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しつこいほどに

 

考えろ!

 

と言ってきます。しつこいっすねー。

 

 

―――

ここで質問です。

Q.LGBTに賛成?反対?

Q. 日本は中国とアメリカ、どっちに

味方すべき??

 

 

このような質問に対して

 

そーゆ―問題じゃない!

 

と思えるようになってほしい。

と著者は切に願っているように思いました。

 

 

ってか、

「考える」って、改めて定義を聞かれると

わかんない笑

 

では、元内閣大臣の竹中平蔵さんの

声を聞いてみましょう

(もちろん世間知らずなのでどんな方かは

今日まで知りませんでした笑)

 

<こんな人に読んでほしい>

・あなたは~派それとも~派

という質問に、即答する

・自分と意見が違う人を見るとムッとしてしまう

 

~テーマ~

 

情報社会の今、あらゆる「?」に

簡単にアクセスできるようになった。

 

例えば、

SDGsを知っている人と知らない人の

差は?

google検索をする数秒しかない。

昔は本を読むほどの差があったのかも。

 

知識は重要じゃない。

ならば今、我々に求められる能力は?

それが

 

考える力!

 

情報や知識をどのように使うか、どうつなぎ合わせて活用するか。そうしたCPU的な思考こそが、本当の意味で賢い、つまり価値あることだ

 

考える行為を癖付けていきましょう!

そのための以下のステップを紹介。

 

1.考える、とは?

2.考える、とどうなる?

3.考える、にも定石あり

4.いざ、実践問題!

5.あきらめるな!

 

~内容・心中~

 

1.考える、とは?

 

何事も

ヨコ軸・タテ軸で考えろ!

 

ヨコ軸=世界(つまり空間)

タテ軸=歴史・ルーツ(つまり時間)

 

君たちは消費税増税に賛成?反対?

「いやだー」

とか

「何となく反対ー」

では、なんの議論にもならない。

 

「そもそもそれって何だろう?」

「他の国ではどうしている?」

という疑問を抱き、しっかり自分で

調べる。

 

・消費税以外の税を上げるではダメなのか?

・所得税増税がダメな理由は?

 

情報を情報として受け止めるのだけでなく、その裏にある事実、データ、歴史、関係性を並べる。

 

と、自分なりに調べ、自分の考えを持つ。

これを本書では

 

マイ・ストーリーを持つ

 

と表現します。

しかし、自分の構築したストーリーが

正しいか否かについては

言及されておりませんでした。

 

ただし、

 

問題なのは、一つだけの価値観、絶対的な答えにすがること。

 

と注意します。

 

多くの価値観を知り、理解し、その上で自分なりの答えを導き出す。

 

反論の余地はないです。

ただ徹底的に調べるって・・・

結構大変な作業なんですよね。

普通みんなやりたくないです笑

だから、フランクなニュースに需要が

集まってしまう・・・

これに警鐘を鳴らしても、声は届きにくそう。

 

便利なものに人は流される・・・

階段ではなくエスカレーターを使うように

本ではなくスマホを使うに決まってますね。

 

どうしたら、皆がメディアに振り回されない

状況になるのでしょうかね。

 

 

じゃあ、考えるようになる

メリットは??

 

2.考える、とどうなる?

 

「考える」を続けると・・・

こんな力が身に付きますよ!

という章。

以下7つ。

  1. 応用力が身につく(腑に落ちるまで考えることで他にも応用できる)
  2. 決断力が身につく(常に考えているから答えがすぐ出る)
  3. 発見力が身につく(他人の考えをテイクアウェイして学ぶ)
  4. ふところが深くなる(考えを交流させることで多様化する)
  5. アップデートする力が身につく(次の一手を考え続けるから常に革新的)
  6. 真意を見極める力が身につく(現場で考えることで見えてくる)
  7. 志が育まれる(前向きに考えるエンジンが育つ)
 
どこまで共感できそうでしょうか。
 
まぁ、これらの力があるに越したことは
ないでしょうね。
これらの力をつける目的は個々が
考えないといけませんね。
 
―――
特に自分がいいなと思った部分を抜粋
します。(バイアスかかって申し訳ないです)
 
4.ふところが深くなる についてです。
 
今、世の中を「二項対立」の視点でとらえようとする人が目立ちます。
本当にその通りだなと思います。
 
しかも、
何故か逆を選んだ人に意見して
論破しようとする動きさえある。
 
特に昨今は論破王と崇められる
人が話題になっていることもあり、
論破=かっこいい、重要な力、デキる
と思う人が出てこないか心配。
 
彼は視聴率のためのパフォーマンスを
しているだけなのかもしれないのに。
 
論破よりも・・・
 
「そういう考え方もあるのか」
「逆の立場から見れば、賛成できないのもわかる」
「まだ理解できないが、そう判断をする人もいることはわかる」
 
と、寛容さを見せることの方が
教養深く、対人関係もうまくいくと
教えてくれます。
 
あいまいさを許容しましょう
 
創価学会3代目会長の
池田大作さんは皆さんご存じでしょう。
宗派、考え方の異なる人を
真っ向から否定するのではなく、
相手の内在的論理を見つめた上で
折伏することで、国内800万人(世帯?)
まで信者を増やしたようです。
 
