私には姉がいる。姉は器用で、運動も勉強も習い事も私より何でもできる人だった。母は姉とはよく話していた記憶がある。習い事もなぜか姉の方が多くやっていた。姉がやりたいと言ったのでやっていたらしいが、なんで私は少ないのかな、私は親から期待されていないのかな、などとその当時は思っていた。

学校行事のマラソン大会で姉はいつも1位で、小さい賞状をもらっていた。私はだいたい5位前後で10位以内なら先生の手作り賞状がもらえる。私なりに頑張って走っていたがいつも飾られるのは姉の賞状だけだった。
親は私のことを見てくれてるのかな、私って何なんだろう、そういう風に思っていた。

何をやっても姉よりはうまくできない事がわかった私は自然と母の手伝いをよくするようになった。自分の事を認めてほしかったのだ。

料理の手伝いや洗濯物をたたむなど、時間がある時はやっていた。だから当時は姉よりは料理ができた事で自信がついていった気がする。
お菓子作りもよくしていた。それで親が美味しいと言ってくれると本当に嬉しくて何回も作ったりしていた。両親はなかなか褒めてくれる事はなかったが、料理に関しては褒めてくれた。その記憶だけは残っている。