年度末ですね。
私の仕事は年度末がデスマーチになりがちです。
ブログ書いてる余裕なんてないんですけど、去年も書いたんで今年も書きましょうか。
昨夜、生放送でオンエアされたR-1GP2012決勝戦の感想です。
去年は2月だったんですね~(そんときのブログ→http://ameblo.jp/mudhand-a/entry-10797869628.html )
今年は3つのブロックに分かれて、各ブロックから勝ち残った1名が決勝を争うというシステムでした。
では、Aブロックから順番に、手短に。
【Aブロック】
1.友近
友近はネタがブレません、「こんな人いそう」なキャラになりきって小芝居するいつものネタです。
ネタに選んだのは演歌歌手「水谷千重子」。
友近のネタって好き嫌いが分かれますよね。
日ごろから友近のファンと公言している関根勤が高得点入れてたあたりでも顕著です。
自分の評価は、「面白いけど笑えない」。
楽屋でやってる分にはいいんですけど、こういう笑いの量を競う場だとちょっと弱いのもまた事実。
もっと一般人に共感できるキャラ、たとえばコンビニの店員とか、レンタルビデオ店の店員とか、そういうキャラを掘り下げていった方が高得点狙えそうな気がします。
2.野生爆弾 川島
くぅちゃんです。
この人は深夜とか、大物芸人相手とか、そういう場で生きるキャラです。
ゴールデンではもう一つ乗り切れない、というか受け入れにくいキャラです。
ネタももう一つでしたけどね。
もっと好き勝手やった方が面白い芸人だと思いますが、賞レースでは評価されにくい芸風なのが残念なところです。
江頭2:50とか、プラスマイナス岩橋とか、そういう系統でしょうか。
3.AMEMIYA
去年は個人的に大プッシュしていた芸人です。
あれから一年、仕事も増えて忙しくなったようで良かったな~とは思います。
が。
今年のネタはというと、、、変化がなさすぎ。
この人の最大の弱点は、ネタが飽きられることです。
だからこそ練り込んだネタであるとか、多少変化させるとか、何かしら工夫が必須なはずですが、何もなかったですね。
ネタも、「嫁の産んだ子供が誰の子か分からない」という、陳腐なネタではとても笑いにはならないです。
「冷やし中華始めました」、「この売り場から一等が出ました」という、「そんなとこから不条理な不幸を生み出すか~?」ってとこが笑いどころなのに、「赤ちゃんが乗っています」はヒネリがなさ過ぎて。
メロディを変えるなりして、もっと進化したネタが見たいです。
4.COWCOW 多田
50音一発芸です。
一つ一つネタの出来次第で面白さが決まるので、ある意味最も正統派かもしれません。
この手のネタは、ネタの内容よりもむしろやる人間のキャラクターが重要になります。
もっと面白いネタでも狩野英孝がやると面白くないだろうし、アンタ山崎あたりにやらせたらもまだ笑いが取れそうな気がします。
Aブロックの4人の中では一番笑いが取れていたので、順当な勝ち上がりだと思いました。
【Bブロック】
1.サイクロンZ
個人的には非常に良かったと思います。
ずっとやってきた「音ハメダンス」を捨て、新しいネタを作ってきたのも評価できます。
「稚拙な手品を勢いだけでやりきる」というネタでしたが、もっと手品は下手な方が面白かったかもしれません。
ところどころ手品が上手かったのは笑いとは逆効果な気がします。
成功しても、次のネタに行くために放り投げた時に手品のタネがバレバレになるとか。
「リング連結」も、3回チャレンジして3回失敗した方が面白かったと思いますね~
2.いなだなおき
もっとその恵まれた顔面を生かさないとダメでしょ?
