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人間には3種類いる。

そう

俺か俺いg・・・

 

天才秀才凡人

というのです。

 

しかし

この3者は分かり合えない・・・

(コミュニケーションの問題で)

 

すると・・・

天才が死ぬ!

という大きな社会損失

を招くというのです。

 

じゃあ、分かりあうためには??

 

そのためにひとつの理論を

打ち立ててくれました。

 

では、教えてもらいましょう。

 

<こんな人に本でほしい>

・あいつ、マジで何考えてるかわからん。

ってか協調性ないわー・・・

~テーマ~

著者の熱意は

マイノリティ=天才

を救う!

にたどり着きます。

 

これを周知するために

人間3種類の理論を説明してくれます。

 

舞台は組織(つまり会社)です。

 

この理論はある意味、自己分析や

自己診断のような側面もあります。

 

副題として

組織のコミュニケーションの向上

目的としております。

 

本書を以下のようにまとめます。

 

  1. 3者3様の人間
  2. 殺される天才
  3. 亜型の存在
  4. 天才を活かす!
  5. あなたの中にも天才が

 

~内容・心中~

1.3者3様の人間

いわずもがな・・・

天才 秀才 凡人

と分類します。

 

それぞれの才能と他者への評価

  • 天才:創造性 秀才に興味がなく、凡人に理解してほしい
  • 秀才:再現性(≒論理性) 凡人を見下し、天才に憧れ、嫉妬する
  • 凡人:共感性 天才を排斥し、秀才を天才だと思う

全てのビジネスは

  1. 作って(創造して)
  2. 増やして(再現して)
  3. 売る(市場の共感を得る)

というプロセスを経る。

 

これは、完全に

  1. 天才
  2. 秀才
  3. 凡人

の活躍時期と重なる。

 

つまり!

 

  1. 天才がiPhoneをゼロイチで創造する
  2. 秀才が生産工程を作り上げる
  3. 凡人がマーケティング、営業して売る

 

そういった視点で考えたことなかった・・・

けれど、確かにそうかもしれないです。

 

―――

彼らは互いに理解し合えない?

 

「天才と秀才と凡人は、『軸』が根本的にちがうんだべ」

『軸が異なる事』による、コミュニケーションの断絶は、とてつもなく『平行線に近いもの』になる

 

彼らの軸とは?

 

天才:創造性

秀才:再現性

凡人:共感性

 

SNSを例えてみると・・・。

天才がその創造性で「場」を作り、

秀才がシェアを広げ、

凡人ユーザーが共感(いいね)を

得るために行動する。

 

なるほど!ってことは

自分の価値観はそれが才能につながる

ということでしょう。

 

さらに

『軸』が違うから永久に交わることがない。この話は以前にしたやろ。その理由の根源は『主語の違い』なんやわ

  1. 主語を、人メインで語る人。凡人に多い。
  2. 主語を、組織やルールなどの、善悪で語る人。秀才に多い。
  3. 主語を、世界や真理など、超越した何かで語る人。天才に多い。

 

成る程。

スケールが違うのですね。

 

K先生はよく、患者を治るまでずっと

入院させます。私が

「うちの病院は急性期病院なので

ベッドの回転率も考慮しては?」と尋ねてみると、

「治るまで入院させる。それが医師の仕事だ」と。

 

こうやって、意見が平行線になるのか・・・

 

いや、自分が秀才だと言いたいのではありません。

 

 

しかし、分かり合えない3者なのに実は

組織は何となく回っている。これは

3の章にまとめてみました。

 

2.殺される天才

 

天才:創造性→アート

秀才:再現性→サイエンス、論理、理屈

と置き換えられる。

 

どう考えても

アート

は言語化しにくい

 

その点、サイエンス論理的再現性がある。

万人の理解を得やすい。

 

絶対に秀才が勝つ。なぜなら、再現性は才能の中で一番『説明能力』が高いから

 

この点から、天才は殺されやすいと

著者は言いたいのだと思います。

 

じゃあ、

天才は必要か??

→yes

 

イノベーションを起こす上で必要と

著者は言います。

 

イノベーション=天才の飽き

 

革新的なイノベーションとは、『組織の飽き』をモチベーションにした、『世の中の余白』に対する天才の指摘によって生まれる

 

例えば、スマホが世間に浸透した今、

天才はすでに飽きているようです笑

スマホの後継機なんて私のような凡人

には想像もつきませんが、きっと天才には

すでに構想があるのでしょう。

 

その芽を摘んでしまわないように、

という啓発本なのです。

 

先生:秀才の一種。よかれと思って、天才の事を指導するが、天才にとっては好奇心を殺す存在に映る。

 

先生って・・・天才を殺しているんですね。

それもそうですよ。先生の役目は生徒を

自分を再現するように育てることなの

ですから・・・。

 

非常識な生徒を温かく見守る先生、

そんな先生はどこかにいるでしょうか。

 

3.亜型の存在

 

1の章の最後に申し上げました。

3者は分かり合えないのに

組織は成り立っていると。

 

それは

アンバサダー

の存在があるから。

 

要は

天才×秀才

秀才×凡人

凡人×天才

 

は?

