観光に行こうと言う事になり
那須、宇都宮などに気になるお店を見つけたので
食べログで色々と調べていたら
全国的に有名な那須の「NAOZO」をおさえて
栃木県のパンランキングで1位になっている
こちらのお店を発見しました。
調べ始めてすぐに直感でこのお店のクオリティに気づき
こちらのブーランジュリーは
おそらく一流のお店で修業されたのだろうと思いました。
口コミを調べてみると、こちらのオーナーシェフは
宇都宮のフレンチレストラン「オーベルジュ」
東京都内の「ドミニクサブロン」「ジュエルロブション」で修業されたそうです。
ドミニクサブロンは既に日本から撤退してしまいましたが
フランスの名店とされているパン屋です。
ちなみに両店ともパンを食べた事がありますが
渋谷ヒカリエに出来たばかりの頃の
「ジュエルロブション」は本当にどれも美味しかったです!!
正直、宇都宮にこんなお店があるとは思わず、かなり驚きました。
栃木に住んでいる知人にこちらのお店の事を知らせると
「全然知らなかったから、早速行って来るね~」と言って
次の日くらいに早速、お店に行ったらしく
「お店の人に選んでもらって、パンを買ったから今から送ってあげるね♪」
という思いがけない朗報に「うそ~!!」と興奮しながら
ご好意にとても感謝しました。
送ってもらったパンは全部で11種類もありました。
■きのこのフォカッチャ

4種類のシャンピニオン(きのこ類)が入ってます。
おそらく、マッシュルーム、しめじ、エリンギ、舞茸
アクセントに胡桃が入っています。
高級そうな種類の厚切りベーコンも入ってました。
文章だけ見たら普通のキノコのパンを想像されると思いますが
こちらのお店の場合、想像を絶するほどの
レベルの高い素材をふんだんに使用されているので
すべての具材がまるでボルチー二茸の様な高級感を感じました。
味付けが濃いと言う感じではなく
素材自体の旨味が濃厚なのが、こちらのお店の具材の特徴だと思います。
食べログでこちらのパンを見た時から
一番美味しいそう!!と思ったパンだったのですが
全部で11種類のパンを食べましたが
結果的にやはり個人的にはこのパンが一番印象に残りました。
■ミニトマトのフォカッチャ

きのこのフォカッチャの生地とは若干異なる様な気がしました。
シンプルであっさりとした生地に
ミニトマトの濃厚な味か堪りませんでした。
こちらの素材も本当に味の濃い、美味しい素材を厳選していました。
ローズマリーも香り付け程度に添えてありました。
■紅玉のデニッシュ

リンゴのピューレとほんのりシナモンを利かせたデニッシュ。
一番上にスライスされたリンゴが乗っており
その下にリンゴのピューレが敷かれていました。
味付けや煮込む具合などが絶妙で
今まで食べたリンゴを使ったパンの中で
一番洗練されていて、美味しいと思いました。
こちらのお店のパンの多くに共通する事ですが
パン屋のパンと言う枠を完全に超えており
一流のシェフが作る「料理の逸品」という言葉がしっくりくると思います。
■カヌレ

割と横幅が大きいタイプ。
中は程よい弾力ながらも、しっとりとした食感で
生地自体は卵の味がしっかりと感じられつつも
ほんのりと洋酒を効かせていました。
セオリー通りのレシピであれば使用されているお酒はラム酒です。
今まで食べたカヌレのイメージを覆す
高級なパンペルデュの様な印象を受けました。
外側は歯切れの良い硬さで表面に薄くキャラメリゼされた
砂糖がなんとも言えないアクセントになっており
こんなカヌレがあるなんて…という衝撃を受けました。
決して、甘くはありません。
■プルーンの赤ワイン煮とクリームチーズ

甘口の赤ワインとスパイスで煮込んだジューシーなプルーン。
まず、最初にこれは何だろうと思いましたが
まさかプルーンを使っているとは思わず驚きました。
意外と使用されているお店は少ないと思います。
表面に乗せていたカボチャの種もとても美味しかったです。
使用されているパンはハード系のカンパーニュでした。
■いちじくとクリームチーズ

甘さ控えめで、さっぱりとしながらも
コクのあるクリームチーズが美味しかったです。
イチジクとの相性も抜群で、形もお洒落で楽しめました。
使用されているパンはプルーンのパンと同様
おそらく、ハード系のカンパーニュでした。
■オリーブフロマージュ

2種のオリーブとタプナードの入ったバゲットタイプ。
表面に薄くチーズがかけられていて中にも少量のチーズが入っています。
バゲットの焼き加減が絶妙で
外はカリッと中はフワッとしていました。
通常、この様に表面にかけられているチーズは
一般的に癖があり、安っぽい味のチーズを使用している所が多いのですが
こちらのチーズにはそれは感じられなかったので
流石だなと思いました。
■チョコレートのバトン

正式名称は分かりませんが
オリーブフロマージュより少し短めで
中にチョコレートの入ったバゲットタイプのパン。
中身が分からなかったので、とりあえず焼いてみたのですが
案外、それが正解だったみたいですね。
おそらく、ほんのりと隠し味に柑橘系の素材を使われていて
チョコレートは多分、フランスの「ヴァローナ社」のものなのかな?
かなりビターで味わい深く甘くはないチョコレートでした。
■リュスティック

