パパ崎 | せめて、真崎らしく。

せめて、真崎らしく。

そんな感じです。



「お盆休みの12日と13日、雄琴温泉行くからね」


なぜか決定事項として連絡が来た
from パパ崎



10日から実家に帰り
パパ崎ハハ崎ババ崎に迎えられ

一昨日まではハハ崎ババ崎と
いろいろ一緒に時間を過ごして

昨日から今日にかけては
パパ崎の真崎独占日



昨日の朝
パパ崎と共に家を出て滋賀へ向かう




なんというのか

この感じ



私は元々パパ崎が嫌いではなく
よく怒るママ崎よりパパ崎と話す方が好きで
どちらかというとパパっ子だったけど



こう

なんというか

一般化していいのか不明だけど



「娘」にとっての「父」という存在は

そんな嫌な意味とかじゃなくて


でも、普遍的に、ちょっと、やっぱり




うざい



気がする




ひとりでぼーっと景色を楽しみたい時に
あれやこれやと質問してくる

ゆっくり景色見たくて
あんまり話す気ないので
こちらからの返事もそっけなくなる
ちょっとほっといてという空気も醸す

会話が途切れる
ひと息つく
次の質問がとんでくる
なんでやねん



テレビを見ている

バラエティを見ている時に
私が笑うとチラリとこちらを見る
私が楽しんでいるのか確認されてる気持ちになる
萎える

テレビを見るのを辞めて
パパ崎に表紙を見せつけるかの如く
「嫌われる勇気」を読み始める



突然「彼氏はいるのか」と聞いてくる

明らかにこっちが嫌な顔しても
まさかの「結婚はする気あるのか」と重ねてくる
もうなんか逆に勇気称える

彼氏がいないのバレたくない
とかではなく
話題選びにおける父の配慮のなさ

山のぼってる時だったし「デリカシー」って叫んでやまびこ起こしたくなった
デリカシー デリカシー シー



旅館の狭い1室で
突如脱ぎ出す

もう、えー

なんか、もう、えー






そんなこんなで


真崎は内心ぷりぷりしてたけど
そんなことおかまいなしのパパ崎


とてもじゃないけど直接言えないので
ブログでぶちまけてる娘

ブログ書いてる横で寝てるパパ崎
スリリング








中2か中3かはたまた高1か
あんまりちゃんと覚えていない



家族がバラバラになった時があった




知らない人と遊びに行ったり
なぜか母が泣いていたり
母が父に怒鳴っていたり
父が私に謝っていたり
それで私が泣いていたり
兄は涼しい顔をしていたり
その晩母がいなくなったり
次の日母が帰ってきていたり
かと思えば父がいなくなったり
それが半年くらい続いたり





で、なにがどうなったのか



父は帰ってきて

今も5人家族している






私は今年25歳


父と母からすれば子どもだけど
あの頃よりいろいろ大人になった
大人同士な会話も増えた


お互いの昔話もする
仕事の価値観についても話す
多少つっこんだ話もある



けど



聞けないこと



別に聞かなくてもいいだろうけど

でも、父にも母にも聞いてみたいことがある




それが、なかなか聞けない







目の前で近江牛

じゅうじゅうゆうてる



お肉を鉄板に乗せる前にバターを引くけど
パパ崎はそのバターをソッコー溶かし果たし

それを見て学んだ真崎が
ちびちびバター溶かして
その上でふたりとも細々と肉焼く


旨い






聞いてみたいことがある




「パパ崎」

「ん?」





聞いてみたい


だけど、やっぱり聞くのは怖い






「もしさ、子どもの誰かが不登校になってたら、どうしたと思う?」



質問、すり替えた





「不登校?」



「うん、うちとか、お兄ちゃんたちとか、誰かがなってたら。なんだかんだでみんな大学までストレートできて卒業したやん。」

「せやな。」



「もし不登校なってたら、って言われたら、どう思う?」

「うーん、まあ別に行きたくないんやったら、無理に行かせることはないんちゃうかなあ。」



「そうなんや。」

「まあ分からんか。」

「まあ分からんやんな。」

「その時ならな分からんな。」



「うちも、こんな仕事してるけど、自分が親になったらすごい焦って子どもにプレッシャーかけてるかもやしなあ。」

「うん。親にならな分からんことが、きっとたくさんあるよ。」



「親ってすごいなあって、仕事始めてからつくづく思う。」

「そやな。親ってすごいな。」




パパ崎 @親







「パパ崎はさ、なんか楽しみとかあるん?毎日のことでも、ちょっとしたことでも。」





すごく聞きたいこと、ではないけど

でも気になること




「楽しみ?」

「うん、楽しみ。」





「楽しみかあー

うーん

 



ないかもなぁ。」





「そうなんや。」

「毎日仕事で、帰ったらご飯食べてすぐ寝て、休日も疲れてるからゆっくり寝て、家事やって、あ、最近休みの日は8km走ってる。」



「やりたいこととかあるん?」

「まだしばらく仕事があるからなあ。それからかなあ。」

「そっか。」





去年に脳の大きな病気をしてから
目に見えて父の活力がなくなった

痩せたのかもしれないけど
後ろ姿がひと回りくらい小さい




母は仕事で貯めたお金で
しょっちゅうひとりで海外に行く
見知らぬ地でひとりテント張って生きていけるぐらい、家族の中で一番タフ


長男は仕事のかたわら
友達といっぱい遊んでいる


次男は去年脱サラして
今はオーストラリアで勉強中


長女はとっとと横浜に引っ越し
全体的に好き勝手生きてる





「なんかさ」

「うん?」



「すっごい年いってる人とかでも、自分のやりたいことおもいっきりやってる人とか、毎日楽しんでる人って、いつまでも若いっていうか、ずっと元気っていうか、年とか関係ないっていうか、なんか、こう、うん。。」

「うん。」



尻すぼみ


なにを伝えたかったのかも
それを安易に伝えていいのかも
いろいろ迷って


結局、収束



沈黙な時間を
近江牛の焼ける音が紛らわせる
じゅうじゅう




「彼氏はおるんか?」

「またかい」


うざい




そんな感じで


ふたりでビールをいっぱい飲んで
お肉をいっぱい食べて
なんだかんだいろいろ話して


温泉行って
寝て
起きて
観光して
終わり







聞きたいこと



聞いてない

今後も聞く予定はないかもしれない



聞いたところで誰も得しない

母も父も兄も兄も私も得しない







「お父さんとお母さんは、」










ブログを打つ私の前に
昼寝から起きたパパ崎が座って
旅の金勘定を始めた



なんか、もういいや




真崎