リアルタイムで初めて観たそんなボクサーはあのマイク・タイソンだった。
その次が今回紹介するジェラルド“G-MAN”マクラレンだ。
もうマクラレンの名前を聞いただけで涙が出そうになるね。

観よ!このマクラレンの鷹のような眼光を!そして無駄が一切ない肉体を!
生涯戦績は、31勝3敗29KO(そのうち初回KOは20!)
タイソンのフックやアッパーがハンマーならマクラレンの右ストレートは槍だ。
相手を貫通するのだ。
左ボディフックも凄みがあった。
まるで死神の大鎌が相手のレバーに突き刺さるようなムーブだった。
彼と同じ階級にジュリアン・ジャクソンという怪物が居た。
ボクシング史上、最もパンチ力があったと言われるボクサーだ。

観よ!このルッキン!男たるものこうでなきゃならん!
ジャクソンのパンチは前述したタイソンのようなハンマーパンチでとにかく重い。
タイソンのように回転の速いコンビネーションは殆ど使わず、淡々とクソ重いパンチを強振する。
潰れた鼻が物語るが、ジャクソンはディフェンスは得意ではなかった。
相手のパンチを結構と喰らう・・・のだが、一発で相手を昇天させ形勢逆転してしまう驚異の一発屋。
ジャクソンのパンチには当たった瞬間に爆発するようなインパクトがあった。
俺が高校のとき、そんな二人が対決した。
この対決にはもう滅茶苦茶興奮した。
対決時の二人の戦績はマクラレンが27勝2敗25KO、そしてジャクソンが46勝1敗43KO。
これぞ究極の倒し屋対決。
軍配は5RKOでマクラレンに上がった。
その後、両雄は再戦するのだがその時もマクラレンが1RKOでジャクソンを切って落とした。
二度目の対戦の動画はコチラ↓
マクラレンの凄さを堪能して頂けると思う。
えげつない・・・キラー過ぎる。
その後、彼はスーパーミドルに階級を上げてナイジェル・ベンの持つ王座に挑戦するのだが・・・
悲劇はそこで起こった。
1R、8Rで王者ベンからダウンを奪ったマクラレンが王者を仕留めるかに思えた。
しかし10Rにベンの強打を受け、しゃがみ込んでしまったマクラレンがそのまま立てずにKO負け。
その後、リング上で動けなくなったマクラレンは脳内出血のため昏睡状態に陥ってしまう。
何とか一命を取り留めたマクラレンだが半身不随に失明、24時間の看護が必要な身体になってしまい、リングを去った。
この試合はベンのラビットパンチ(後頭部や耳の後ろを打つパンチで反則)がやや目立ったことやレフェリーがそれを注意しなかったことが物議を醸した。
2年ほど前に、そういえばマクラレンは今どうしているのだろうかと思いググって観たら、彼の現在の姿がそこにはあった。

絶句してしまった。栄光の代償と言うにはあまりに大きすぎる。
先日、モハメド・アリの現在の姿を見たときも同じ気持ちになった。
たらればは禁物だがマクラレンがあの試合で事故に遭わず現役を続けていたら最強の名を欲しいままにしていた全盛期のロイ・ジョーンズJr.やバーナード・ホプキンスと拳を交えていただろうし二人を倒して伝説になっていた可能性がないとは言えない。
本当に本当に魅力的なボクサーだった。
マクラレンに2度敗れたジャクソンは2人の子供がプロボクサーとして活躍し、第2の人生を謳歌しているそうだ。
人生って本当に何があるかわからない。
でも、現実と向き合っていかなきゃいけないんだよ、人間は。
そういう事をマクラレンやアリには教えて貰った。
ジェラルド“G-MAN”マクラレン・・・俺の記憶から絶対に消し去ることなどできない最高の中の最高のボクサーよ、興奮と感動を心からありがとう。





