アガサ・クリスティーの著作『未完の肖像』には、
ピアノにまつわるエピソードが数々出てきます。
クリスティといえばミステリーですが、これはロマンス小説。
なんかロマンス小説なんてハーレクインじゃあるまいし変なくくりだけれど。
ミステリー以外のジャンルの著作は、全部で6冊あり、
イギリスではメアリ・ウェストマコットの名で出版されているそうです。
全作、なかなか面白いです。
時代背景及びイギリスの空気感たっぷり感じます。
『未完の肖像』は自伝的小説らしいです。
さて、小説の中にあるピアノまわりで書き留めたこと。
イーリアは一念発起し、1日6時間の練習をほとんど欠かさなかった。
彼女の場合、練習でぐったり疲れるということはなかった。
ピアノは幼い時から彼女の仲よしの友だちだったのだから。
それから次のようなピアノの先生の言葉。
芸術家になるには、世界を閉め出すことができなくてはなりません。
聴衆を意識するときには、むしろ気持ちの昂揚を感じるようでなくては。
シーリアは一人か二人の聞き手の場合には良い演奏をすることができます。
しかしいちばんいいのはドアを閉めて、自分だけのために弾くときでしょう。
アガサ・クリスティー自身、ピアニストになりたいと思っていた時期もあったのだという。
内気な性格ゆえ演奏家には不向きと諦めたらしいです。
先日BSフジで放送された「辻井伸行×パリ」を見た時も、
彼の記憶力に、ピアニストって頭いいんだなあ~!と改めて!心底感心したけれど、
クリスティの頭もすさまじいものがありますから、
もし内気な性格を克服出来たら有名なピアニストになっていたかも、ですね。
それにしても一日6時間練習とはすごいですね。
語学とピアノの学習は共通点があるという説があるけれど。。。
その語学の習得には10000時間かかるという「1万時間の法則」をピアノに当てはめてみると、
一日1時間練習すると10000(時間)÷365(日)≒27(年)
一日2時間ならざっと14年。
クリスティのように一日6時間だと4.5年。
一日6時間もやったら私なら、私の年齢なら、身体が壊れる(iДi)
継続を考えたらせいぜい2時間でしょうかね。
でもです。
一日2時間で14年やったら、たとえば「献呈」弾けるようになるかしら?
私には無理かも。
ピアノってほんとにほんとに難しい。
1つずつできなかったことができるようになる、そのプロセスを楽しむ。
それだけ![]()
それだけでも意外と楽しいし![]()
この小説のどこかに、
「私には家と庭とピアノがあればいい」
っていう言葉があったけど、
私も~。
今は花の手入れしてピアノ練習して寝るところがあればそれでいい。
なーんてね。
