<11話ストーリー 後半>
(訳を norinori 様からお借りしました)
②
love11 koreanonair.in 投稿者 krkodhit
ヒョンウクが目覚めるとセナも横でうたた寝している。

ヒョンウクの咳で起きるセナ。
セナ:大丈夫?
ヒョンウク:うん もう治ったみたいだ。
ご飯を食べるヘユンとソンジン。
ソンジン:さあ飯でも食おう ん?

ヘユン:私が秘密を全部バラしたらふたりは別れるわよね?
ソンジン:おい何言ってるんだ。
ヘユン:そうよね、だからと言ってヒョンウクさんが私の所に来るわけでもなし...私会社辞めようかな。
ソンジン:お前がどうして会社を辞めるんだよ。
ヘユン:ヒョンウクさんの顔を見る自信がないの。
ヒョンウクの義母は占いに行く。

カン理事とビジネスパートナーとしての相性を観てもらうが相性はよくないと言われる。
しかし男女の相性は良い いっそのこと結婚したらどうかと言われカン理事を妙に意識しだす。
家に帰りヒョンウクの父親にカン理事に会って来たのか?二人で浮気でもしてるのかと言われる。

義母は会社を乗っ取って私が社長になるわ、と依然怒っている。
父親:まあ待て あと数日したら全部分かるから。
スタジオでセナの書いたメロディを聴くヒョンウクとシウ、そしてセナ。
ヒョンウク:愛の歌か?
セナ:そう思ったんだけど。
シウ:僕は気に入りましたよ、やっぱりずっと一緒にいた甲斐があったな。

ヒョンウク:曲作りがかなり面白いみたいだな。少し言い争いをしないと良い結果は出ないもんだけど。
シウ:そうなる事を望んでるみたいですね。
ヒョンウク:これではまだ判断できない、完成した曲を聴いてみないと。良い曲が出来なければカバーで行く手もある。急いで書け!

シウ:それじゃあ席を外して下さい。早く仕事が進むように。

ヒョンウク:頑張れよ! 外出なんかせずに。
ヒョンウクは席を立つ。
セナ:ちょっと待ってて。
セナはヒョンウクを追いかけハートを描いた蜜柑を渡す。

スタジオに戻るセナ。
シウ:俺といる時は俺だけに集中しろよな。

セナ:今から集中するわ、歌詞をさっと書いてみたんだけど見てみる? これはお母さんに宛てた手紙のようなコンセプトよ。
-ただ顔を見て 一緒にいられて良かった-
これが一番最初の文章よ。
シウ:残りは俺が書くよ。

-愛してるよ あまり言えなかったそのひと言-
こんなのどうだ?
セナ:いいわ もっと言ってみて。
シウ:胸の中に秘めた言葉。

ソーリー ソーリー
セナが吹き出す。
シウ:おい! 一緒にいられて嬉しいよ。歌を作るのは初めてなんだ。自分の曲を作るのがこんなに気分が良いとは思わなかった。
セナ:今頃わかったの?
シウ:俺らふたりすごくよく通じ合うと思わないか? 専属契約するか? お前と一緒なら何でも上手く行きそうだ。

セナ:考えとくわ。私はあんたと一緒だと何も上手く行かないから。
シウ:これから上手く行くさ。
ヒョンウクが貰った蜜柑を見つめているとヘユンが部屋に入って来る。

ヒョンウク:なんだそれ?
ヘユンは辞表を渡す。

ヒョンウク:ここまでしなきゃならないのか?
ヘユン:週末にずっと悩んだの。それで出した結論よ。あなたへの気持ちを整理しようと思って。」
ヒョンウク:俺の顔を見たくないから会社を辞めるのか?
ヘユン:うん、ずっと見てるのは辛いと思って。

ヒョンウク:何日間か待てないか?どうせ父さんが復帰するんだし、会社としては俺よりもお前が重要なのは知ってるだろ。
ヘユン:このまま受け取って。もう自信なくなったの。あなたの顔を見てる事が。急なのは申し訳ないけれど理解してくれると嬉しいわ。
ヒョンウク:ヘユン。12年になると言ったな、俺たちが知り合って。お前にだけ思い出があるわけじゃない、母さんの命日で悲しかった時、前が一緒にいてくれたし父さんとギクシャクして留学する時、頑張れと応援してくれたのもお前だった。お前と過ごした思い出は俺にとっても大切なんだ。 こんな風に壊したくない。時間が必要なら数日休みを取れ。もう一度考えてくれ。

