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フィンランド人って4時に帰宅するんですって。

 

知ってました??

 

 

4時に仕事終わったら・・・

なんて想像したら、めちゃ幸せですよねー。

 

何します?

 

2時間の映画3-4本見れますよ。

コロナじゃなければ、6時間は飲めますね。

1時間運動しても、まだ5時!

 

僕はガンダム作って、読書もできますねー。

(なんせガンダムオタクですからね。)

 

―――

フィンランド・・・この国に関して何も考えた

事がない・・・。なんせ無知医ですからね。

 

サウナ?へー・・・。

 

 

今日の一冊は

フィンランドから4時帰宅を実現するための

マインドを教えてもらいましょう!

って本です。

 

<こんな人は読んで何か得られるかも!>

・あー、もう5時だ。

自分の仕事は終わったけども、皆いるし

帰りにくい!

・有休消化しろって、言われるようになったな、

けど自分にしかできない仕事も多いし・・・

・運動したいけど・・・帰って疲れちゃうし、

そんな体力ないよー・・・

 

~テーマ~

くどいですが、4時帰宅を国レベルで

実現している国です。

 

何でそうなったか?

 

フィンランドでの

生活経験のある著者が考察します。

 

 

フィンランドが幸福度1位の国である

という事実から

 

いかに効率よく・心地よく働いているか

いかに休むか

を取り上げます。

 

最後にそれを実現できる

④彼らの考え方

に言及します。

 

※もちろん!

日本と人口・文化・地政学・歴史

の異なる国のやり方を単純に

比べたり、取り入れようとするのは

ナンセンスだとは思います。

しかし、そんな理由からシャットアウト

してしまうのではなく・・・。

 

少しでも何か盗んでやりましょう!

あなたの時間に対する考え方の

参考になるかもしれません。

 

~内容・考察~

 

フィンランドが幸福度1位の国である

 

ってか、

幸福度なんてどう決めてんだ?

って話です。

 

ざっくりいうと、国民一人一人に

まずアンケートするみたいです。

 

「キミキミ!どんくらい幸せ?0-10で答えてちょ」

 

その数値の平均に

GDPだの、健康寿命だの、を

足していくんだそうです。

 

そんで日本は58位みたいです。

 

んー・・・ピンとこない。

ってか地味。

 

―――

ちなみに

国内の県別幸福度ランキングを

ご存じですか?

 

1位!宮崎県

47位 秋田県・・・

 

しかし東北は幸福度低いなぁ・・・。

 

45位福島

44位青森

43位新潟

40位宮城

39位山形

 

自殺が多いとは聞きますが・・・。

雪が降るから??いやいや、それなら

フィンランドの幸福度が高いこととと

整合性が無いなぁ。

 

 

それはそうと、何でフィンランドが1位?

 

ある意見では

ワークライフバランスがとりやすく、仕事、家庭、趣味、それぞれを楽しむことができる。

 

ワークライフバランス。

日本では

「仕事と生活の調和」と訳されます。

内閣府のホームページにも明記されています。

 

 

 

 

じゃあ、フィンランドはなぜ実現できるの?
 

いかに効率よく・心地よく働いているか

 

本書ではしつこいくらい

フィンランドのワークライフバランスの

良さを取り上げてます笑

 

国の常識

レベルらしいです。

 

フィンランドの仕事分化で一番いいことは何かと問われれば。多くの人が「ワークライフバランス!」と答えるだろう。

 

じゃあ、気になる同業者達は

どうやってるn

 

医師も例外ではない。

ほう?

 

前の手術がおして、自分が執刀する予定だった手術の時間が後ろにずれこんでしまい、このまま定時で帰ることが無理になってしまった。すると「執刀医をあなたから、次のシフトの医師に替えるから、普通に帰っていいよ」と言われたそうだ。

 

何ですとー?

徹底している・・・。

 

とは言えなぁー。我々の気質から言って

 

a.自分の患者を責任もって執刀する

b.定時で帰る

 

を天秤にかけたら、前者を選択する

先生が多いんじゃないかな・・・。

ドライになりすぎる社会も寂しいような。

 

患者

「そうだよね。○○先生、定時上がりだもんね。

(でも、主治医に執刀してもらいたかったなぁ)」

 

これも慣れでしょうか?

 

患者

「あたりまえでしょ。17時過ぎちゃったんだから。

全然気にしないよー」

 

と皆が本心で思える社会になっていくなら

良いですけどね。

 

 

だが、一部の人がまだ仕事をしているのに15時や16時に会社を出るのは後ろめたくはないだろうか。フィンランド人は「人は人、自分は自分。既定の時間数を働いたから帰るのは当然」と考えていて―――

 

我々の気質とこのマインド

親和性はいかほどでしょうね。

今後の日本の変化を見守りたいです。

 

「18時過ぎに帰ってくる父は、家庭を大事にしない父親失格の人」

 

うひゃー!

 

―――

また、職場環境の快適さも重視しています。

 

・コーヒールーム(リビングルームみたいな)

・レクリエーションデイ(平日に旅行など)

・リトリート(ランチをしながら話し合い)

・サウナで会議(・・・まじかよ笑)

 

このようなレクリエーションデイやリトリートは、仕事の能力ややる気を維持。改善するための活動と考えられている。

仕事力を高める活動は法律でも決められている。

 

―――

その上でこんな特徴も

 

フィンランドの仕事の分化でどんなところが一番好き?

