暗い描写が多いながらも、意外と奥の深い「ゲド戦記」
その中でも重要なキャラクターであるテルー。
彼女が見てるものは何なのか?
そして、伝えたいことは一体何か?
名言や名セリフは、あなたの生きるヒントになるかもしれません。
ゲド戦記は、少し暗いイメージがあるかもしれませんが、あなたにも理解できる時は必ず来ます。
重要人物であるテルーの言っている言葉をしっかりと受け止め、考えてみて下さい。
誰の中にもアレンはいるもので、テルーの言葉のひとつひとつが心に突き刺さることもあるでしょう。
彼女が伝えたいことは何なのか?
あなたに何をわかってほしいのか?
作品を見る上では非常に重要なことです。
私なりに感じたこととともに、彼女の言葉を届けます。
名セリフ1「死ぬことがわかっているから命は大切なんだ!」
いつも彼女は誰に対しても命の大切さを語ります。
その強い眼差しの奥には何があるのでしょうか?
死を意識してこそ本当に生きることができると私も思います。
今がどれだけ大切な時間で、自分がどのように生きていきたいのか。
それは、どのように死にたいのかも意味します。
歴史の偉人や、偉大なアーティスト、トップアスリートはみな同じことを語ります。
今という刹那の瞬間が大切だということを。
名セリフ2「命を大切にしないやつなんて大っ嫌いだ!」
命を大切にすること。
それは、今ある自分自身を大切にすることです。
あなたを支えるものを大切にすることはもちろんですが、それよりも、自分自身を大切にすることはもっと大切なことです。
誰かを踏み台にし、蹴落としてまでのし上がることは愚かなことです。
しかし、自分が不幸になってまで誰かを支えようとすることも、意味は同じ。
あるものを大切にすることが、全てを大切にすることにつながるのです。
名セリフ3.「命は自分だけのもの?」「私は生かされた」「だから生きなきゃ生けない」「生きて、次の誰かに命を引き継ぐんだわ」「 …そうして、命は続いていくんだよ…」
人は誰しも人生のドン底を味わう時があります。
しかし、それでも今日もまた生きている。
それは、あなたの意思で這い上がってきたから。
わずかでも生きたいという気持ちがあったから。
天に生かされ、心に生かされて今日があるのです。
今あるあなたの姿は、あなただけのものではありません。
あなたが生きているだけで、救われる誰かがいます。
そのためにも、あなたは生きていかなければいけないのです。
名セリフ4.「死んでもいいとか、永遠に死にたくないとか、そんなのどっちでも同じだわ!」「一つしかない命を生きるのが怖いだけよ!」
このセリフも、言われると誰しもドキッとするのではないでしょうか?
テルーは命のことを熱く語りますが、何をするにしても同じこと。
どうなってもいい、このままでいたい。
死んでもいい、長生きしたい。
辞めてもいい、辞めたくない。
それらはどちらでも意味は同じ。
ただ、向き合うことから逃げいてるだけだったりします。
学校や仕事、恋愛や子育てが苦しくて嫌になることはあっても、そこから逃げるのか逃げないのかはあなたが決められること。
それらはある程度は修正が効くからなんとかなるかもしれない。
でも、命は失えば終わり。
永遠に生きても、それは苦しみを永遠に味わうだけ。
テルーの言う通り、意味は同じなのです。
最後に
この他にも、テルーが熱く語っているセリフは沢山あります。
ですが、どれをとっても同じことを言っています。
自分から逃げて、生きることから逃げて、ただ何かにすがりついて現実を見ようとしない。
そんなことがあなたにもありませんか?
死ぬのが怖いのじゃなくて、生きることから逃げているだけ。
テルーが伝えたいことは、どうにかして現状を変えてやろうと抗うのではなく、今あるものをどれだけ大切にできるのかということ。
そして、今という刹那の瞬間をどれだけ精いっぱい生きることができるのかということです。
綺麗ごとや、社会のルールに縛られて生きていても仕方がありません。
あなたがどうあるべきで、どう生きるのかが最も大切なことなのです。