ヘユン:このまま会っていたら私の気持ちはどうだと思う? 私があなたを諦めると言う時に このまま送り出して。それがあなたの為にも良いはずよ。
ジェヨンが駐車場で待っている。
ジェヨン:なんで一日中電話を取らないんだ?心配しただろ。

ヘユン:先輩の会社に行くのは無理だわ、道徳にもとる行為だから。でも会社は辞めるつもり。ヒョンウクさんの事は諦めるわ。だから先輩も私が言ったあの話に構わないで欲しいの。私が幸せじゃないからと言って他の人まで巻き込めないでしょ。 それに先輩はセナに悪いと思わないの? ソウンがああなったのは先輩のせいでもあるじゃない。
ジェヨン:なんで俺のせいだ? あれはお互いを疑った二人のせいだろ。
ヘユン:先輩は未だに変わらないのね、心配してくれてありがとう、帰るわ。
ヘユンの辞表を眺めるヒョンウクの所にセナが来る。
セナ:私 相談があるんだけど。

練習室に来た二人。
セナ:一度聴いてみてね。 この次の部分からどうして良いかわからないの。
ヒョンウク:あーB♭からA♭に行くよりこんな風に こう...

ピアノを弾こうとするがヒョンウクは弾けない。

セナ:早く弾いて、何か浮かんだんでしょ?
ヒョンウク:いやこれは自分で考えないと、この仕事はお前がする事にしたんだろ。 俺が手伝ったら名前を共作と書かなきゃならない。
セナ:それは嬉しいわ。 イ・ヒョンウク ユン・セナ共作。 そうやって永遠に名前が残ったら良いじゃない。
ヒョンウク:悪いな それは歌が大ヒットした時に可能なんだよ。
セナ:私そんな事どうでも良いわ、少なくとも私達は分かってるじゃない。好きになった頃にふたりで作った曲。 さっき曲が浮かんだんじゃない? 愛する時に一番曲が書けたんでしょ? もう一度 作曲してくれない? おじさんが作った曲を聴きたいわ。
ヒョンウク:言ったじゃないか、社長の仕事だけでも十分忙しいって。
セナ:まだ作りたくないのね、おじさんの曲を聴くにはもっと好きにさせないとね。
ヒョンウク:もっと考えてみろ、イントロは良いよ。

セナは家に帰りジュホン達と話す。
ジュホン:座って。どうしたの? 24時間じゃ足りない程 楽しくて仕方ないはずの恋愛初期じゃない。

セナ:おじさんが時々哀しそうに見えるの、どうしてあげて良いかわからなくて。
ジュホン:セナ とりあえずケミナムの家に行って。
セナ:行ってどうするの?
ジュホン:行って帰って来ないのよ、哀しそうに見えなくなるまで。

セナが帰った練習室でピアノに向かうヒョンウク。
セナ:もう一度 作曲してくれない? おじさんが作った曲を聴きたいわ。おじさんの曲を聴くにはもっと好きにさせないとね。
ヒョンウクはピアノを弾こうと試みるが弾くことは出来ない。

ヒョンウクの父親は愛人と思われる女と子どもと公園で遊ぶ。

父親:これからはミンジェ(子どもの名)に会いに来るのは難しそうだ。家族に本当の事を言わなければならない。 すまない。
女:いいえ、今まで良くして下さった事だけでも本当に有難いです。
父親:ミンジェは大丈夫か?
女:ご心配なく しっかりしてますもの。
父親:あの日、あの席にお前を呼ぶんじゃなかったよ。

父親は義母に会う。
義母:その後どうなったの? 結局話すことはできないの? わかったわ。

父親:座れ、話があるから。
義母:私はあなたに話はないわ。証拠を持って来るとか あの女を連れて来るとか。でなければ出て行って。
父親:俺がどこに出て行くんだ。
義母:そんなこと知った事じゃないわ。
父親:あー
AnAでの会議。