ただし、グレーな自分がいつしか
八方美人、付和雷同
と、まるで考えのない人間だと
思われないように配慮することも
重要と考えております。
 
3.考える、にも定石あり
 
さぁ、考えたくなってきたでしょうか?笑
 
でも、何事もタテヨコで考えろと
言われても、いまいち漠然としていて
実行しにくい・・・
 
そこで、著者は「型」と提示してくれました。
 
ここも「型が」箇条書きで示されます。
わかりやすいものを抜粋します。
 
 
1.川を上る
 
川=目の前の課題
上流(源流)にはもっと大きな課題がある
を例えた
 
例)
アメリカのバーではポテトチップスが無料
これは川
 
ポテトチップスを食べると、どんどんお酒が進みます
これは源流
 
 
成る程・・・
 
 
ここで前章の応用する力を
発揮させる
 
「無料を提供することで、利益を最大化するというなら、うちの業界ならなにができるだろう」
 
成る程!
 
3.「バルコニーを駆け上がる」
 
とくにリーダーが身に付けるべき思考
 
と。
 
フロアで踊っていると、何となく場が
賑わっていることしか感じない。
 
しかし・・・・
 
上からはホール全体が見える
まばらに空きがあったり
一部はシラケた雰囲気
バンドの音のバランスが悪く、
 
一見、健全な業績を出している企業でも
内部に多くの問題を抱えている場合が
あります。リーダーはバルコニーからの
視点が必要という例えでした。
 
上記含め計7つの「型」を提示してくれました。
 
4.いざ、実践問題!
 
計7題の考える癖をつける
例題が示されます。
 
・コロナのオリンピック開催是非
・LGBTの認知が日本で広まらない
のは何故?
 
など
 
5.あきらめるな!
 
2020年、コロナウイルスを受けて
経済と感染防御の両立といった
一見不可能に近い問題に立ち向かうべく
著者は我々に
あきらめるな!
と檄を飛ばしてくれます。
 

~感想・今後に向けて~

 

全ての章が、主に具体例で

構成されており、抽象化するのが

難しい本でした笑

 

結局何が言いたいのかというと

・考えることが重要

 

・何故かというと、こんな力が

身に付くから。

 

・こんな力があると、物事を

解決するために広い視野で

取り組める。

解決までに時間は要してしまう

かもしれないが、多くの人を

納得させられる最適解を導ける

人間になれるだろう。

 

と解釈しました。

要は自己啓発本ですね笑

 

 

政治家だけあって、社会を変えたい

大きな志が文章にも強く表れました。

これからの人にも社会問題に正面から

取り組んでほしい熱意が感じられた一冊。

 

―――

本書は考えることにfocusを当てておりました。

しかし知識を低い価値とする必要はなかったと

思います。

 

「知識」の価値は急落しました。

 

読者によっては

 

「あー、じゃあ覚える必要はないんだー」

「知りたいことはその都度googleでー」

 

と早合点してしまうことになりかねません。

 

いや、著者は分かってるんだと思いますがね。

「考える」

を強調するあまりにそのような表現に

なったのでしょう。

 

 

最低限の知識や記憶をしておくことは

必要だとは思います。

 

医療が例えで申し訳ないですが・・・

 

患者が急変した時

何をするかgoogleで調べる余裕なんて

ないのですね。

もちろん、本書は急場を想定した話を

しているのではありません。

 

しかし他の業界でも、取引などで大事なことは

スマホにメモしてあるから大丈夫!と、

先方からの質問内容をいちいちスマホ見て

答える・・・

 

別に答えられてるので結果的には問題ない

ですが相手の心証は害しますよね。

 

他にも、ちょっとした雑談でも

つぎはぎの知識では会話に深みも出ない

ように思います。

 

 

普通程度に知っている

+

考えられる

 

そんな人を目指してみたい

 

だからこそ、本を読みインプットし

ブログで考えと共にアウトプットして

前進したいのです。

 

上手くいっているでしょうか?

 

まぁ、プライベートはがたがた

なんですけどね!笑

 

<次に読みたい>

・どうしたらいつでも客観的な立場に

いられるか教えてくれる本

・意見を交わす場合に、いかに相手と

円滑な関係を保つことができるかを

教えてくれる本