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デートで彼女に

「美術館行きたい!」

って言われる事ありませんか?

 

あれ、きついんですよね・・・笑

 

いや、単に美術として鑑賞するのは

大好きですよ。ただ・・・

 

彼女「よかったねー。素敵だったね」

無知「うん。なんか、すごかったね」

 

・・・

 

こんなんで感想が終わるんですよ笑

 

33歳にして、美術館に行った感想が

これでは・・・人生に深みがないと言うか。

 

ですね。

 

というわけで、

今後絵画を鑑賞するような機会が

あった場合に

 

①その絵がなぜ描かれたか?

②その絵が訴えるテーマは?

③時代背景との関連は?

④作者の背景は?

 

などを、ひとつでも下準備として

美術館に持っていけるように

この本を買ってみました。

 

ウザい具合にウンチクも

披露できそうですしね笑

 

 

びっくりしたのは、意外な事実・・・

頭のおかしい神話の世界でした笑

 

酒の席でネタにできそうです!

 

<ターゲット層>

・絵画ね!なんか裸の天使と一緒に

天国行ってるやつでしょ?

・感想が「すごい・・・」しか出てこない

・美術館・・・なーんか退屈。

 

~テーマ・著者の思い~

絵画に描かれている物語を知ってほしい。

そしたらもっと知的な喜びと興奮が

得られる。

 

主に

神話画宗教画をおさえる。

 

これらの基礎知識を知っておくと

絵で表現した絵画が何を指しているのか

がわかる。

 

 

その基礎知識を3つにカテゴライズ

①歴史

②聖書

③神話

 

~あらすじ・自分メモ~

歴史

まずは美術の歴史です。

 

紀元前~ とか絶対覚えられない

ですよ、僕は。

ロマネスクだの、ルネサンスだの

はここでは省略します笑

 

宗教を描く時代

とりあえず、中世ヨーロッパの絵画は

キリスト教が幅を利かせてた時は、

信仰のための絵

と言ってよいでしょう。

つまり神話や宗教に関する絵です。

 

まぁ、布教活動に役立ちそうですよ。

聖書とか難しそうですし、絵で示してくれたら

相手のIQなんて関係なさそうですよね。

 

マーケティングですかー。

 

例えばシスティーナ礼拝堂にある↓

これは神が天地創造してる最中ですよー

って絵ですが、確かにその知識があれば

 

裸の兄さんに空飛ぶオジサンが

触ろうとしているだけ絵

 

にならないですね。

 

あぁ、こうやって神が人間を

造られたんだな と。

 

いっそう神への信仰が

深くなるんでしょう。

 

キリスト教が衰退した時代

 

そして

徐々に神が重んじられなくなった

次代に移ると、テーマは

日常、風景へとシフトしていったようです。

 

しかし、単なる画力を見せびらかす

だけでは、面白くないから・・・

絵に寓意を持たせることも

流行ったようです。

 

要は謎解きですよね。

この絵は何を訴えているのか?

を見る側に求める作品です。

当時は教養の一つでもあり、

解釈ができる・できないで

その人の知性が問われたとか。

 

例えば・・・「愛のアレゴリー」↓

何やらお楽しみ中ですが・・・

 

無知医の私には、これから始まるであろう

二人と、空気の読めない

バッティングフォームをかましている彼、

 

そしてなんといっても・・・

ギャラリーがうるさい。

 

無表情女子のサイコパス感。

左のばあさんは頭痛を我慢してでも

見たいのでしょうか。

スキンヘッドは「あんま見んな!」と。

みーんなブルーシートに入って

きちゃってるよ。

 

 

と、突っ込んで終わりなのですが・・・

(まぁ、この方が美術館で盛り上がり

そうですけども笑)

 

答えは、本書を参考に笑

 

仮面、ハト、サソリ、バラ・・・

それぞれに意味があるようです。

 

そして民主化へ

 

さらに日常を極めた作品を

 

ミレー 落穂拾い

リアルでリアルですね。

 

今描くのであれば、スーパーの

レジ打ちでしょうか。

 

背景には共和制が進み、国家の主役は

格差はあれど、市民に移っていった事の

反映のようです。

 

 

そうやって歴史と共に、絵画も

変移していきました。

 

聖書

 

繰り返しますが、

本書は主にストーリー性の高い

絵画を紹介してくれます。

 

ということで、その対象となる

聖書をもとにした絵画。

 