カン理事:シン理事はなんでこんな時期に休暇に行ったんだ。
ヒョンウク:僕が許可したんだ。
理事1:何かあったのかな? 近頃ずっと疲れてたみたいだけど。
カン理事:このまま会社を辞めるなんて言わないよな?
ヒョンウク:今日のシウの放送はぬかりなく準備できてるだろう?
理事2:あー 曲すごく良かったな。だけどシウのイメージとあまりに違うから反応がどうなるか。
理事1:僕は悪くないと思いますよ。 ユン・セナが才能あるのは認めないと。
カン理事:ああ 聴いたけど泣きそうになった。
ヒョンウク:カン理事が泣きそうなくらいなら上手く行きそうだな。
カン理事:そうさ! 俺の感覚は大衆の感覚そのものだ。
セナとシウはテレビ局の楽屋にいる。
セナ:あー 本当に緊張するわ。
シウ:お前がなんで?俺が緊張するなら分かるけど。

セナ:あんたは初めてじゃないでしょ? 私はこうやって放送されるの初めてなんだから。そりゃあ緊張するわよ。
シウ:俺だってダンサーもなくひとりで舞台に立つのは初めてだぞ。
セナ:そうね じゃあシウがもっと緊張してるでいいわ。
シウ:おい 俺を見ろ。他のこと考えられないだろ? 俺以外は。

セナ:やめてよ。
シウ:もう緊張してないだろ?

セナ:うん
スタッフ:シウ!時間だぞ。行こう!

シウ:母さんは?
スタッフ:来てるぞ、客席で聴いてるよ。
舞台袖まで来るシウとセナ。
シウ:楽屋でモニター見てるんじゃダメか?

セナ:わかったわ。
シウがセナの腕を掴む。
シウ:どうせ来たならここにいろ。俺 実はものすごく緊張してる。4年前のデビューの時よりもっと。服を脱いでステージに上がる感じだ。本当の俺を見せたのに皆が目を背けたらどうしよう心配だ。はー 今日は本当に上手く歌いたい。

セナ:私と一緒ならなんでも上手く行くんでしょ? 上手く歌えるから心配しないで。
シウ:俺が終わって下りて来るまでどこにも行くなよ、わかったな?
セナ:うん
番組スタッフ:シウさん 用意して下さい。
シウ:はい
セナ:シウ 頑張って!

セナは楽屋でジェヨンに会う。
ジェヨン:久しぶりだな。

セナ:そうですね...
ジェヨン:そんな顔するな。この世界は思ったより狭いんだ。俺たちが一緒に仕事をする事になるかも知れないぞ。
セナ:どんなに狭くてもそんな事はないと思いますが。
ジェヨン:人はわからないさ 断言するな。初めて会った時から思ってたけど見れば見る程似てるんだよな。 俺が前に知ってた歌手と。
セナ:誰ですかそれ?
ジェヨン:あー少しの間活動してた子だから知らないさ 言っても。ユン・ソウンって子。
セナ:姉さんを知ってるんですか?
ジェヨン:ユン・ソウンが姉さんだったのか?
ジェヨン:もっと早く知ってたら良くしてやったのに。今度会えたら したい話が沢山あるな。あー待て もう行かないと。無限動力の事で帰るところだから。じゃあ今度な。
ステージで話すシウ。

シウ:すごく小さい頃から歌手になりたいと思ってました。僕が歌うと母さんはいつもこう言ってたんです。
「ヨンボクは歌手になったらいいわ」
そう 僕の本名はユンボクなんです。 今日この舞台に立っているのはシウではなくヨンボクです。 客席のどこかに母さんが来てくれています。僕のために沢山泣いて心を痛めていたうちの母さん。 これまでに僕が言えなかった気持ちを歌に込めました。 世界中のお母さん達にこの歌を捧げます。


