Don Thompson　レコーディングアーティスト、プロデューサー、セッションミュージシャン

ドナルド・ウィンストン・トンプソン（OC）（1940年1月18日生まれ）は、コントラバス、ピアノ、ヴァイブを演奏するカナダのジャズミュージシャンです。

トンプソンは、演奏家、レコーディングアーティスト、プロデューサー、セッションミュージシャン、音楽教育者として50年以上のキャリアを積んでいます。トンプソンの最も有名な音楽活動のひとつは、1974年から1976年にかけて、エド・ビッカートやジェリー・フラーとともにポール・デスモンドの「トロント・カルテット」に所属していたことである。

トンプソンはまた、1970年代から1980年代にかけて数年間、ギタリストのジム・ホールと活動していた。トンプソンはまた、 1960年代後半から20年以上にわたり、 ロブ・マッコーネルのボス・ブラスのメンバーでもあった。トンプソンは2005年から現在まで、歌手ダイアナ・パントンのすべてのアルバムの編曲と演奏を手掛けている。トンプソンが初めてパントンと出会ったのは1990年代、高校生のときに彼女の歌声を聞き、パントンにバンフ・センターで学ぶよう勧めた。同センターでは、トンプソンはパントンの指導教員の一人だった。

トンプソンは、1960年代後半にブリティッシュコロンビアからトロントに移って以来、トロントのジャズ界で欠かせない存在となっています。スタジオやライブパフォーマンスのバックミュージシャンとして、トンプソンはジョージ・シアリング、バディ・テイト、ジェイ・マクシャン、ジュニア・マンス、ジョン・ハンディ、エド・ビッカート、ジョン・アバクロンビー、モー・コフマン、アン・マレー、メル・トーメ、ルビー・ブラフ、レニー・ブローなどのリリースを含む200枚以上のレコードに出演しています。

トンプソンは1940年1月18日、カナダのブリティッシュコロンビア州パウエルリバーで生まれました。 1960年から1965年までバンクーバーに住み、主にベースを担当するフリーランスのミュージシャンとして活動した。デイブ・ロビンス、クリス・ゲージ、フレイザー・マクファーソンなどバンクーバーのミュージシャンが率いるジャズグループに出演したほか、自身の音楽グループを率いた。CBCラジオに定期的に出演するほか、テレビでも注目アーティストとして活躍した。1965年から1966年にかけて、トンプソンはサンフランシスコを拠点に活動していたサックス奏者のジョン・ハンディと活動し、1965年のモントレー・ジャズ・フェスティバルにハンディとともに出演した。この公演は録音され、コロンビア・レコードでリリースされた。

彼は1967年にカナダに戻り、1969年以来トロントに住んでいる。その年、彼はロブ・マッコーネルのボス・ブラスにパーカッショニストとして参加し、1971年にベースに転向し、後にピアノ（1987年 - 1993年）に転向した。彼はまた、1970年から1979年までモー・コフマンのグループにピアニストまたはベーシストとして参加し、編曲や作曲に参加し、コフマンと2枚のアルバム「Museum Pieces」と「Looking Up」の共同プロデューサーを務めた。彼はまた、ギタリストのエド・ビッカート、レニー・ブロー、ソニー・グリニッジ（60年代半ばにジョン・ハンディ・クインテットで一緒に演奏していた）と積極的に仕事をする一方、自身のさまざまなプロジェクトで忙しくしていた。

トンプソンは、エド・ビッカート、ドラマーのテリー・クラーク、ジェリー・フラーとともに、トロントのバーボン・ストリート・ジャズ・クラブの「ハウス・リズム・セクション」のメンバーだった。そこでは、ポール・デスモンド、ジム・ホール、ミルト・ジャクソン、アート・ファーマー、ジェームズ・ムーディ、ズート・シムズ、クラーク・テリー、ハリー・エジソン、フランク・ロソリーノ、スライド・ハンプトン、リー・コニッツ、アビー・リンカーンらと共演した。トンプソンは他の会場では、サラ・ヴォーン、レッド・ロドニー、ジョー・ヘンダーソン、デューイ・レッドマン、レッド・ミッチェル、シーラ・ジョーダン、ケニー・ウィーラーらと共演した。

トンプソンはバーボン・ストリートでのいくつかの公演のレコーディング・エンジニアも務めており、その中には1975年のポール・デスモンドの公演も含まれ、この公演からはアルバム『Live』と『Paul Desmond』が、さらに2020年にボックス・セットがリリースされた。トンプソンが1975年にバーボン・ストリートでジム・ホールのトリオ（トンプソン自身とテリー・クラークをフィーチャー）を録音したものは、アルバム『 Jim Hall Live!』と、後に同じ公演のボックス・セットとなった。同様に、ロゾリーノのアルバム「Thinking About You」も、トンプソンがバーボン・ストリートでライブ録音した公演から取られており、トンプソン、ビッカート、ドラマーのテリー・クラークがトロンボーン奏者のバックを務めていた。トロントの別のクラブ、ジョージズ・スパゲッティ・ハウスでトンプソン/ビッカート/クラークのリズム隊でトンプソンが録音したものは、ギタリストの1976年のデビュー・アルバム『 Ed Bickert』となった。

トンプソンは1974年にギタリストのジム・ホールのトリオのメンバーとなり、1980年代初頭までヨーロッパ、日本、アメリカ、カナダでホールと共演、レコーディングを行った。1982年にピアニストのジョージ・シアリングと5年間共演し、アメリカ、イギリス、ブラジルの多くの主要なジャズクラブやフェスティバルに出演した。 1996年、彼はイギリスのロンドンにある王立音楽アカデミーのアーティスト・イン・レジデンスを務め、同じカナダ人のケニー・ウィーラーやヒュー・フレイザーとともにカナダ音楽のコンサートに出演しました。彼は他の一流の国際的音楽家たちとともに、バンフ舞台芸術センターで定期的に教鞭をとっていました。

受賞歴

・ジュノー賞、最優秀ジャズレコーディング、サックヴィル4005、1980年

・ジュノー賞、最優秀ジャズアルバム、A Beautiful Friendship、1985年

・ジャズ・レポート誌の年間最優秀ヴィブラフォン奏者賞、1993～1997年

・ジャズ・レポート誌、1994年作曲家賞

・オリジナルジャズ作曲、Socan、1994

・ジュノー賞、最優秀トラディショナルジャズアルバム、Ask Me Later、2006年

・カナダ勲章、役員、2009年

Discography

As leader/co-leader

・Country Place (PM, 1976)

・Bells with Rob Piltch (Umbrella Records, 1982)