マディとヒュバート
ハウリンウルフの伝記でまた面白い事実が。。シカゴで壮絶な主導権争いを繰り広げていたマディウォーターズとウルフ。そのウルフバンドの不動のギタリストはヒュバートサムリンだ。ある日、彼はマディからヘッドハンティングされてしまう。ギャラはウルフの3倍出すと言う、しかしウルフにバレたら殺されると思いバレないように密かにギターとアンプを運びだすのだが、やはりバレてしまう。ウルフはこう言ったという「お前がいこうとしているところはわかっている。さっさと出て行け」こうしてマディバンドにヒュバートというワクワクするようなサウンドができあがる。(1曲でも録音残ってないかな?)ところがギャラはいいがさすがに厳しいロードワーク。親分マディはいつも客席で酒を飲みせいぜい3曲ぐらいしかステージにあがらずバンドまかせだ。なんたってオーティススパン、リトルウォルター、ジミーロジャーズ、そしてヒュバート。マディなしでも文句なしのメンツ。休み無しで40日間の深夜ギグ。シカゴに戻っても休みなしだ。ある晩とうとう体力の限界を感じた彼はマディにこう言った。「今晩はもうクタクタです。休ませてください」烈火の如く怒ったマディは彼に掴みかかり蹴りまでいれた、彼とマディは揉みあいになった、するとオーティススパンがアクセサリーのチェーンを振り回し襲いかかる。。彼はチェーンをかわしながらこう言った。「アンタがちゃんとステージでやるなら放してやる」喧嘩はそれで収まったが、それが引き金となり、その日のギグの後、彼はウルフに電話をする。「戻りたい」、ウルフはこう言った。「そうか、わかった」。その晩、ウルフは5歳年下のマディの自宅を訪ねてこう言った「またコイツを引き抜こうとしてみろ殺すぞ」。マディはそれから1年間口をきいてもらえなかったが最後には仲直りした。しかしウルフとは最後まで喧嘩状態のままだった。

