2日前、紹介した映画は、家族の再生がテーマでした。
そのついでに、もう1本家族がテーマなものを
『イカとクジラ』
この家族もまたバラバラなのですねぇ
昔は人気作家だった、今は落ち目の父・・・・ジェフ・ダニエルズ
作家デビュー間近の母・・・ローラ・リニー
二人は少し前から険悪ムード。ある日、ついに離婚を決意。16歳と12歳の二人の息子は、共同監護で育てることに。
そのため、父と母の家を行ったり来たり。一週間を2で割って、木曜は隔週で・・・と、両親の離婚問題に振りまわされる子供たち。
そんな子供たちの視点から”家族”を描いた作品。
12歳のフランクはママ派最近、両親の不仲の影響で奇行に走りぎみ。まだまだママが恋しい。
16歳のウォルトはパパ派父を尊敬し、ママには意地を張る。コンテストで歌をパクったことがばれセラピーに。
両親はいつまでも、大人げなく煮え切らない態度。子供たちをそれぞれ愛しているのは良くわかるが、とても滑稽だ。
でも、ウォルトがある思い出を思い出したことをきっかけに、バラバラだった家族の絆が少しづつ再生されていく。
その様子を、淡々とユーモアたっぷりに切り取った監督は、「ウェス・アンダーソン×ウディ・アレン」だと絶賛されたノア・バームバック。
そして、テーマの肝となる二人の子役なのですが、12歳のフランクを演じたオーウェン・クラインは、なんと!ケビン・クラインとフィィービー・ケイツのお子さんなんですって
これが、デビュー。デビューがこんなに難しい役だとは・・。その演じる才能に脱帽です。
16歳の兄、ジェス・アイゼンバークも光っている。思春期特有の、何でも分かっているふりをする態度が絶妙顔とスタイルは少し、嵐の二宮和也に似ています。どことなくですが。特に後半になるにつれ・・。
たった81分の映画ですが、損しない作品です
「イカとクジラ」は12月2日より公開