不意打ちに注意(Harry Potterシリウス(学生)夢) | notebook of memory

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殆ど、自作詩と夢小説ばかりです。

不意打ちに注意


「シリウスー、何処行ったー…いい加減、捕まれよー…」


やる気のないと言うより、脱力しきった声で、ユキはシリウス・ブラックの名を呼ぶ。

脱力しきった声になったのは、かれこれ45分前に遡る。


「なぁ、ユキ。偶には鬼ごっこでもしねぇ?」

「……何で?(餓鬼のするような事して何が楽しい)」

「自己満足に決まってるだろ。ほら、さっさと始めようぜ?」


突然、人が読書しているにもかかわらず本を取り上げて、ニヤリッと言う笑み浮かべて唐突に鬼ごっこしようと言ったのが原因でもあった。

何故、鬼ごっこなのだろうかと考えながらで居たユキであったが、参加しなきゃ本燃やすなどと言われては、参加せずにはいられなかったのだ。


溜息混じりに、息を吐いた後、恨めしそうに見やりながらで、鬼は私で良い?とでも言わなければ、此処まで疲れることも無かったのではないだろうかと暫し後悔している。

見つけたと思えば、悪戯が仕掛けられていたりで、全て避けるつもりが全部に引っ掛かって親友のセブルスのように怒り狂った形相でチラチラ見えるシリウスを追いかけていたが何時の間にか何処に行ったかさえ判らなくなってしまったのだ。


「……はぁ…疲れた」


普段其処まで走ったりする事などせずに居るためか、直ぐに息が上がってしまっていた。

いい加減、疲れてきたユキは寝転べそうな場所に寝転び暫し休憩する事にして、目を閉じて居れば、気付かないうちに寝てしまう。

其処へ、何処から現れたのか、シリウスがやって来て、居る事など眠りの世界へと突入しているユキは気付けるはずも無かった。


「ユキ?…寝てんのか、鬼が寝てたら俺暇じゃん、まぁ…あの悪戯に全て引っ掛かるユキの姿見て爆笑してたから、今まで暇じゃなかったけど」


鬼ごっこを提案したのは、自分が仕掛けた悪戯に引っ掛かって面白いリアクションを期待したからだったり。

ドサッと音を立てて、ユキの隣に座るシリウスの顔は、何処か優しげだった。

ユキが起きない事など、わかっていた為そっと耳元で囁く。


「ユキ、好きな奴ほど、苛めてからかいたくなるってホントなんだな」

「…ん……ぅ?シリウス?…やっと、見つけた…もう、逃がさないよ」


耳元で囁かれ、擽ったたかったのだろうか、薄っすらと目を開けた寝とぼけたユキがグイッとシリウスの髪の毛掴み引っ張り、シリウスの頬に柔らかい感触がした。

シリウスは、髪の毛抜ける…!ハゲは嫌、と涙目で何処か必死な様子だったが、自分の頬に触れた感触がユキの唇だと判ると耳まで真っ赤にして、赤面していた。

そんな赤面しているシリウス等見もせずに、再び眠りの世界へ突入するユキに、シリウスは真っ赤な顔のままで、


「不意打ちすぎ…。…今回は、俺の負けだな…」


勝ち負け関係なかったが、何故か負けた気分になり、呟くがその呟きは、風に消え去り、誰の耳にも聞こえることはしなかった。


それから後日。

この現場を偶々、偶然に見ていた腹黒少年こと、リーマス・ルーピンは黒い笑みを浮かべながら、当分はからかうネタが出来たね、とばかりに、シリウスをからかっているのが見られたとか見られなかったとか。


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後書き:取り敢えず、駄作で御免なさい。

     短編はほぼ、初めて書くものだったので、書き方がよく判らなかったり。

     短編での、ヒロイン名は「黒崎ユキ」となります。

     次回書く短編はもうちょっとマシなの書きたいと思います。

     タイトルは、コ・コ・コ様の「落トシ穴/5の題」からお借りしました。