アメンボ赤いな ア イ ウ エ 汚 | 黑顔の無ウ兆(MU-CHO)

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楽しい日々、DANCE日記

これは前世の時の話です。私の前世は水面に幕を張り、滑って歩くアメンボでした。
正確にはナミアメンボと言われております。
そのなごりで足が長いのですが、その他の面影は全くありません

そして前世はアメンボであり、屈強な戦士でもありました。
周りからは一匹で、タガメの大群を倒した伝説のアメンボ
ランボーならぬ「メンボー」 呼ばれていました。

社会人になったばかりの春、私は慣れない会社勤めの疲労で寝込んでいました。
熱が50℃に達した時・・・前世の記憶が沸々と湧いてきたのです・・・・

おい!・・・・おい!・・・・起きろ!!   
< うんんん・・ だれ?
オレだ!メンボーだ!  
<  えんどう?なに!?だれ?
違う伝説のアメンボ、メンボーさまだ!!
< ・・・・・・だから誰だよ!!!

メンボーは言いました。オレは前世のお前だ!来世のオレよ
戦え!戦え!!!戦うんだ!!!!

私は「何と?」 と疑問を返すと沈黙が続いたので、そのまま眠る事にしました。
すると次の朝、目覚めると背中に違和感が・・・ガサガサガサ  !?
なんと昆虫の羽が4枚生えていたのです。
その時、知ったのです。アメンボって空を飛へるって事を・・・・

さて、この羽は一体何の役にたつのだろう・・・と思いながら会社へ向かう準備をし
アメンボの羽をたたんでYシャツを着ました。 すると、どうでしょう!
体がアーノルドシュワルツネッガーの様に見えるじゃないか!?

ランボーならぬメンボーなのに、そこはシュワちゃんなんだ!
とツイッターでつぶやきながら会社へ向いました。
会社へ向かう途中、川沿いで脱輪した車があり、その車の下には
子猫が閉じ込められていました。
私は悟った。この体を使う時が来た!「戦え」とは、この事だと確信し車に手をかけました。
通行人は、そのムキムキボディに期待をし足を止め、あっと言う間に大勢の人だかりが出来ました。
私は力を込めて、こう叫びました「ちからこぶる!!!!

されど車は全然、持ち上がらない・・・
私はついに情けない声を上げ、大勢の人に助けを求めました。
やれやれと笑いながら、大勢の人達は車を持ち上げる為に力を貸してくれました。

「せーーーの!」 ギィィィィ

車が持ちあがった瞬間、
コロコロコロ・・・チャポン
衰弱した子猫は土手を転がり落ち、なんと川へ落ちてしまいました!?
力ない声で鳴く子猫は、下流に流されて行きます。

私は悟った。この体を使う時が来た!「戦え」とは、この事だと確信し、長い足の裾をまくり
こんなイメージ で川に飛び込みました。

すると、どうでしょう・・・私は水面に立つ事など出来ず
川へ落ち私も下流へ流されていくでは無いか・・・・
子猫は溺れる私を助けようと憶えたての猫カキで
私に近づき私をくわえましたが
アーノルドシュワルツネッガーの様な強靭な肉体は重くて運べません
私は再び情けない声を上げ、大勢の人に助けを求めましたが、
大勢の人達は助けを呼ぶので精一杯・・・

子猫は力なく泣きました。
私は悟った。この体を使う時が来た!「戦え」とは、この事だと確信しYシャツを脱ぎ
羽をひろげ、前世の記憶を呼び戻す為に大声で叫びました
オレ様はアメンボの英雄!「コマンドーだ! 」  

!?
「ちがうわ!!!」っと頭の中で、ツッコミが炸裂しました。


私は、慌てて再び叫びました!
オレ様はアメンボの英雄!「タガメン!!」
するとどうした事だろう、タガメの大群が現れ私の羽を引き千切ろうとしています。
目は赤く光り怒りに満ちていました。

私は情けない声を上げ、タガメに向かってナウシカの歌をうたいました。
「ラン ランララ ランランラン ゴフ ラン ゴフ  ゴフフフフフ・・・」
でも水に浮き沈みする私は上手く歌えません

さて、どうやってこの怒りを静めよう
私は、薄れていく記憶を辿り、あの言葉を唱える事にした
「その者蒼き衣を纏いて金色の野に降りたつべし。
失われし大地との絆を結び、ついに人々を清浄の地に導かん。」

・・・・。名言なんだが、一向に怒りが静まる気配がありません
子猫は心配そうに私を見上げました。
私は悟った。この体は使えない「戦え」とは何なんだ!
戦うのは今のオレの力じゃないか!?クソう!今のオレに出来る事をするんだ!

私は、こう叫び子猫を力いっぱい慰め励ましました「だいじょーV


猫は、ついに言葉を話しました。
「お前・・ほんと  役にたたねーな!」と捨てゼリフを吐き
優雅に猫カキで陸に上がり消えて行きました。

私の羽が無くなる頃、タガメ達も姿を消し、
私は消防士に救出されました。
そして暖かい毛布にくるまり、
暖かいコーヒーを渡された頃になって

頭の中から、
「違うぞ!私の名を呼べ!前世の屈強な戦士の力を思い出すんだ!」
「さぁ!!今こそ叫べ!!!私の名を!!!!」
私は、濡れた髪を弾き頭を傾け看護士に向かって叫んだ

「綿棒!!」




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ごちそうさま、猿と犬とキジが仲間になったけど、すぐに裏切ったよ!(笑)