シウが歌い終わると会場は拍手が鳴り止まない。


泣いている母を見つめるシウ。


収録が終わり連絡を待つヒョンウクの電話が鳴る。
ヒョンウク:ああ
スタッフ:社長 大成功です!!
ヒョンウク:よかった お疲れ様。

楽屋に戻って来たシウ。
セナ:超感動だったって分かってる?
シウはセナを抱擁する。


シウ:ありがとう。俺にこんなに胸がいっぱいになる瞬間を作ってくれて。

セナ:私ひとりじゃなくてふたりで作ったのよ。
シウ:......
セナ:何考えてるの?
シウ:どうしたらお前にずっと会う事ができるかって。

セナの携帯が鳴る。
シウ:俺といる時は俺にだけ集中しろと言ったろ。
セナ:社長からよ。
ヒョンウク:上手く行ったか?
セナ:ええ 今終わって楽屋に戻ってます。

ヒョンウク:反応良かったんだって? シウはどうだ?
セナ:自分の歌に自分で感動して泣きそうって。
シウ:おい!
ヒョンウク:シウに代われ。
シウ:セナに電話して俺に代われなんて 俺に直接電話すれば良いのに。社長がそんなことするか? 大事な日に来もしないで。

ヒョンウク:セナの代わりに俺が行けば良かったかな?
シウ:そうは言ってない。
ヒョンウク:お疲れさま 上手く行って良かった。

シウ:とにかく ありがとう。チャンスをくれたのは社長だから。もちろん頑張ったのは俺だけど。
ヒョンウク:セナに代われ。
シウ:いやだな。
セナは携帯を取り上げる。
セナ:はい社長。
ヒョンウク:そっちが全部片付いたら戻れ。
セナ:なぜ?
ヒョンウク:今日で仕事は一段落だろ。仕上げをしないと。
セナ:私 会社に帰らないと。
シウ:行くな!

セナ:でも社長が呼んでるから行かないと。
シウ:俺とお前でお祝いしなきゃ! このまま行くだって?
セナ:またゆっくりやれば良いじゃない、じゃあね。
シウ:俺はお前と一緒にいたいんだ。

セナ:ごめん
シウ:お前ひょっとして社長を好きなのか?

セナ:…打ち上げはまた必ず行こう。
宝飾店でセナへのプレゼントを買ったヒョンウク。

スタジオに来てプレゼントの置き場をあちこち探す。
セナ:何してるの電気も点けないで?
ヒョンウク:あーいや 足がちょっと、ゴホン 風邪がまだ治んないかな?

セナ:それで何で呼んだんですか?
ヒョンウク:いや荷物を置いて行ったみたいだから。
セナ:置いて行った物なんて無いけど?
ヒョンウク:それ そこのあるのはお前のじゃないのか?
プレゼントの横にある自分の歌詞ノートを見つける。
セナ:これここにあったのね。このために呼んだんですか?
ヒョンウク:いやその横...横の物 箱だよ箱。開けてみろ!

セナが開けるとネックレスが入っている。

セナ:これなに?
ヒョンウクはセナの首にネックレスを付けてあげ額にキスをする。

ヒョンウク:笑顔でいられる事だけ起こればいい 俺の横で。出掛けよう! この間できなかった事をしよう。

二人は雰囲気の良いレストランで食事をする。セナは首のネックレスを撫でている。
ヒョンウク:だけどあの時お前が作ってくれた食事、正直本当にひどかったよ。…なんで食べないんだ?
セナ:ありがとう。おじさんに会ったのは私にとって本当に夢みたいな事よ。私にこんな事が起きるだなんて想像もできなかったわ。こんなことなら3年前に現れてよ。

ヒョンウク:今から3年後に現れるよりもずっと良いだろ?
セナ:そうね。近頃が私の人生で最高に幸せな日々よ。おじさんもそうだと良いんだけど時々心配になるわ。 おじさんに貰う物はすごく多いのに私はしてあげる事が一つもないから。
ヒョンウク:俺はお前に何かしてあげられる事がすごく幸せなんだ。

セナ:あー今日は姉さんのことをすごく思い出すな。姉さんが生きていたらテレビ局も一緒に行って、おじさんも紹介して、そうしたら本当に喜んだだろうに。話したわよね?姉さんも音楽やってたって。あ さっきテレビ局でソ・ジェヨンPDに会ったけど、うちの姉さんを知ってるんですって。もしかしておじさんもうちの姉さん知ってます?

<11話後半 終了>
動画と訳をお借りしました。
ありがとうございます。