皆さんは、右?左?

 

極論、そんなことはどっちでもいい!

国さえ守れるならば。

 

自分の国は自分で守らなければならない。これは左だろうが、右だろうが、少なくとも愛国心を持った人間なら、そうでなければならない。

 

それでも、現状、左翼の思想では日本は

日本らしさをもっては生き延びれない・・・

 

果たして日本は日本として生き残っていけるのか、危惧している。

 

左傾化、そしてそれを許容する社会を

憂う著者の声が聞こえる一冊です。

 

<こんな人に読んでほしい>

・なんだかんだ平和でしょ。戦争なんて起こらない。

・それよりも・・・経済とコロナについてが最優先!

~大まかな流れ~

 

1.日本の中にいる左

1-1.メディア

1-2.学術学会

 

2.国防の現状

2-1.求められる姿勢

2-2.求めれる力

 

3.中国は背水の陣?

 

~詳細(無知医の心境と共に)~

1.日本の中にいる左

左。要は中国寄りの姿勢であることです。

 

親中という言葉に嫌悪感を覚える人は

一定数いますよね?

そんな人達からすると、日本のあらゆる

組織は反中であるべきだ、それが愛国心だ。

との思いが出てきそうです。

 

しかし、そうできない事情があるようです・・

 

1-1.メディア

社会情勢を発信する中核となるメディア

それが共同通信

 

そして、

共同通信傘下の会社はグループ運営費を

稼ぐ役割を担っているという。

その会社が韓国、中国のメディアと提携

している。

 

つまり、中国や韓国のマネーで同社の

運営が支えられている。

 

これじゃあ、give and takeとして

中韓に忖度した情報を流さざるを得ないのは

理解しやすいですね・・・。

 

中国はお金の力をものすごく使う。

 

んー、社の存続を優先するのも仕方ないと思って

良いでしょうか?

 

「けしからん!」

 

なんて声が聞こえてきそうです笑

 

しかし、中国から金だけとって、やんわりとした

左寄りのニュースを流しているようなら強かな

ものですよね。

 

毎日新聞については論客が舐めてます笑

 

経営が苦しい毎日新聞は飛びついたのでしょう。はっきり言って社会的影響力はないですよ。

 

どうです?毎日新聞が影響力が無いことを

理由に、あえて左翼的な情報を流していたら。

 

 

オーストラリアでも同様の事が起こっているようです。

 

これを理解するために本書では

↓を勧めています。

 

 

読んだことなかった・・・ベストセラーらしい・・

 

1-2.学術学会

 

軍事研究を日本だけはしてはならないとする日本学術会議というものがあります。

 

防衛省との共同研究は受け付けない・・・

 

はっきり言えば「反日学術会議」ですね。

 

何故こうなった?

 

学術会議でも戦後、公職追放の対象になった人材が

いたようです。

要はGHQ(アメリカ)に反する思想です。

 

日本の牙を抜かなきゃならない。そうなると

必然、左翼系の思想が業界を占める。

 

唯一変わらなかったのは学会

 

トップが次のトップを任命する。かなり閉鎖的な

人事なのです。

 

僕らの業界でもそうです。

教授が「次回の理事選、皆の票をもらっていいかな?」

 

嫌と言えるわけ、ないでしょう・・・。

 

政府の学術会議推薦メンバーの

任命拒否問題がありましたね。

 

これについては論客の意見に正義を感じます。

 

推薦した全員を会員にしなければ駄目だというのは、ちょっと違うのではないかと思いますね。

 

著者は左翼的な思想が代々受け継がれた

原因を上記の任命制度と指摘します。

 

それが、ひいては国産の軍事力低下につながると

懸念しているのです。made in Japanです。

 

ただ、今の学会会員が中国寄りの思想を持って

いるかどうか、と軍事研究を忌避している伝統は

別問題かもしれません。

左右関係なく、戦後の思想を保守する人々は

いるでしょう。平和を望みつつ、スタンスは反中

という人も多いと思います。

 

2.国防の現状

 

根本として

 

如何なる国にとっても最重要の政府の責任は国民の命と国土を守ることだ。

 

その上で、著者は現状に嘆くスタンス

 

2-1.求められる姿勢

 

これは政府に向けて・・・

 

主権にかかわる事項は絶対に譲ってはいけない。にもかかわらず、どこかに、経済的な協力をしないといけないとか、隣国だからやはり仲良くしないといけないという、なんとなく日本人の人の好さが出てしまっています。

 

中国との柔和な外交姿勢を指摘します。

ここでは「大人の対応」は必要ないと。

 

中国側の反発があるから何もやらないではなくて、そうした摩擦を覚悟の上でもう一歩踏み出さないと

 

まぁ、これはこれで地政学的に緩衝国となる

日本の戦略と捉えても良いかもしれませんが。

 

表向きは笑顔で、かつ裏ではちゃっかり軍事を

強化しているならば良いようにも思います笑

 

表立って摩擦を作る、という案は結構です。

ただ、その摩擦によってどんな問題が生じるか?

