この一か月あまり
主人のお母さんが遺してくれた家の
掃除をしてきました。
何年も住んでいなかったので、
家の外も中も荒れてました。
主人は主に
草刈りや木々の手入れ
外壁や屋根などの修理を
私は家の中の片付け、そうじをしました。
私は、まず部屋全体に掃除機をかけ
押し入れや台所の戸棚などから
不要なものを見極め
捨てることをしました。
義母は、欲のない人で
シンプルに暮らしていましたが
それでも多少は
捨てざるを得ないものがありました。
長く使い込んだ感じのものは包んで
『ありがとう』の気持ちをこめて。
ほうきや掃除機で埃を取りつつ
拭きそうじも
箇所箇所で丁寧にしていきました。
廊下や板の間などは
拭いても拭いても
雑巾が真っ黒になりましたが
やればやるだけきれいになっていって
充実した毎日でした。
障子も張替え
畳の部屋はさっぱりとして
落ち着いた感じになりました。
義母は、ミシンの内職だけで
家計を支えた人でした。
いつも清らかな目をして
笑っていました。
箪笥型の小さな裁縫箱が二つあり
整理しました。
引き出しの中には
針刺しに刺さった数十本の針
錆びたり、折れたものもありました。
それから、昔ながらの裁縫道具の数々…。
私が嫁いだときは
義母はすでに裁縫はしていませんでしたが
仕分けしていると
義母の思いが伝わってきて
なんとも懐かしく
ありがたかったなあとしみじみ思いました。
姿は見えないけれど
あたたかさに包まれ
自然に手をあわせていました。
ただ子供や孫のために
愛いっぱいに生きた一生に
感謝するとともに
私たちをどうぞ見守ってくださいと
お願いもして拝む日々です。
時おりの風がやさしく、気持ちのよい日です。
どうぞ素敵な日々を…