となりますね。

 

著者は、

ハイブリッド型がいるというのです。

 

皆さんの組織にもそんな人いませんか?

 

非常に論理的で仕事ができるし、皆の

気持ちも理解できる優しく映る人。

 

めっちゃ創造性の高いものを開発し、

しかもその商品は一発で市場のニーズに

答えてしまう共感性をもつもの。

 

これらアンバサダーは橋渡し役になれる、

と言うのです。

 

なので、我々は自分と対象者の橋渡しを

してくれるアンバサダーを見つけることで

コミュニケーションがうまくいくだろうと

著者は提案してくれます。

 

4.天才を活かす!

 

ここが著者の思いの強い部分です。

 

天才を活かす存在

それは・・・

 

共感の神

 

凡人と呼ばれる人の中には、『あまりに共感性が高くて、誰が天才かを見極められる人』がいる。

 

そんな人います??笑

 

イメージでいうと、太宰治の心中に巻き込まれた女性

 

・・・何となく・・・でも例えがわかりにくい笑

 

大企業がイノベーションを起こすために必要なのは、『若くて才能のある人と、根回しおじさんだ』という話

つまり、天才を発見し、その芽を活かすために

様々な部署に働きかけ、それを実現する人、

ということでしょうか。

天才の縁の下の力持ちですね。

 

これは凡人に皆、備わっている力で

開花させるためには

 

人の才能を信じる力。才能を信じぬく力や

 

これだけだと、弱い・・・

 

「自らの言葉」という最強の武器

 

を持て、と。

 

自らの言葉とは、格好をつけたビジネス用語

を使いまわすのではなく、

 

『小学生でも使うかどうか』

 

格好悪くても良い。稚拙な言葉でも

人間本来が好むような表現であれば

どんどん使って構わないというのです。

 

ワクワク、ドキドキ、お祭り、楽しい、

お土産・・・etc

 

こんな感じで凡人、秀才を前にプレゼンをして、

天才の根回しをする。

 

もしかしたら、小学生の使う論理的な言葉が

アートとサイエンスと共感性

を有した最強の言葉なのかもしれません。

 

天才を守るよう、凡人である私たちに

そう伝えたかったのではないでしょうか?

 

5.あなたの中にも天才が

 

は?

ここでもそう思います。

この章はおまけですね。

 

自分の思考にも天才秀才凡人

と推移することが多いというのです。

 

「夜中に、めちゃくちゃ面白いことを思いついてみて、メモった。明日すぐに発表してみようと思う。ワクワクする。だども、翌朝見直してみたらきゅうに『全然筋が悪そう』に見える。結果、昨日の自分がなんかバカみたいで恥ずかしく思い、メモを削除する」

 

すっごいわかる笑

 

頭の中で、天才→秀才→凡人の三者が、順番にポコポコ出てきているんや。

 

そして、天才の思考が残るのは

ストッパーが外れた時

というのです。

 

秀才・凡人がストッパーになって

しまわないように、著者は最期まで

警告してくれました。

 

~感想・今後に向けて~

 

人間を3者に分類する、自分の中では

意識したことのない捉え方でした。

 

僕の医局には・・・

 

K先生:人の気持ちはあまり理解しない人。

ただ、めちゃめちゃ合理的!

彼は秀才だな!

 

T先生:あまり、率先して意見を言うタイプ

じゃないな。れも、人の話をよく聞いて

相槌を打っている場面をよく見かける。

彼女は凡人だな!(あくまで分類です笑)

 

こうやって仲間を3者に分類して、適切な

コミュニケーションをとってみることも

大変面白いですね!

 

ん、何のために人を分類しているんだっけ?

 

・・・ひとまずは

円滑なコミュニケーション

のため、ということで良いでしょう。

 

この本の副題は、コミュニケーション

ですから、ゴールの一つに設定しても

良いですよね。

 

じゃあ、周りに天才はいるのかな・・・

 

うーん・・・見当たらない・・・

 

あぁ、

共感の神

になれていないのか・・・

 

天才を探すため(?)

まだまだ読書は続きます・・・・

 

医療界のイノベーション、探してみたいのです。

 

<次に読みたい本>

・共感の神になるヒントが得られそうな本

 

本書には共感の神になるための手段を

教えてくれなかった気がします。

太宰治と心中したくないし・・・笑

 

 

 

引用・参考 北野唯我 天才を殺す凡人 日本経済新聞出版社 2019年1月