハーモニー管弦楽団、ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団、ミラノ・ヴェルディ管弦楽団、デュッセルドルフ交響楽団など、欧州のトップ・オーケストラの指揮に招かれるようになり絶賛を浴びるようになりました。
2015年からデュッセルドルフのライン・ドイツ・オペラの指揮者陣に加わるようになり、2016年には「ネスレ&ザルツブルク音楽祭青年指揮者コンクール」で優勝。2014年以来たびたび客演していたストラスブール・フィルハーモニー管弦楽団の音楽監督を2021/2022シーズンより務め、2026年までにさらに契約延長されるほど高評価を浴びています。2018年と2022年に読売日本交響楽団を指揮しています。
(以上ここまで)
私は知りませんでしたが、世界でも注目の指揮者ということで、世界各地のオーケストラの指揮をしてきている人です。
昨日もこの指揮者見たさに来ていた人も大勢いたようで、拍手喝さいを浴びていました。
衣装デザインもトップクラス。セットも一流。
演者もすばらしい。
ストーリーもわかりやすい。
古典のオペラも素晴らしいですが現台風にアレンジしたこのようなオペラもとてもいいなあと実感しました。
オペラは特別な教養がないと見に行けないのではないかと思っている方も多いと思います。
いわゆる貴族階級のためのものであり、私のような庶民は・・・という感じは私もあります。
しかしそんなに構える必要はありません。
オペラは今ではもっと身近で、誰でも楽しむことができるものです。
歌を聞いたり、演じているストーリーを想像したり、そこにでてくる人たちの表情や動きを見るだけでもおもしろい。
もちろん普段見ることのない空間で、ちょっとおしゃれをして非日常に身を置くという体験が、何か言葉にはできないその人の知性や感性に磨きをかけていくのだと思います。
ここには特に服装のルールはありませんが、基本的にみんなおしゃれをして、着飾ってきます。特に女性は美しいドレスを身にまとい、集まってきます。
それがまたかっこいい。
こんな風に時間を過ごせる人生でありたいと思いました。
昨日、教えてもらった言葉は、「時は金なり」。
良く聞く言葉ですが、本当に時間は有限であり、それをどのように使っていくかで人生は決まります。
私たちが生きている間、何をして、何をしないか。
その決断をどうするかが大切なのだということです。
今日も非日常を体感していけるいける!!