「職場での平等でオープンな関係性」

 

いいなぁー!

ほんとうらやましい笑

 

いまだに先輩医師に言いたい事を

言えない自分がおります・・・。

だって聞いてくれないんだもんな―笑

 

この文化だけは是非欲しい!!

 

経営者は従業員の話に耳を傾けているし、従業員は自分たちの環境や仕事に影響を与えることができる。部下から見て改善点があれば、上司にフィードバックしたり、批判したりすることも難しくはありません。

日本の方な年功序列はないし、実力や成果が重視される。

 

これは自分が経営したら、絶対取り入れたい!

 

―――

こんな一面も・・・

 

歓送迎会やお別れ会も勤務時間内にコーヒーとケーキでする。

 

ド・・・ドライ寄りだ・・・

 

 

いかに休むか

 

「仕事は好きだし、責任感を持って仕事をきちんとしたいが、就業時間内で終わらせて、それ以外の時間も大切にしたい」

 

この考え方は日本でも浸透してきている

感じはしますよね。

 

長期休みの長さも見過ごせません。

なんと4週間!

 

1年は11か月

 

と割り切っているようです笑

 

「夏は何も進まない。大事なことは決めない。連絡も取れなくて当然」と最初から割り切ってしまえば何とかなるものである。

 

その代わり、自分の休み中をカバーしてくれる

人をしっかり決めておくことも忘れない。

 

みんな平等に4週間休む。だから・・・

 

素直に「行ってらっしゃい」という気持ちになる。

 

後ろめたさも、僻みも無いわけですね。

 

彼らの考え方

 

こんなメリハリの利いた生活を

実践できるのも、ひとつに

 

貪欲さ

 

があるようです。

 

フィンランドのもう一つの大切な強みがある。それは、専門性や高度なスキルを持った人材とそれを支える教育や研修だ。

 

例を挙げると

・総合大学の授業料が無料

居住費・生活費も支援

・社会人向けの安価な講座を用意

 

誰にでも平等にチャンスが与えられていることを

意味します。

 

意外と失業率の高いフィンランド

けれども・・・

 

従業員の38%が将来の転職を見据えて勉強している

 

凄まじいですね・・・

 

トヨタの社長もコメントしていましたね。

「終身雇用は難しい」と。

日本でも徐々に副業を推奨してきている

ようですが、はたして・・・

 

 

彼らには転んでもただじゃ起きない

精神が身についているようです。

それを可能にしたのが、教育の充実と

いったセーフティネットなのでしょう。

 

日本の生活保護とはベクトルが違いますね。

 

 

幸福度一位と言われつつも、冷静に現実を

見つめているフィンランド人でした。

 

~感想・今後に向けて~

 

効率の良さ、という一点においては

とても参考になりますね。

 

組織の在り方がそもそも違うようです。

平等、オープンな社風、実力主義

これらは比較的デメリットの少ない点だと

感じております。

 

就業時間の徹底も凄まじいですね。

 

とは言え・・・・

どうしても遅くまで職場にいないといけない仕事

だってまだまだありますよねー。

その人の効率、働き方は別にして、です。

 

本書でも医師の例が出てきました。

けれど数時間早く帰ることを優先して、

後々、患者と会うたびに後ろめたさが

残るようなら、たまには残業したって

良いんじゃないかなー・・・とは思います。

医療にかかわらず、こんなケースは

あるのではないでしょうか?

 

別に何事も二元論で語らなくたって

良いようにも思いますけどね。

 

いつも思いますが、働き方改革が

叫ばれるようになったからと言って

17時帰宅に拘る必要はないと思うんですね。

 

そもそも

17時に帰る事

が主目的じゃないはずです。

効率良い環境づくりができたから

そのおまけで17時退社が実現できる

と解釈しています。

 

 

職員が責任感や本心から

「今日はやってやる!」精神で

ちょこっと残るくらい、その人の美徳として

讃えてもいいじゃあないですか。

そんな日に帰って飲むビールは

旨いもんです。

 

ただ、もう時代が時代です。

頑張る人は

「自分がこんなに頑張っているのに・・・

なんであいつは!」

という気持ちを持ってはいけないようです。

 

皆さんはいかが思いますかね?

 

 

人間は誰でも唯一無二の頼れる存在になりたいと頑張っている部分がある。だが一方で、冷静に組織や自分を見ている部分もある。

それがフィンランド人の客観性です。

 

・・・うーん。真理な気がする。

 

―――

そういえば、本書には

SDGs

という言葉が所々に出てきました。

 

・・・知らない。

 

うーん・・・ほんとに無知すぎる・・・

 

持続可能な社会の実現のために

働き方も盛り込まれているそうな。

 

 

まだまだ読書は続きます・・・

 

<次に(僕が笑)読みたい本>

・SGDs関連

・日本人の気質・性格関連

 

 

引用・参考:堀内都喜子 フィンランド人はなぜ午後4時に仕事が終わるのか 株式会社 ポプラ社 2020年