筒井康隆原作って、今年、何回聞いたでしょう
「時をかける少女」「日本以外全部沈没」
「パプリカ」
大先生が、そんなに働かなくてもと思うんですが、その他にもTV出演、映画出演、と恐るべき70代です。
そんな先生の原作『パプリカ』を映画化したのが、あの、今敏監督です。
(c)muchu-doku 左から2人目が今監督。右手が時田役の古谷徹さん
これは、期待できる!と確信しつつ、試写室で鑑賞。
・・・。これは・・!本当にスゴイ・・
監督いわく「色々なことを考えながら観ると、ストーリーに遅れます」
(笑) しかし、冗談じゃなく本当に遅れます
前作の「パーフェクトブルー」「千年女優」もそうでしたが、最低2回観ないと堪能できません。
(C)2006MADHOUSE/Sony Picture Entertaiment(Japan)Inc
ストーリー
頭部に装着するだけで、他人の夢に入り込むことが出来るサイコセラピー機器”DCミニ”。まだ、未完成のそれは画期的な発明ながら、悪用した場合他人の精神を破壊する恐れもある、危険な道具でもあった。その”DCミニ”が何者かに3機盗まれた。と同時に、研究所の所長の精神が侵され始める―。
他人の夢に入り込み、心の秘密を探り出す夢探偵のパプリカは、犯人を捜すため夢の世界へと乗り出してゆく。そこで、パプリカが見たものとは?
この作品をみている時一つ不思議だったのが、今敏映画なのにちょっとジブリっぽさが入っていること。皆がみんなそう感じないかも知れないけど、私はあれ?と思った。で、試写後プレスシートを確認・・・。
あっ、やっぱり!
作画監督が安藤雅司さんという方で、「平成狸合戦ぽんぽこ」「もののけ姫」「千と千尋の神隠し」など、ジブリで宮崎監督を支えていた人なのでした。
夢のシーンはミステリアスなのに、すごく色鮮やかでステキな画面です
今年は「ゲド戦記」の評判が踏んだり蹴ったりでしたが、年末に来て「パプリカ」と「鉄コン筋クリート」の出来のよさに感心感動で満足です