一か月待ちわびた日が、ようやくやって来た。
まさか立てるとは、夢にも思っていなかった場所。
最高の舞台で、最上の相手との、最もストレスフルな15半荘が始まる。
将王決定戦初日。
今年のリーグ戦と違い、昨年までと同じ14時開始。
前日に神戸でのツアーに参加したが、疲れは残っていなそう。
いつもと同じ時間に起床して、準備に取り掛かる。
午前中にスポーツジムで体を動かしてから行こうと思っていたが、残念ながら月曜定休日。
自宅で軽く筋トレをして、近所を散歩してから会場へ向かう。
以前の職場でもある、スリアロαスタジオに到着。
通常のリーグ戦と同じか、それよりも緊張はなさそうだ。
オープニングの選手紹介など、諸々の準備を終え、一回戦に入る。
東一局、記念すべき初アガリをものにする。
通常この巡目この待ちならリーチでも構わなそうではあるが、原さんの東トイツ落としと、それに対抗しようとしている藤原さんをケアして、無難にヤミテンを選択し、すぐに2000を獲得。
通常のマージャンと異なり、ピンフ+1ハンの手はさほどリーチ効率が良いというわけでもないので、ある程度マイナス材料があれば、すぐにヤミテン寄りになるイメージ。
続いてすぐに追加点チャンスがやってくる。
通常なら手替わり待ちのヤミテンもありだろうが、が少ないので、そもそも有効な手変わりが少なく、武則さんの仕掛けを楽させたくないのもあり、リーチを選択。
しかし、原さんに攻め返され、かわされてしまう。
親とはいえ、ドラなし1シャンテンから、ノータイムで反撃に向かう原さんから決定戦への熱意を感じ、ドラ2を潰されたのにもかかわらず、なぜかちょっと嬉しくなってしまい、変な気分になる。
しかし、その後チートイツドラ2をアガった武則さんに、自ら得意と称する見事な「先行逃げ切り」をお披露目されてしまう。
特にやられたのが南3局武則さんの仕掛け。
何てことない遠い仕掛けのようではあるが、この点棒状況でトップ目親に仕掛けられると、コレガタマラナイ。
安いなら早い、遅いなら高い、確率は低いだろうが、どちらも兼ね備えていることもあるかも。
特に微差2着のむっくは絶対に振り込みたくない。
そんな心理を見事についた素晴らしい仕掛け。
実際、
が2枚ないということもあり、ここで早めにブレーキを踏んでしまい、
一歩進んだ時にはもう手遅れ、完全に破壊されてしまう。
幸い攻め返したとしてもアガリはなかったようではあるが、万が一アガリ逃しでもしていようものなら、もはやここで試合終了まである。
恐ろしい。
オーラスを迎えて超微差の2着目親。
絶好のツモで、テンパイする。
点差が点差なので、アガリそのものがかなり偉い。
とはいえ、さすがにこの巡目では1シャンテン戻しを選択。
しかし、タラレバのと、アガリ逃した後に、原さん藤原さん両者にテンパイされてしまい、ベタオリ。
打ったら死亡、ツモられても大失点と、生きた心地のしない数巡を迎えることになる。
何も起こらず無事2着逃げ切り。
+3.7