オッスオレS山。


最近、友人からスタッドレスタイヤの選び方について相談されてな。

なんでも嫁さんの実家が雪国で帰省するのにスタッドレスが要るらしい。


オレからは

「国産の有名メーカーの買っとけ」

とだけ言っておいた。


ぶっちゃけそれが間違いない。

こういうこと言うとアジアンタイヤはどうなんだとか色々聞かれることがあるがアジアンのスタッドレスなんて使ったことないからアタシワカンナイ。


タイヤ選択は命に関わることなのでオレは国産有名メーカー一択にしている。


と言うことで、今回はスタッドレスタイヤの使用における注意点について話すことにした。



 注意点①

スタッドレスでも気をつけて走る


当然だがスタッドレスを履いててもスピードを出していたら事故ることは充分にあり得る。

スタッドレスはいわゆる夏タイヤとは異なったトレッドパターンとコンパウンドで雪上でもグリップするように作られているがそれでも雪上路が滑りやすいことには変わりはない。


だからスタッドレスを履いていても、細心の注意を払って走ることが肝要だ。当然高速道路もいつもより速度を抑えて走るべきだ。



 注意点②

雨の日は極力スタッドレスを使わない


スタッドレスタイヤは雪には強いが雨が苦手だ。

なぜなら夏タイヤとはトレッドパターンが違うから。



画像引用元:ブリヂストン タイヤサイト

左のタイヤがスタッドレスで右が夏タイヤなんだが、排水用の溝(赤い三角のとこ)の数とその幅が異なる。

これはタイヤと路面の接地面積を増やすことで雪を捉えるためにこのようなトレッドパターンになっているためだ。

さらにブロックひとつひとつに細かなギザギザパターンが刻まれており、これで積もった雪をザクザク刺すことでグリップするイメージだ。


写真はこの前購入したブリヂストンのブリザック


このようにスタッドレスタイヤは雪上路との接地面積拡大と引き換えに排水性能がトレードオフされているのが一般的だ。

そのため雨の日、特に高速道路ではハイドロプレーニング(アクアプレーニング)といってタイヤと路面の間に水の層ができる現象が起きやすく、たちまちコントロールを失うことになってしまうぞ。


 注意点③

使い古したスタッドレスは交換する


摩耗したタイヤを交換しなければならないのはスタッドレスに限った話ではないが、


よく冬が終わっても夏タイヤに戻すのが面倒でそのまま次の冬まで使い続ける人がいるだろ(←オレ)


スタッドレスの寿命はよく3シーズンほどと言われており、それ以上はゴムが劣化してしまい本来の性能を発揮できなくなってしまう。


さらに、スタッドレスはコンパウンドと言ってタイヤの硬さが夏タイヤよりも柔らかい。


雪上路でもグリップするように柔らかくできているのだが、柔らかいということは摩耗しやすいということであり、


雪上路よりも摩擦係数が高いドライ路面でスタッドレスを使い続けると夏タイヤよりも消耗していくことになる。


写真の丸で囲ったプラットホームという凸部分の高さがブロックの高さに近くなったらスタッドレスとしての性能は発揮できない。


写真赤丸のプラットホーム以外にもタイヤの残溝の目安を測る凸部分(スリップサイン)があるが、スタッドレスとしての性能目安を確認できるのは写真の通り、横線が刻まれた凸だ。タイヤ一本につき4箇所ある。


このプラットホームはタイヤが50%摩耗した時点で露出する。一般的に新品スタッドレスの溝は大体10mmくらいだから5mmを切ったら要注意だ。


ちなみにプラットホームが露出してもタイヤとしては使用可能であくまでスタッドレスとしては使用が厳しいということである。つまり、晴れの日は使える。


一方でスリップサインが露出した時にはもうタイヤとしては使えないので交換のうえ廃棄しよう。


1年通してスタッドレスを使った場合は一度摩耗度合いを確認することを強く推める。




他にもスタッドレスに関する蘊蓄は色々あるがこの辺りを抑えておけば大丈夫だろ。


この話題を出すのが時期的に少し遅い気もしたが、どうせ誰も読んでないだろうしな。

みんな年末年始の帰省ドライブは気をつけて。


次は雪上路の走り方でも書こうと思う。