という想定も具体的にしてほしいものですね。

 

困る日本の団体、企業があるのかもしれない・・・。

 

―――

中国のやり方として

「力の空白」に入り込む、という。

 

つまり、力が及んでいないエリアに

どんどんと、侵略するという。

 

尖閣も地図上はほとんど台湾に近く、

日本人が常駐しているわけでもない。

そのような場所を「力の空白」と表現します。

 

力の心棒者」に対しては「力の空白」を作ってはならないのです。

 

じゃあ、空白を埋めるためには?

それが次の項で書かれます。

 

2-2.求めれる力

久場島と大正島を使って日米共同訓練を実施することです。

これら島は魚釣島に近い。

 

しかし、すでに上記相当の訓練は

行われているという。

 

日米共同

というところがミソですね。

 

中国がこれに反発するということは

自然、アメリカとも摩擦を起こすことになる。

彼らもそれは避けたいはず・・・。

 

だから、ある程度アメリカにも忖度しないといけない。

難しい外交なんですね・・・。

 

 

海路だけではない、空にも目を向ける必要がある。

 

北東アジアはいま、世界で最もミサイルの密度が高い地域

 

さらにミサイルにはが積まれている

可能性が高いという。

 

その威力は広島原爆の10倍と・・・

 

そんなの打ちまくったら日本人いなくなりそうです。

 

撃たせないことが一番重要です。

 

当たり前だなぁ。

 

それを、迎撃するのがイージス・アショア。

しかし、落下物の点から反対され、

とん挫している。

 

ならば?

 

敵基地攻撃はどうか?

 

という議論が進行中である。

 

ここでも第九条2項が議論の妨げになりそうです。

 

だからこそ、著者も百田尚樹さんのように

 

憲法改正

 

を掲げるのです。

 

3.中国は背水の陣

 

こんな中国ではあるが、実は彼らも

必死なのだと。

 

中小企業の倒産が非常に多い、大手国営企業の改革もほとんど進んでいない、一方で失業者は多い、不動産の価格が落ちている。

外国企業は撤退し、技術の提供も今滞っています。

中国は資源が足りない。石油が足りない。基本的に技術が足りない。

 

何を作るにもその工程で特許が日本や

アメリカにある。0→1を作れない・・・。

 

どうでしょうか。何となく空洞化した中国像が

想像できます。

 

こうなると破れかぶれですね・・・。

 

そして習近平の姿勢はハリボテである。

 

彼はスローガンだけは上手いのですが、内実の伴った政策はおそらく考えていない―――

 

人民を結び付けるためには幸福感、

そして団結感。

 

それが民族意識

 

中華思想、それは漢民族が至上であるとの

ナショナリズムの極みです。

 

これは国内では大義名分となり

 

少数民族は中華民族でない

 

モンゴル・チベット・ウイグル自治区での

虐殺、凌辱、再教育がまかり通るのです。。

この政策は非常に国民に受けがいい

 

海外が避難しても、干渉するなと一点張り。

 

後がないなら何をしたってかまわない・・・。

 

それが漢民族、共産党、中国の文化として

海外に映るから嫌われてしまう・・・。

 

悲しい国のように思います。

 

中身はないのに自分たちは一番の民族だ。

 

まるで中年ニートのような・・・。

 

~感想・今後に向けて~

 

なんとなく、中国の独裁国家的な風土を

嫌う人は日本に多いように思います。

 

ウイグル自治区や香港での出来事。

そこでは到底正当化できないような

共産党のやりかたを目にしてきました。

 

経済の歴史では多くの中国マネーで

恩恵を受けた部分はあります。

 

そこに加え、日本人の穏やかで人道的な

性格がある。

 

その美徳は大切にしつつも、最後の最後は

譲ってはならない。著者のメッセージはそこに

帰着します。

 

どう守るか?

 

安全保障条約にすがることに警鐘を鳴らす人も

多く

「米国が攻撃されても、日本にはわれわれを助ける必要がない。ソニー製のテレビで見るだけだ」

 

トランプ大統領が駐留費をせびってくるのも

わからない話ではない。

 

ただ、アメリカは大統領が何であれ、

本当に有事に日本を見捨てられるのでしょうか?

 

その辺の事情も知りたいものですね。

 

 

アメリカの力を頼みにしても良いが、

自発的な防衛も海外にアピールしなくては

ならない。

自分の国は自分で守らなければならない。これは左だろうが、右だろうが、少なくとも愛国心を持った人間なら、そうでなければならない。

 

これは議論を待たないでしょう。

 

 

中国は土地が欲しい。そこだけは譲らずに

別の形で二国の協力が得られたらいいのですが。

 

我々は中華料理が好きだし、三国志だって、

キングダムだって、彼らの歴史が好きです。

観光地としても人気があります。

 

そんな、国民個人が抱くプラスの中国像も

あると思います。

 

論客も日本人の気質を理解しているのです。

 

隣の人を悪く思うのも罪だという性善説。日本は性善説で行きたい。

 

欧米人にも理解されないでしょうけど。

 

これこそが、世界に誇る日本人の美しさ

だと思うんだけどな。

 

甘いでしょうか?笑

 

 

まだまだ読書は続きます・・・。

 

 

参考・引用 櫻井よしこ 赤い日本 (株)産経新聞出版 2021年5月