土方歳三レビュー本「ダ・ヴィンチ特別編集・土方歳三 副長『トシさん』かく描かれき」 | ムダ打ちわかめ酒

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@takaeri_wakame です。

漫画じゃなくてすみません。


この本は何というジャンルに
属するのでしょうか。


色々ノージャンル!


2003年に発行されたコチラ。



          ダ・ヴィンチ特別編集・土方歳三 副長「トシさん」かく描かれき 2003年初版


「土方歳三について書かれた
古今東西の媒体について
レビューしまくる」


という、とかくマニアックな本なのです。


しかもレビュー数は102本。

ページボリュームもあり200ページに
及ぶのです。


最初は


「とんでもなくマニアックな本が出たもんだ」


「かつて三次元で存在した人を

取り上げた二次元作品を

切り取って紹介するのは

果たして何次元といいえるのだろうか」


と、思い入手しました。

…が。


コレかなりハマりました。


まず巻頭、
北方謙三のロングインタビュー
ドーン!


「土方がさ、生きてロシア人の嫁さんもらっちゃ、
だめなのか」
と葉巻をくゆらせながら
ハードボイルドに語っています。


そこから延々、編集チームによる土方を取り上げた
媒体のレビューが掲載されています。


ほぼ全てのレビューに画像つきなのが
イイですね。


しかし、各レビューのここがポイントです。


各レビューにある
このマーク!





「作中土方度」ですよ、ダンナ。


※作品の「土方の登場頻度」が
このパーセンテージで
表されている。


作中土方度って!


作中土方度って!!


いやそれでまとめることによって
各紹介文が締まりますね。


しかしながらやりきってる感が
すごいです!


企画が通って、北方謙三にインタビュー依頼し
土方本102本も集め(候補あげたらもっとあるでしょう)

版元に許可とり、原稿あげ、先方チェックを行い。


※ここは想像ですが、
きっと版元から「何でうちの書物の
『作中土方度』こんな低いんですか!」
とかっていうやりとり、あったんでしょうね。


全ページから「土方愛」が激しく、ときに病的に
伝わる本なのです。


私も本書から興味を持った土方本を

何冊か購入したものです。


しかし…この本の発行2003年。


「紙媒体の危機」に晒されまくっていた
当時、この書籍を発行した
メディアファクトリーに敬礼!

ぜひ第二段を出してほしいです…!


ちょうど初版から12年ですので
ひとまわりしましたし。


当時「銀魂」が、まだ連載前だったので

そこも気になります。