そもそも聖書なんぞ、自分の今後の

人生で読まないでしょう。とは言え、

世界の歴史的ベストセラーって聖書

なんだとか。

その次に毛沢東語録なんですって。

 

 

教養として触れてはおきたいですが。

 

さて、ここで一枚

「ロトとその娘たち」↓

 

・・・また忙しい絵ですね。

 

僕は後ろで町が壊滅している時に

女子とコトは始められません。

「今は誰も見てないよ!」

の瞬間でしょうか。

 

 

ロトって人はユダヤ人で、アブラハム

とパレスチナの方に行く途中だったとか。

 

でその途中の町がソドムというところで、

ゲイばっかりの国だったようです。

神が怒って、その街を焼き払う中、

逃げてきたと。

 

 

で、逃げてきた娘二人と近親相姦が

始まるようです。

 

 

途中、橋を渡っている人々は

この3人らしいです。

一枚に2つの異なる時空を

載せている画法なんです。

 

よく見ると右端にもう一人います。

 

これはロトの奥さんだそうです。

 

あれだけ神が振り返るなと言ったのに

振り返った罰で塩の柱に・・・・。

 

千と千尋の神隠しのラストシーン

のようですね。

 

いやぁ、非常な連中だ…

 

こんな感じで寓意を込めた

作品が多いようです。

 

 

思ったのですが・・・100歩

譲って、背景がわかったとしましょう。

しかし・・・

納得することはできなくないですか?笑

 

神話

 

今回は面白いもの集で

固めてしまいましょう!

 

僕が33歳初めて、神話に興味を持った

一冊でした。

 

女好きゼウス

 

はっきり言って、どーしようもないです。

 

大地の神ガイアとウラノスの

子供の一人クロノス。

クロノスの子供の一人が

ゼウス!

 

一応、正妻ヘラがいたようですが・・・

まぁ彼女もメンヘラなんですけども。

 

え?メンヘラのヘラ??

 

―――

天の川ご存じですか?

英語でミルキーウェイとも。

 

こちら 「天の川の起源」↓

ん、天の川と関係ない?

 

いえいえ、女性の手のまわりに

星が煌めいているではないですか。

 

はい、これが起源というのです。

 

素敵な絵でしょう?

ゼウスが赤ちゃんを抱いてヘラの

乳を飲ませております。

令和にこんなイクメンいますか!?

 

違います!

 

この子はゼウスが他の女と作った子供

なんですね。

お相手はダナエという女性みたいです。

ただ、ダナエは閉じ込められているので

赤ん坊は本当の母親のミルクを飲めない

ようです。

 

困ったゼウス

「ええぃ。ヘラのでいいっしょ!」

 

眠っているヘラの乳を

無理矢理吸わせます。

 

起きたヘラ

「やめれ」

 

のシーンです。

 

拒否った時に乳が

飛び散ったようです。

 

狂ってんなー・・・

 

 

他にも本書には多くの

キチガイエピソードが載っていました。

 

これは、久々のおすすめです!笑

 

~感想・今後に向けて~

 

・・・久しぶりに読書しながら

吹きましたね。


とは言え、本文は至って真面目な

構成なので、しっかり勉強する

方々にオススメです!


 

傍にいた医局員に

何読んでんの?と言われ、

ん、神話だよって。

 

へー、やっぱ変だよな、お前

と言われました。

 

―――

敬遠していた美術でしたが、

こんなに面白いストーリーばっかり

紹介してもらって、とても良い

きっかけになりました!

 

今後の自分の読書棚に神話と

宗教が入ってきそうです。

 

こうやって知的好奇心が湧くと

人生楽しみが増えますね。

 

今回はふざけましたが、真面目に

勉強したいものです。

いわゆるリベラルアーツですもんね。

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他にも嬉しい発見があります。

ヨーロッパ、行きたくなりました。

 

以前にも書いたことがありますが、

私は人生にかける時間の一つを

旅行

に費やしたいと考えております。

 

旅行と言っても色々ありますが、

ヨーロッパは誰しもが行きたいのでは

無いでしょうか?

 

で、何します??

 

私は一度も行ったことがないのですが

想像では、

・建築あるいは歴史的建造物

・美術館

・食事

・自然

などと思っています。間違っていたら

すみません。

 

そんなヨーロッパでキリスト教と共に

歩んだ歴史を建築や絵画を通じて

触れられたら楽しいでしょう。

 

 

好奇心はどこまでも続きます。

 

 

医学も大事なんですけどねー・・・