立ち食いソバ
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スマイリー小原っっ!!!!!
左朴全っっっ!!!!!!!
トムジョーンズ!!!!!
俺はさらに喚いた。
「ハチのムサシは死んだのさ、サ、サ、サ、サビシィィィィィッ!!財津一郎」
店員は驚いて俺を見た。
「かけソバ1杯くれっ」
「そこの自動販売機でおねがいしまーすっ」
「??」
「お客さん、お金を入れるとでますから」
「そんなことわかっている、何故チケットなんだ?」
「???」
「俺は、ソバは現金を払って食え、とオヤジに言われて育ったんだ。お金を払う、ソバをザルに入れ温める、ツユをかける、ネギをふる。これが立ち食いソバの原点と言っても決して過言ではない。日本人の文化と言ってもいいだろう。現金を払う、手形を切ろうというんじゃない
それをお前はチケットなどと、何をわがままなことをいっているんだ。コノ、礼儀知らずが」
「お客さん、後ろのお客さんが並んでいますので、すいませんけど」
「何をっ、俺に指図するのかっ、日本の食文化もすたれたものよの。かえりみれば30年前、まだトムジョーンズ全盛の頃、立ち食いソバなるものは産声をあげたのだ、この時期に産声をあげないで、一体何時あげるというんだ、このワガママが、ソバといえば、ネギ。ネギとくれば、ユズの香りのする七味。そして最後にソバ湯だ。ソバ湯はビタミンの宝庫という。日本が世界に誇る代表的なヌードルだ、パスタといっても決して過言ではない。そのライバルがうどんだ。ソバとしてはラーメンのマーケットシェアを無視することはできない、がしかし、日本古来のうどんはどうなるというんだ、えっ、おいっ、ここは一歩うどんに譲るというのが下町の礼儀、心意気というもんだ。ラーメンの懐の深さはまさにここにある。すなわちっ、」
「お客さん、とにかくお金、そこ置いてください、後ろのお客さんがつかえてますんで」
「俺の話を途中でさえぎるのか、インターセプトするのか、そんなことで先代ののれんを守れるとでも思っているのか?」
「立ち食いソバ屋ですから、のれんとか何とかいわれても」
「ムムッ、だいぶ混んできたな、かけソバをくれ、金はここにおくぞっ」
2分後。
「はいっ、かけソバおまちぃぃぃっ」
「うむっ、、、、、、、、、!!」ずるずるずるッ
「う、う、うまぃぃっ、何という美味さだ、ツユの塩加減、昆布だしのきいたツユよ。このコシのある、そバはどうだっ、ネギのそこはかとない、それでいてシャイなたたずまい。ご主人!相当な心得のあるお人と察した、長く辛い修業をつんだものよの、ご主人、この単価は不当に安すぎる。せめて消費税をとってくれ」
「!!!!!」
7分後
「あーっ、うまかった、ソバ湯をくれっ」
「?????」
「ソバ湯だ、ソバの後はソバ湯。江戸時代からのきまりごとだ、そんなことも忘れてしまったとでもいうのか?きまりきったことを言わせるな。昔から俺の場合はいつもそうだ」
「あっ、あのっっ、あのソバ湯はやってないんですけど」
「何っ、そんなことでどうする、ソバを温めた湯は一体どうなった?」
「あの、ここでは、ザルにそばを入れてそれをお湯で温め」
「おいっ、ということはソバを温めたお湯はその釜の中にあって永遠に客にはださないとでもいうのか?そんなことで日本そばの運命はどうなる?立ち食いそばのセンチメンタリズムそしてレゾンデートルはどうなる?オマエは何時からオカマになったんだ」
「わ、わ私は別にオカマなんかじゃ」
「何をっ、客にそば湯をださないそば屋がオカマすなわちマリコン以外の何になりうるというのか?織田信長の桶狭間をおまえは歴史の必然とでもいいはるのか?真珠湾攻撃を卑怯者扱いするとでもいいはるのか?」
「いっ、いえっ私はただ」
「何という礼儀知らずだ。かえりみれば30年前、エンゲルベルト全盛の頃。アイビーというファッションが流行っていた。そそ、そ、そそれがソバと何の関係があるというんだ。」
「わ、わかりました、こ、このソバ湯でよろしかったら」
「むっ、なんと物わかりのいい奴だ。!!!!!!!!!!!うっ、うっうまいっ」
「はぁっ?」
「やっ、やっ安い、やすすぎる、あ、あんまりだっ」
「あっ、有難うございました。」
「。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。」
「あっ、あの、まだ何か?」
「ご主人、、、苦労が実ったものよのぅ、、」
「は、はぁ、ありがとうございます。」
「ひとつだけ、いいかなぁ」
「えっ?」
「カウンターのなっ」
「えっ?」
「カウンターにのっている、そのナイスなアクセント」
「は、はぁぁぁ?」
「そいつだよ、ほれ、きつね色のクラプトンのようなパワーの」
「こ、これですか?」
「そう、そいつだ」
「こ、これは稲荷寿司ですけど。。。」
「あっそうそう、そうともいう」
「こっ、これがっ、又何か?」
「ご主人っっっ」
「は、はぁぁぁぁぁぁ」
「イ、カ、ス、ゼ。。。。。。。。。。。」