カメラにフォローさせるんじゃなくて、自分から見せるようにしないと。
ネタ自体は悪くないですが、ブリッジがもう一つ面白くないのでネタの勢いを殺し、総合点を下げてしまってました。
とにかく最大の武器を生かしきれてないな~という印象でした。
吉本新喜劇で鍛えてもらったら、もっと面白くなるんじゃないでしょうか。
3.徳井義実
おそらく優勝候補本命という前評価でしょう。
テレビでの露出が多いおかげで、客が「徳井」というキャラを理解してくれてますからね。
ヨギータは徳井の鉄板ネタの一つですから、これやった時点で勝ち上がりはほぼ決まってるような気はします。
関根勤の「好きすぎて、YOUTUBEで見過ぎて飽きた。」ってコメントが印象的でした。
4.キャプテン渡辺
去年と同じく貧乏クズ人間ネタ。
悪くはないんですけどね~。
悪くはない以上の評価をしにくいですねぇ。
話術はあると思うんで、貧乏クズ人間以外のネタを絞り込んで行った方がいいんじゃないかと。
借金+ギャンブルでのクズ人間ネタは、面白い以前に客が若干引いてしまってハードルが高くなる気がします。
【Cブロック】
1.千鳥 大悟
面白かったですよ、うん。
申し訳なさそうな表情の見せ方とか、すごく上手いなと感心すらしました。
キャラの緩急差があった方がいいのはもちろんなんですけど、もともと強面ですから「強のキャラ」が強すぎたかもしれません。
「強のキャラ」がもうちょっとコミカルだったらよかったかなと個人的には思いました。
あとは、M-1の時の「白平(はくべい)」の印象が強すぎましたかね。
前フリのVTRでも何度も流されましたしね。
むしろ、「白平(はくべい)」を演った方が良かったかもしれません。
ひょっとしたら、決勝進出ネタが「白平(はくべい)」だったかもしれませんな。
2.ヤナギブソン
これも好きでした。
「言葉のリズムの面白さ」を上手く表現した、計算された面白さだと思います。
へーこいて、帰って、へーこいて、風呂入って、へーこいて、メシ食って、へーこいて・・・
「タバコをどこに入れたらええねん!」ってセリフの後、多くの視聴者が、「知らんがなwww」とか「好きにせえやwww」とか心の中でツッコミ入れたんじゃないでしょうか。
言葉のリズム+客をノセるという技術点の高いネタだと思いました。
ネタが終わったあとすぐ、本物の『YAHOO!知恵袋』に「どこにタバコを入れたらいいですか?」って質問が上がってたそうです。
客を上手く巻き込んでる証拠かもしれませんね。
3.ヒューマン中村
この人は、キャラにインパクトがないことが弱点ですよねぇ。
COWCOW多田と同様、一つ一つのネタの面白さが総合的な面白さになります。
「山田君 座布団 It's Mine」とか「人の振り見て我が振り Now on sale」とか、しっかり笑い取れてました。
気になったのはフリップの見せ方ですかね。
フリップを全部見せてからネタを早口で言ってましたが、「山田君 座布団・・・」までフリップを見せずに、「It's Mine」を言うと同時にフリップを見せる方が良かったと思います。
オチの前にタメができるし、客の目線をヒューマン中村→フリップと動かす事ができますから。
客はフリップしか見ないようなネタ運びだったのも、キャラを弱くしてる原因かもしれません。
4.スギちゃん
ネタはまずます面白い。
ネタの面白さ的には他3人と横一線って感じでしたが、今回はなぜか追い風が吹いていました。
事前VTRの、「今までの苦労の状況」が観客の同情を引いたのか、会場が「同点ならスギちゃんの勝ち」くらいの空気になってませんでした?
特別スギちゃんが抜けてるとは思いませんでしたが、他の3人と競えるだけの面白さが作れてたのが勝因だったと思います。
自分は、もしスギちゃんが勝ち残ったら優勝するかもと思ってました。
ツイッターでも、「Cブロックが決勝グループだな」というようなつぶやきが多く見られました。
結果、各ブロックから決勝に残ったのは、
Aブロック:安定した面白さをキープした「COWCOW 多田」
Bブロック:優勝候補本命、失敗さえしなきゃ優勝確実「徳井義実」
Cブロック:激戦ブロックに追い風を吹かせた「スギちゃん」
ということになりましたが、長くなったので決勝戦の感想はまた次回の講釈で。