元気ですか?これが最後の手紙です。 | My Pleasure Time!!

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主にB'zを始めとする僕の好きな音楽や、海外サッカーやJリーグ、あと鑑賞した映画等、バラエティ豊かなブログです!

 

東野圭吾さん原作の『手紙』という映画ですけど、僕はこの作品を観るたび毎回、涙ぐんでしまいます。

 

最初は、小説の方を読んでいたんですけど、映画化されてるのを知って迷わずBlu-ray買って観たんです。

 

山田孝之くん演じる武島直貴の兄貴が、金欲しさに他人の家に入り込んで、金を奪うだけじゃなく、住人を誤って刺殺してしまい刑務所に入ってしまうんです。

 

それから兄弟で手紙のやりとりをするのが、唯一の近況報告というか会話というか連絡手段みたいになったんです。

 

弟の直貴は、殺人犯の兄がいるということでアパートから追い出されバイトもクビになり、大学進学も諦めリサイクル工場で働くことに。

 

そこで、由美子っていう女の子に声をかけられ、リンゴもらったり映画行かないって誘われたりするんだけど、直貴は一方的に無視。

 

はちあわせにならないように乗るバスも変え・・

 

由美子のことが嫌いなんじゃなく、服役囚の兄がいるっていうことで、誰とも関わりを持たないようにしていたんですよ。

 

 

それって、すごく孤独で辛いと思う。

 

人間は1人じゃ生きていけないっていうけど、直貴は孤独に生きていくことを選んだんです。

 

やがて、中学からの仲良しと本格的にお笑いをやるため、リサイクル工場を辞め。

 

そのお笑いでついにはテレビにまで出演するように!

 

刑務所の兄も喜んでくれたんですが、2チャンネルに武島直貴の兄は、刑務所に入ってる殺人犯・・・と書き込みがされなくなくお笑いの道を捨てることに。

 

可哀想だな~自分は何も悪くないのに兄貴のせいで自分がまるで加害者のように扱われるなんて。

 

その後、合コンで知り合った専務令嬢と婚約直前まで行くんですが、これも兄貴の手紙がバレてしまい、関係を断たなければいけないことに。

 

これも服役囚の兄貴の存在が原因で。

 

そして、秋葉原の家電量販店に就職し、働いていて順調な再出発かと思ったんですが、やがて地方の倉庫に異動させられることに。

 

これも不利な過去があるのが原因なんです。

 

つまり兄の存在。

 

全てに絶望した直貴は、もう兄貴との関係を完全に切ることを選んだんですよ。

 

もう、手紙はよこさないでくれって。

 

ある日、倉庫にやってきた会長に言われたのが

 

『差別のない場所を探すんじゃない、君はここで生きるんだ』

『君はもう始めてるじゃないか、あとはその糸を2本3本と伸ばしていけばいい』

 

僕は、この言葉の意味を理解できるまで時間がかかったけど、なんとなく理解できたと思う。

 

実は直貴に代わって兄に手紙を出していたのは、由美子だと判明するんです。

 

最初は「なんでこんなことするんだよ!」って手紙を破り捨てたんだけど、

 

由美子は

「あかん!こんなことしたらあかん!」

「手紙って、めちゃ大事なんやで」

 

そう、由美子だけは直貴のことをずっと見捨てずにいたんだよね。

 

 

やがて2人は夫婦となり娘もでき、家庭を築いた直貴。

 

そんな時、お笑い時代の相方から、刑務所で慰問の漫才しないか?って誘われて。

 

そこは直貴の兄が服役してる場所なんですけど、そこで漫才をしている間、自分のせいで弟の人生を台無しにしてしまったことを思いながら、泣き崩れる兄が。

 

 

僕はこの作品を観ていろいろなことを考えさせられましたね。

 

そして、加害者被害者とか関係なく切っても切れない関係ってあるんだな、と思いました。

 

皆さんもよかったら観てみてください。