悔しいです | せめて、真崎らしく。

せめて、真崎らしく。

そんな感じです。




卓球



14歳の女の子のダブルスペア

なんとかちゃんとなんとかちゃんが
シングルス準決勝で対決してた




フルセット

デュース

デュース

デュース







なんとかちゃんが勝った




だから


なんとかちゃんが負けた








「悔しいです」







なんとかちゃんが、すごく泣いてる











そんな映像をシェアハウスの1室でぬくぬくしながら黙って見入る

元14歳の25歳  × 3








「なあ」

「うん」






「こういう涙、ええな」

「うん」



 




「こういう涙流したいな」


「うん」


 



まったく同じこと思ってたらしい













「負けてもいい」


って思いでやる勝負は
負けたあと笑えた



悔しいね

もっとやりたかったよね

でも楽しかったよね

って







勝ちたくて

勝ちたくて

勝ちたくて



どう考えてもこっちが格下やのに
差も開いてるのに
 

負ける気がしなかったあの試合





いつもよりボールが上がる

足が動く

なぜかサーブがよく決まる





追いついた


追い抜いた


追い抜かれた


追い抜いた







そういえば、その時も



デュース


デュース


デュース









そして





あっちから放たれたボールは

ネットの上にカツンと当たり



無情にも

こちらのコートにおちた







負けた











決勝戦で会場中が注目する中で

あんなに堂々と大泣きしたのは


25年間振り返っても

あの1度だけ









「あん時負けたけど楽しかったな」


みたいなこと言うんは

10年後くらいの酒飲む場にしよなて



負けた直後にそんな言葉出てくるような

そんな中途半端な勝負せんとこなて

 



そんな話をしたチームメイトに


肩抱かれて全体重預けて泣いた







悔しいって、あんなカオスなんや


とんでもないじゃじゃ馬やった





とんでもないじゃじゃ馬やったけど


とんでもなく純粋な奴やった








そう、うん



あの感覚










ビビるんじゃなくて


怖がるんじゃなくて


逃げるんじゃなくて


守るんじゃなくて


閉じるんじゃなくて


責めるんじゃなくて


止まるんじゃなくて


抜くんじゃなくて







勝とうが負けようが


手に入ろうが手に入らまいが







本気で泣けるような


そんな向き合い方をしたい




真崎