新春を彩るにふさわしい華やかな舞台
終演後、若い女の子二人連れが、すごく良かったねェ~~綺麗だったねぇ~~ 今までで一番良かったぁと言いながら帰っていました。
お芝居の終演後、映画でもだけど、他の人の感想にこそっと聞き耳を立てるのが楽しみでもあります。
現在は、コロナ禍で話す人は少ないですけどね
普段あまり気に留めていなかったけれど、大きな花もディスプレイされ趣がありますね。
さて、私の感想。
全体的には、まぁよかったです。
でもね、イライザとヒギンズ教授。
どこで、ロマンス生れてましたか
映画で何度も見た作品。劇場でもリバイバル上映で観た記憶があります。
確か、梅田のOS劇場?大画面のスクリーン。40年以上前かな?もどかしい思いでキュンキュンしたような?
二人が惹きつけられる気持ちをあんまり感じなかったために、二幕で舞踏会のあとに、イライザが怒って家を飛び出すところでも唐突に感じてしまったんですよ。え、そんな怒らんでもよくない?と。
そうなると、二人が素直になれずないながらも、ラストに向かって結ばれていくところも、いまいち感情移入ができなかった。
ま、ストーリー知ってますからね、そこは、あったことにして、楽しもうと思いこみました
映画を見て復習したい。
イライザ役朝夏まなとさん。宝塚の男役も拝見しているので、今回の若い女の子、どう演じるのか気になっていました。
さすが、女優さん、前回の冷酷な女王様(王家の紋章)とはうってかわって、教養のない下町の若い娘さんでした。
そこから、知的なレディになっていく様は、安定の演技。
アスコット競馬場や、舞踏会のシーンでは気品があって美しかった。
別所哲也さんは、初見。セリフの発声があまり好きではなかったなぁ。普段ドラマなどでお見掛けするときは気にならないんだけど・・・。
一幕、発音を練習する場面は、志村けんのバカ殿さまと優香姫のかけあいをみているようで楽しい
娘が優香姫のコント大好きなんですよね。
「あまけしておでめとう」と着物の袖をふりふり,ぴょんぴょん跳ぶところ
と、ここまで書いたところでプログラムを読んでみました。
イライザ二人とヒギンズ教授の母役、前田美波里さんの対談のところで、3年前の公演に比べて、ラブを前面に押し出す演出に変わった、とのこと?
そうなの???わかりませんでした。以前の公演ではもっとわからなかったのですね
そして、数年まえに、セリフと歌詞を新しくしたのだとか。そっか、だから、有名な「踊りあかそう」が「じっとしていられない」に変わったのですね。
私としては、「踊りあかそう」が好きだな。もううれしくって興奮しちゃって、じっとしていられなくて、ちゃんとしたダンスではないけど、体がうごいちゃってダンスになってしまう、という女の子の気持ちを、踊りあかすという表現の方が上手く言い現わしているような気がします。
ま、私、昔の若い娘ですからね、現代の若い娘さんであれば、新訳のほうがぴったりと来るのかもしれないです。
やはり映画を見て比較したいです。
ヒギンズの母、前田美波里さん、息子ではなく嫁の(嫁じゃないけど・・・)肩を持つお母さん。
こんなお姑さん、チャーミングですね。
ラスト、ヒギンズ教授が、イライザの手をとって甲にキスして終わります。
クラシカルでとても印象的な場面で幕が閉じられました。
朝夏まなとさん、別所哲也さん、寺西拓人さん、Wキャストだったのに全公演、演じることになりさぞ、大変だったとお察しいたします。
その他、スタッフ、キャストのみなさま、お疲れさまでした。
YouTubeで大千秋楽の様子がアップされているようです。
今から、拝見させていただきます