これはシンプルで定番なリュスティックでした。
こちらの食事パンはバゲットもそうですが
上品で繊細な焼き上がりと食感が素晴らしいです。
パンの断面を見ると、かなり薄いのですが
歯切れが良く、しっかりとした皮の堅さが伝わってきます。
焼き戻しをした際に程よくカリッと軽い食感が味わいが楽しめます。
■ノアレザンブルー

ノアレザン自体は割とハード系が置いてあるパン屋には大体ありますが
この中にブルーチーズを入れると言う発想が素晴らしいです。
こちらの素材の多くはフランス産のものを使用されていますので
もしからしたら、こちらのブルーチーズもそうなのかも知れませんが
見た目と味からしてイタリアのゴルゴンゾーラ・ピカンテの様な印象を受けました。
甘めの強いレーズンと渋みのあるクルミと
細かに散りばめられたブルーチーズのバランスがとても計算されており
フォカッチャに入っていたクルミはスタンダードなものだと思いますが
こちらのクルミはより滋味深い印象を受けました。
パン自体もしっかりしており、バゲットやリュスティックなどとは
全く印象の異なるハード系の力強さを感じられるものでした。
■ロデヴ
南フランスの山間部にある町ロデヴに伝わるフランスパン。
正式名称は「パン・パイアス」ですが
日本では、地名にちなんで「パン・ド・ロデヴ」と呼ばれているそうです。
見た目は岩肌の様にざらざらとした表面で
中身は外側のバリバリとした厚い皮とは裏腹に
柔らかくて、しっとりしており大きなクラムが特徴で
シンプルながらも香り高く、食べ飽きない素朴なパンなのですが
職人さん泣かせの高い技術を要する割に
日本ではあまり売れ行きの良くないパンだったそうなのですが
パンづくりの巨匠である「ドンク」の 仁瓶利夫氏が
焼いたロデヴの味に魅せられた人々が
2012年にパン・ド・ロデヴ普及委員会を設立させるなど
今でこそ、正統派フランスのパンを追求するお店で
チラホラ見かけるようになったそうです。
この度、頂いた食事系のパンの中では一番印象に残りました。
こちらのパン屋さんの総合的な感想ですが
我が家は基本的にグルメ全般に強いこだわりを持っているのですが
その中でも特に「パンと珈琲」は特別な存在です。
なので、全国各地の全てという訳には行きませんが
可能な限り、幅広い視野で「美味しいであろう」と思う
色んなパン屋さんを取り寄せなどを含めて
100軒近く食べ歩いたりしていますが
こちらのお店は「日本で一番美味しいパン屋」と言っても
過言ではない様な気がします。
食べログが全てではないのは承知の上ですが
全国のパンランキングのTOP10で言えば
1位「ル・シュクレクール」
3位「ベッカライ・ビオブロート」
4位「パリ・アッシュ」
上記のお店には行った事がありますが
食べログ上で日本一美味しいとされている
「ル・シュクレクール」より
こちらのお店の方がその位置づけに近いと思います。
「ル・シュクレクール」も確かにクオリティが高く
同じくフランスのパンがメインだとは思いますが
美味しさの追求の仕方や方向性がちょっと違うので
個人的には、ちょっと意外な感じでした。
唯一無二と言えば、そうだと思います。
ル・シュクレクールの「タルト」と「食パン」に関しては
日本一と言ってもいいくらいのレベルだとは思いましたが
総合的には少し分かりづらい印象を受けました。
ただ、また行きたいクオリティの高い
個性的なパン屋さんである事に間違いはなく
自分もまた行ってみたいとは思っていて
今月いっぱいで一旦閉店したのち、北新地への移転が決まっていますので
新店での営業が再開した際には、また立ち寄りたいと思っています。
まぁ、ただパン屋と言っても多種多様なジャンルや系統のお店が存在しており
「美味しさ」自体もパン屋の数だけ存在するものだと思っているので
一概に「このパン屋が日本一美味しい」とは言えない部分はあると思いますが
「パニフィカシオンユー」に関しては
そう言わずにはいられないくらい美味しくて
クオリティの高いパン屋さんであると思っています。
また、知人の話やこちらのお店のブログなどを
くまなく拝見させて頂いて感じた事は
オーナーの人柄の良さと
「パン」とそれに関わる全ての人に対しての
愛情と感謝の気持ちがとても伝わってくる所でした。
自分が直接関わって、どう思うかはまた別ですが
最近、料理自体はとても美味しいのに
接客や対応(要するに人間性の部分)に
かなり問題のあるお店がとても多いと感じている中で
この様なお店はとても貴重であると思います。
話は変わりますが、2016年3月19日、20日と
東京の青山で開催される「青山パン祭り」に
この度、初出店されるそうです。
2013年の10月にオープンされて
今年で3年目だそうですが
これからも末永く頑張っていって欲しいパン屋さんです。
今年のゴールデンウィーク辺りに
栃木に行く予定なので、その時は是非、お伺いしたい思います。
ご馳走様でした♪
食べログ
http://tabelog.com/tochigi/A0901/A090101/9013583/
