今日は、ダウン症のお子さんを対象とした言語訓練の日。
これは、保健医療とは別で完全に私塾のようなもの。
ダウン症のお子さんにはダウン症のお子さん特有の、言語発達があるなあと感じている。
ダウン症のお子さんの訓練で感じることは、
・言語の線条性に馴染みにくい
・数字、時間、音韻の並び、といった系列的な理解が難しい
ということがある。
それでも、コミュニケーション意欲は抜群に高いので、構文構造が整っていなくても、時系列がばらばらでも、すごく不明瞭な発話でも、伝えるし、伝わるし、相手もわかってあげようとする。
なんか、こう、、、
系列的に、時間の流れという制限を受けながら、組み立てていくものが、とても苦手なのだと思ったりする。
この苦手さが、言葉の不明瞭さだったり、数字の獲得が遅れることにつながっているのではないかと、考えている。
単語と単語を文法に沿って組み立てて多語文を構成するのではなく、まるっと一文を覚えて、それをわりと限られたの状況で使っているように見える。
例えば、「ぎゅうにゅうがのみたい」であれば、
普通
ぎゅうにゅう/が/のみ/たい
目的語 助詞 動詞の連用形 助動詞
であって、各品詞を組み合わせていく。その中の単語は組み換え可能だ。(ぎゅうにゅう→おちゃ、オレンジジュース、などなど)
でも、ダウン症のお子さんを見てると、もちろん上記の構造を理解して使っている子もいるのだけど
/ぎゅうにゅうがのみたい/
をひとまとまりに覚えて使っている感じ。その状況で使うためだけの音のつらなり。品詞を変えて応用することがしづらい。
なので、単語ごとに区切って話さないし、単語の中でも音節単位ではなく、音のつらなりまるっと覚えているために、不明瞭になりやすい。表現もひろがりをもちづらい。
とかいうことを日々思っている。
もしかして、論文とかあるのあかな?
不勉強だからなあ、、、あるのかも。