「もののけ姫」考察!主人公アシタカは何を思っていたのか? | 萌え(м・ω・ё)萌え

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世界的にも認められているジブリ作品「もののけ姫」。

それぞれのキャラクターの思いが交錯する中、ひときわ目立つのはやはり主人公アシタカ。

彼は何を思いながら生きていたのだろうか?

 

 

難しいようで単純な性格

アシタカは、いつも何かを考えながら生きている。

しかし、その行動や言動をよく見てみると、とても単純な性格をしていて、思った通りにすぐに行動に移す。

いつも自分に正直であり、素直な人間。

序盤から終盤まで見てわかる通り、目の前に困っている人がいれば助け、間違っているものは間違っていると断言。

自分が正しいと思うことだけを貫き通す。

いつも考え事をしているように見えるため、難しく考えているようにも思いがちだが、やっていることは全て単純なことばかり。

いつでも素直に生きているだけだ。

 

当たり前のことをしているだけ

単純で素直な故に、アシタカはそれをやめることはできない。

口数が少なく、考え事をしているシーンが多いように見えるのは、ただ自分の中で葛藤しているだけなのだろう。

(私は正しいのか・・・これで間違ってはいないのか)

悩みながらも、やはり私は何も間違ってはいないと何度も決意していることだろう。

困っている人、弱い人を助け、してもらったことには感謝し、自分の行動には責任を持つ。

一人の人間として当たり前のことを貫いてい生きているだけに見える。

誰もが幸せに生きることを求めている

作品のテーマはやはり「共生」。

アシタカ本人も、「共に生きることはできぬのか!」と言っている。

生きるためには、多少の殺生や、他の者を傷つけることは致し方がないこと。

ただ、自分たちの欲望のためだけに、過剰なことをする必要があるのか。

アシタカにはそれだけが疑問だったはず。

確かに、自然の中で生きる以上は弱肉強食であることは抗えない。

しかし、私利私欲のためだけに生きれば、必ず他の何かを犠牲にし、多くの物を失うことになりかねない。

アシタカが言いたいのは、他人の不幸の上に成り立つ幸せは間違っているということだろう。

そして、誰もが幸せになる方法が何かあるはずだと探しているのだと思う。

 

最後まで答えは出ない

アシタカはまだ若く、自分の信念をどこまでも貫き通した。

しかし、シシ神の一連の出来事は、アシタカの人生にとってはほんの一部にしかすぎない。

サンやエボシにとってもそれは同じ。

作品の最後になっても、恐らくアシタカは本当の答えには辿り着いてはいないはず。

これで正しかったかどうかはわからないが、サンの住む森、タタラ場の人たちが助かって良かった。

それがこの作品の着地点になっている。

だが、本当にアシタカの求める答えは見つかってはいないだろう。

アシタカも人間だった

人間である以上、必ず何かの欲望があり、自分が救われたいという思いがある。

作品全体を見てみれば、アシタカはやむを得ない殺生を何度か行っている。

カヤたちを助けるために矢を放ち、襲いくる侍を殺めていく。

自分の命が助かるためには仕方がなかったこと。

ただ、アシタカがなぜ東の国へ行き、シシ神に会おうとしたのか?

そこにはどんな思いがあったのか?

人を助け、自分の正義を貫いてはいても、そもそもアシタカは自分の犯した罪で受けた呪いを、シシ神に会うことで救われようとしていた心があったのではないか?

また、最後にわずかな呪いが手に残っているのも、そのことを意味しているようにも見える。

サンと別れる時、自分の手を見るアシタカは、何を思っていたのだろうか。

恐らく(それでも私も人間か・・・)と感じていたのではないだろうか。

必至で戦ってはきたが、(私も私のためだけに動いていたのだな)と気づいただろう。

自分の呪いは自分で解くしかない

アシタカは一度瀕死になって、シシ神に命を救われるが、その時に呪いは解けなかった。

この時に、アシタカは何かに気づき始めている。

「生きろ」ということ。

そして、それが罪を償うことであり、自らの呪いを解くことにつながる。

アシタカは、自分で罪を犯したにも関わらず、シシ神に救われようという甘えがあったことにも気づいたはずだ。

そう簡単には終わらせてはくれず、自分の呪いとは自分で戦わなければいけない。

その答えがわかるのはいつになるのかはわからないが、どこまでも戦い、生きることが人の定めなのだということだろう。

アシタカを見習おう

様々な葛藤がありながらも、アシタカは自分の定めを見据えて、逃げることだけはしない。

当たり前のことだけを積み重ね、無意味な行動は一切しない。

見てもわかる通り、自分で考え、自分で行動し、自分で責任をとっている。

他の誰にも頼ることはせず、最後まできちんとやりとげている。

それが正しいとか間違っているとかではなく、それが生きるということなのだと思い知らされる。

だからこそ、アシタカはそう簡単には口を開かず、一切無駄口をたたかず、決断するまで考え、これと決めたらその通りの行動する。

アシタカは難しい人間なのではなく、しっかりと自分の人生を生きているということなのだ。

諦めて、逃げて、本気で生きることをやめることは簡単だ。

しかし、それは堕落というものであり、やがて自分を苦しめることにつながる。

生きるということの本質。

それを、アシタカは私たちに教えてくれるのだ。